2025/07/08 のログ
クレイプニルス > シスターが呪文を唱えるころには、呪いもかなり薄まり、激痛ではなく、強い眠気に襲われていた。

「あぁ、ありがとう。そんな、布なんて上等なものなくても、長椅子があれば寝られるよ」

そう言いながらも、ベッドメイク祖いてくれる姿に目を嬉しそうに細め。奥に消えるシスターに感謝の意を込めて礼をしつつ。
その姿が消えれば、神に祈りを軽く捧げ、そのベッドメイクの上に寝ころがり。

「そういえば、名前、聞きそびれてたな………」

 そう呟きながら、ゆっくりと夢の世界に落ち。
次の朝、少女が長椅子を見れば。綺麗に布は折りたたまれ、礼の金貨が一枚、置かれていたとか……

ご案内:「王都マグメール 平民地区 寂れた教会」からフィオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 寂れた教会」からクレイプニルスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃神社」にキタさんが現れました。
キタ > 強い日差しに晒される玉砂利の参道。昼間は炎を宿さない篝火に木製の棒をかけてつくる即席の物干し台。
そこへ午前中から掛けられている布団は甘い香りを放ちぐっしょりと濡れていた。
粗相をしたとかそんなレベルではないそれを一度水で流してから干す。

いくら陽が強く風もあるとはいえ、乾くまでは相当の時間がかかるだろう。
掛け布団も、敷布も、寝具類の至る物が掛けられる。参道を塞ぐ形は不敬に当たるだろうかと思案もしたけれど、背に腹は代えられなかった。

「はぁ──、わたくしったら……。」

そんな呟きが零れる。立て直してもらった灯篭の、台座部分に腰を下ろし、
ぼぅ、とその寝具を眺め続けては心此処にあらず。
本来であれば午前中に済ませていたはずの手水舎の清掃すら終わっていなかった。

キタ > 少しずつ、人の手を借りて廃墟の色は抜けないけれど補修されはじめてはいる神社。
しかし決定的に欠けているのは、生活の場としての機能を充実させるよりも
神社としての機能修復を優先した結果、拝殿の寝所と厠、奥の湯殿以外は床も朽ち、所々穴や柱の倒壊も見られる。

しかし今日は、そこへ意識を向ける事も出来なかった。
膝を抱えてそこへ肘を置き顔を隠す。 ため息が少し熱を帯びていたのはきっとその布団のせい。

「近々森から枝を拝借しませんと……。 この場で布団を干すなんて」

不敬極まる。とはいえ、乾かさねば今夜の寝所が危うい。
そんな葛藤に、視線が拝殿へ向けられて、口の形は謝罪を作る。『ごめんなさい』、と

キタ > パン、パン、と叩く布団の音。
漸く陽が傾く直前になって使える程度には渇いた様子。

取り込んでも尚、拝殿の中では乾かす様に立てて置き、
夜にはしっかり使えたようだが、或いはまた朝から干す羽目になるのかもしれない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃神社」からキタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に金剛さんが現れました。
金剛 > 冒険者ギルドの戸を開き、周囲からの視線を集めながら、
カウンターで口許を覆う覆面を下ろすと、今日の仕事の報告を行う。
今日は魔物の盗伐。返り血も浴びていないことを指摘されたが、討伐した証拠として魔物の身体の一部を突き出した。

結果、ちゃんと報酬は支払われた。
その金でまずは軽く酒でも飲んでいくかとカウンター席に腰を下ろす。
忍として本来はあってはいけないのだろうけれど、
自我を無くすまで飲まないことを心掛けているのでまぁそこは…と思ってもらいたいものだ。

「…。」

カラン、と氷がグラスにぶつかる音をさせて酒を煽る。
咽喉が熱くなる感覚を覚えながら、ふう、一つため息。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にキュリアスさんが現れました。
キュリアス > ため息をついている彼女の隣に、猫耳の青年が座る。

「ちょっとお隣失礼」

いつのまにやら、団体のほかの冒険者やらが入ってきてそこそこにぎやかになり始めていた。
故、ちょうどその辺りからは離れられる席がここしかなかった、という建前。
実際は一人でいる彼女に興味が湧いたのでついつい好奇心にかられてこうしてお近づきに向かってみる次第。

「依頼の仕事帰りかな?一人酒じゃなくなっていいなら、僕も一杯ご一緒したいけど、どう?」

そう人懐っこい笑みを浮かべつつ、猫耳と猫の尻尾を揺らしながら青年は忍の彼女へと声を掛ける。
誰がどう見てもナンパなわけだが、さりとて不愉快なほうではないだろうか。
少なくとも、粗暴な素振りは見た目からも、衣類からも見えない。

金剛 > くい、とまた一口酒を傾けていると、
隣に銀髪の小綺麗な青年が座ってきた。

「…どうぞ。」

そこそこに賑やかになった店内。
青白い肌にほんのりと赤らみが刺した顔で、その長身を見上げた。
サラ、と艶のある赤毛が揺れて、前髪に隠れた赤紫の瞳がその透明な水色の瞳を捉える。

「……ああ、そんなところだ。
 貴方が良いのならば別に構わないが、言っておくがそこまで裕福ではないぞ?」

人懐っこい笑みを浮かべ、猫耳と尻尾を揺らす青年を見て小さく首を傾げる。
ナンパ…という単語が頭を過らないのは、色事云々があまり得意ではないこの女の困ったところでもある。
そっと片手で隣の席を指し示し、粗暴なそぶりが見えないために多少警戒は解いていた。
随分と身形の良い青年だ…、と、不躾ながらに思わずその姿を視線だけで見つめてしまった。

キュリアス > 「じゃあ遠慮なく」

見上げる彼女の視線を受けながら、青年は目を細めて笑みを浮かべながら隣に座る。
キィ、と軽く木製の席が音を立てつつ、青年は適当にエールと軽い干し肉の類を頼みつつ。

「そっかそっか。お疲れ様、どんな依頼を今日はやってきたのかな?」

話題を振りつつ、警戒を解いた彼女がこちらを見つめているのであれば、その視線に気づいて目を向ける。
澄んだ水色の瞳だ。彼女の赤を基本とした髪の色とはまた違う青年の銀の髪。
彼女より長身とはいえ、彼女もかなりの長身であり。座るのならばそこまで目線が変わらなくなる。

「裕福かどうかは別にいいのさ。この席が空いてて、そのうえで僕がキミを気になったから声をかけさせてもらったわけだからね。
 話のタネがあるわけだし。お互いに楽しめればそれでいいかな、って」

と、頬杖をついて赤紫の視線を交差させる。

金剛 > 「ええ、私だけの場所ってわけじゃありませんからね。」

ふと見上げて思った、自分も割と長身だが、この青年とても大きい。
くぴ、と度数の高めの酒を飲みつつも相手を見てしまうのは半ば癖のようなものだろう。

「ありがとうございます。
 …そうですね、簡単な魔物の盗伐ってところですよ。」

ご馳走できるような立場ではないことを暗に含めつつ、
周りから青年と女の二人を見ている視線を感じていた。
少なくとも見た目が綺麗な青年を見ているのだろうと女は思う。
自分も人の視線を浴びやすい立場だけれども、それにはあまり気付いてはいない。

「気になる…とは、私は特に目立つことはしていなかったと思うんだが…。
 ……だが、まぁ、お互いに楽しめればと言われれば確かにそうだ、酒の席でくらい楽しんでいいだろうな。」

頬杖をつく青年を見て、こくん、と小さく頷いて見せる。
気になると言われていまいちピンと来ていないようだった。

キュリアス > スン、と鼻を鳴らして彼女の飲む酒の度数を理解する。
結構強いの飲んでるな。と頭の中で思いながら彼女の言葉を頭の中でかみ砕く。

「魔物の討伐か。んじゃあ結構すぐに終わった感じなのかな?
 もしかして僕のほうから奢ったら今僕カッコよくなれたりする?」

周囲の視線に一瞬目を配りつつ、しかし彼女との会話に没頭する。
そもそもほかに興味がなく、彼女と話したいと思ったのが理由なのだ。
そちらに気を向けては本末転倒とすら言える。

「目立たない。うん、キミは随分と目立たないように気配を隠してたみたいだしね。
 あ、僕はキュリアスって言うんだ。よろしく、キミの名前を聞いていいかな?」

彼女の仕草を見て、クスリと笑う。
意外と楽しい人なのかもしれないと感じて、じっと目を見つめた後。
運ばれてきたエールの入ったジョッキを持ち、彼女に向ける。

「ひとまず乾杯と行こう。お互いに楽しみたいと思うなら、まず乾杯で歩み寄ることから始めようじゃないか」

と、パチッと片目をつぶってウィンクを飛ばす。

金剛 > 暑い夜に熱い酒を飲んで身体を火照らせる。
これもまた一興。

「ンむ……、まぁ、数をこなしたからそれなりに時間はかかった。
 …いや、無理に…というのも失礼か、恰好をつけるために奢るのも少し違う気がするし…。」

不思議な男だ。
そう女は思っていた。
周りからの視線には目もくれずに、
地味だと思える自分に興味を示している。
そんな彼にまた首を傾げつつも、ことん、と運ばれたジョッキを見た。

「ええ、まぁ…、それは習慣みたいなものだからな。
 キュリアスさんですか…、私は、金剛、金剛と言います。」

クスリと笑う様子を見れば、ん、と小さく頷く。
じっと目を見詰められれば少し居心地悪そうに視線を泳がせるも、
ジョッキを向けられればそれを回避するのも失礼と思ってか、
こちらもそっとグラスを掲げて。

「……そうだな、乾杯。」

ウインクを飛ばされながらかつん、とグラスとジョッキを軽く触れさせることだろう。

キュリアス > ジョッキを触れ合わせて、彼女の名前を聞きながら頷く。
先ほどから、自分へと向ける視線が少しずつ強くなっていっているのを感じる。
どうやら彼女もこちらへと興味を強く持ち始めたらしいことを感じながらエールを口に含む。

「さん付けじゃなくていいよ。こういう場だし、多少砕けて行こうよ。
 僕なんかこんなにも金剛に砕けてるんだしさ?なんてね」

そう視線を泳がせる姿を楽しみながら告げて、干し肉にも手を付ける。
強い塩味が、昨今の暑い日々にはちょうどいい、冷えたビールと合わせれば最高だ。
そういえば、彼女もそこそこに体を火照らせ始めているな、と思い。
そっと手を伸ばしてみる。

「習慣かぁ。結構そういうのが癖になるのは珍しいけども。
 楽しむときはしっかり楽しんだ方がいいよ。なーんて、言わなくてもわかってるか。
 ま、どうせならもっと飲みなよ。僕も付き合うからさ!」

ニッ、と笑いながら。彼女の肩に手を載せて。
彼女が嫌がる素振りを見せるならすぐに手を引くが。
もしそのまま成功したなら、軽く肩を叩きながら彼女が飲んでいる酒をもう一杯、勝手に注文してしまおう。

金剛 > 何だろう、先ほども思ったが、不思議な男だ。
赤紫色の瞳に移る青年の姿にか、
それとも鼓膜を擽る音にか。
無意識のうちに酒を飲む手が早くなるのを止められない。

「え…いや、しかし、初対面で…。
 んん、いや、私は別にそのままでもいいのだが…。
 ……そ、そうか、よろしく、キュリアス。」

干し肉に手を付ける様子を見ている中、
知らず知らずのうちにぐいぐいと酒を煽る。
着ぶくれする装束の下の身体が火照りだすのを感じれば、
そろそろ潮時だろうかと思い始めたのだが…。

「そ、それは分かっているが…。
 だがあんまり楽しみすぎても困……ッ。」

そっと肩に伸ばされた手に一瞬気が怯んだ後、
軽く肩を引かれてしまって青年の胸元に軽い身体が引き寄せられる。
ぽんぽん、と肩を叩かれながら、こちらの言葉を聞く前に続く酒を注文されてしまい、流されるばかり。

どうやらこの女…一言で言えばちょろいようだ。

キュリアス > あれっ?と思う。
こういうタイプはお堅いか、多少話したところで自分から切り上げるのではないかと少し不安だったが。
こうして軽く寄せられるままに、さらに酒の注文にも声をかけない。
なんだか、ちょっとだけ心配になってくる気持が湧いてくるほど。

「初対面でも、酒を入れるなら砕けるぐらいがいいよ?
 ほらほら、もっと飲んじゃおうぜ。追加分は僕がおごるからさ」

そう煽り、追加された酒を彼女のグラスへと注ぐ。
ちょうど氷も溶けかけて来た頃。注ぎ足された酒は、火照る体をさらに熱くさせていく。
カチン。ともう一度ジョッキをぶつけて

「イッキは危ないけど、こういう時はイッキで楽しめるしね!」

そう笑いながら言って、彼女の肩を抱きながら自分はエールを一気飲み。
彼女の酒は、比較的度数が高めだとしたら。一気飲みしたら一気にアルコールが全身に回りかねないが。
こうして空気で煽り、自分で一気飲みする姿を見せつけた後。
視線で「キミもどう?」とさらに煽りたてよう。

金剛 > 綺麗に流されゆく。
仕事が関わればそうもいかない自信はあるが、
今はオフ、結局を言えば仕事が絡んでいるかいないかなのだ。
それにしてもちょろい女は周りから見れば心配になる存在だろう。

「い、いや、さすがにそこまでしてもらうわけには…。」

そう言いつつも注がれた酒は元に戻すわけにもいかない。
解けた氷とで交じり合う液体を見詰めて、
再びジョッキとグラスが触れ合う音が響けば、ふ、と小さく熱っぽい吐息が漏れる。

「え、いや、その…。」

此処まで飲んでいる姿を見て思うだろう。
この女、そこまで酒に強い訳じゃない。
でも見せつけられた姿を見て、そして周りの雰囲気にのまれて、
忍として一番犯してはならぬ三禁を犯そうとしている。
次の日確実に頭を抱えて悩むことだ。

「……い、や…その…。」

視線で煽られれば、困ったように眉を八の字にしてしまう。
断れない雰囲気に持ってこられてしまえば、
女も今日は金もそこそこしか持っていないし、
失うものは多くないと覚悟を決めて酒を煽った。

「……んっ、ぅ…。」

くらり。
そのまま揺れる頭が男の胸板に預けられた。

キュリアス > 「ほらほら、こういう時は何も考えない方がいいよ?」

ニコニコと、そう笑いながら煽り立てる。
もうここまで流されているのだ。ここから彼女が断れるとは思えない。
それほどまで、彼女が流されやすいとこの猫は気づき、煽てた。
だから、一気にその酒を飲む姿を見て、笑みを濃くする。

「おっとっと。さすがに無茶させ過ぎたかな?」

そう言いながら、胸板へと頭が落ちて、軽く抱き締める。
青白い肌は酒で火照っているせいか。先程よりも赤みを増しているのだろうか。
ともあれ、その体温と息遣いでどういう状態かは明白である。
青年は彼女を支えながら、残っている干し肉を口に含んで、一気にかみ砕き。

「すみませーん。上の宿ちょっと借りますー。ついでに水お願いしますー」

と、宿の人に声をかけつつ、彼女に目を向ける。

「金剛の酒って結構強かったのかな。大丈夫?聞こえる?」

そう声をかけて、彼女の肩を抱きながら声をかける。
ぐらつく頭の状態で、彼の声が鼓膜を擽ればよりアルコールが体を回るかもしれない。
ともあれ、こうして力が抜けてしまうということは、自分で歩けるかは少し疑問だ。
まぁそうさせるように誘導したのはこの猫なわけだが。

「部屋借りるから、そこまで運ぶよ。一人じゃまずいし、ね?」

と、あくまで親切そうに声をかけて。

金剛 > 「そ、そういうわけには…。」

断れるわけもないのだ。
煽てる声にか煽る声にか。
笑みを濃くする様子に気付いているのかいないのか。

「…ぅ、ぅうう……。」

サラシで潰している胸が苦しい。
青白い肌が火照って熱い。
身体を支えられて立ち上がれば、
ふら、ふら、とおぼつかない足取りが応え。

『すみませーん。上の宿ちょっと借りますー。ついでに水お願いしますー』

浮ついた頭に男の声が聞こえる。

『金剛の酒って結構強かったのかな。大丈夫?聞こえる?』

ぼやけた声が聞こえる。
それに応えるように、女はこくんと頷いた。

ふら、ふら、ふら。

こちらをどうぞ、とギルドの人間が道を誘導していったのはベッドが一つの部屋。
ちょっと戸棚を漁ればいけない玩具が顔を出すだろう。

「ン…ぅー……。」

親切そうな声掛けに応えるようにか、
上ずった声が漏れ堕ちた。

ベッドは安物だろう、ちょっとゆすればギシギシと軋んだ音を立てるもの。
そんな場所に男と女が一組。

キュリアス > 【お部屋移動いたします】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からキュリアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から金剛さんが去りました。