2025/07/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にネイスさんが現れました。
ネイス > 貧民地区に近しい路地裏。
狭い通路には挟まってしまいそうな大男が、年季の入った扉を開けて顔を出す。
担いで入った時には膨らんでいた革袋が今はぺたんとして腰から提げられている。

扉の向こうは、特に訳アリ曰く付きの一品を高く買い取ってくれるという道具屋。
何やらご機嫌の顔で懐を叩く辺り、うまい話でもあった後だとわかるだろう。

「久々に上手いこと売っ払えたなァ……さて、こいつで美味い飯でも行くか。
 それとも久々に娼館でも顔出してみるか……?」

浮ついた足取りで、その体躯ゆえに手元への意識が疎かに。

路地裏の交差点、現れた影にぶつかってしまった、ようだった。

「っと、悪ィ悪ィ――」

ネイス > ようだった、というのはよろけるほどの衝撃は感じられず。
対してぶつかった小さな影が尻もちをついているのを見て、その勢いに気づいたからだ。

さて、機嫌の良さから素直に謝ってやったものの。
小さな影は尻もちをついたままできゃいきゃいと喚き散らしてくる。

今日はこいつでいいか。
路地裏に響く甲高い声を聴こえぬ振りして小さな影を俵のごとく担ぎ上げ――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からネイスさんが去りました。