2025/07/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にキタさんが現れました。
キタ > 普段滅多に森の奥から出てくる事のない巫女。
しかし、どうしても生活必需品や食料は足りなくなる。
両手で、大きな茶袋を抱えながら神社への帰り道、ふと足が止まったのはガラス越しに女性の洋服が飾られている店の前。

「────今は、こういう物が当たり前なのね……。」

道を行き交う人々も、当たり前のように来ている服。すれ違う人々が物珍しそうに視線を向けてくるのが居心地悪い。
それでも目を離せないでいたのは、それを着た自分を想像してみたから──。

けれど、元々金銭に疎い生活をしているだけにそう自由になる分はなく
足元の値札を確認すると寂しそうに微笑んだ。
手の届かぬ物を眺める事程虚しい事は無い。虚しいけれど、それでも憧れるのは女性としての性。

白いブラウスに緋色のスカート、色味は同じでもデザインが変わるだけでこうも愛らしくなるのだと。反射する自分の格好とそのマネキンを見比べていた。

キタ > 手に入らないもの空漸く目を逸らす。
今はとりあえず、当面の生活用品を買えたことだけで満足する事に。

それでも少しため息が混じったのは誰も聞いていない。
その姿は雑踏の奥、森の中へと。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からキタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、平民地区。
ふらりと少女が現れたのは、そこらを見渡せるような、屋根の上…ではなくて。
人気の疎らな、足を踏み入れれば、ちょいと何かが起こりそうなスリルを期待できる、裏通り…でもなく。
逆に、賑わいを見せる、露店が並んだ大通りであった

…え?珍しい?…まぁ、その辺り、否定はする気もないのだが。
そうした場所によく行くのは、そうした場所の方が面白いものが見付かるだけ、との理由。
別に、好き好んでいつも行く訳でもなく、こうして普通の場所にだって、現れるのである。

とは言え、そうしたものを探る事をしない訳ではなく、見付ければ見付けたで、当然行動を起こすのだが。
日々の日常の中、ゆるりと楽しむのだって、十分に満足できるものなのだ。
だったら迷惑を掛けず、いつもそうしろ?だが断る。

「………しかし、本日のお勧め、と言うのがちらほらと、聞こえるものなんじゃが…
あれは、人を選ぶものじゃのぅ…まぁ、人ではないが」

色んな食べ物から、衣服、装備、何かしらの道具や骨董品、見ていても楽しめるもの。
面白そうなもの、と言える程のものがないのだから、購入する気は更々ないが。

そんな感じで、今のところ、興味の引きそうなものを探したり、楽しめそうな相手を探したり、そんな感じ。
とりあえず、のんびりと歩みを進めているのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフレイヤさんが現れました。
フレイヤ >  
通りをふらふらと歩く。
メイドを一人連れており、彼女に大量の荷物を押し付けて。
平民地区の通りには似つかわしくない態度と恰好ではあるが、本人は特に気にしていない様子で並ぶ露店を眺めながら歩いて。
九尾の彼女とすれ違い、後ろを歩くメイドがうっかり彼女にぶつかってしまった。

「――ちょっと貴女、どんくさいわね」

地面に散らばる荷物。
メイドは慌てて彼女に頭を下げ、荷物を拾い集める。
それを手伝うそぶりも見せず、九尾の彼女へ向き直り。

「うちのメイドが失礼したわね。
 怪我なんか、しなかったかしら?」

掛けた言葉こそ丁寧なそれだが、態度は彼女よりも低い位置から見下ろすような尊大なものである。

タマモ > まぁ、普通の考えを持っていれば、この平民地区にしては珍しい恰好をした少女だろう。
それは己としても同じだが、ふと横を通り過ぎる、そんな少女を目で追ったから、かもしれない。
その後ろから現れた、メイドの行動に反応出来ず…だったのか、それとも、わざとなのか。
ふらりとよろけたメイドと、軽くではあるも、ぶつかってしまうのだが…

「おっと…ん?」

重い荷物を持ったメイド、結構な重量がありそうなものの、己からすれば、この程度は無問題。
むしろ、目の前で散らばり、地面に落ちてゆく荷物を、のんびりと見ている余裕もある程である。
…こっそりと、ぶつかった感触から、落ちたらまずいかもしれない…と、思える品々に関してだけは。
するりと伸びる尻尾が、気付かぬように寸でで受け止め、すぐに離れて地面に置いたりしておいた。
あれだ、壊れては大変そうだし?

ともあれ、頭を下げ、慌てて荷物を拾い集めるメイドを視線の端に。
やはりメイドの主であったか、と思える少女へと視線を向けておく。

「あー………大丈夫のような、大丈夫ではないような…はてさて、どちらじゃろうなぁ?」

言葉丁寧であるも、その性格は透けて見える。
起こった出来事もだが、そんな少女の様子にさえ気にした様子もなく。
いつものちょっとした悪戯心で、軽く肩を竦めながらも、どっちつかずな答えを少女に返すのだった。

フレイヤ >  
「ふぅん?」

目を細め、口の端を若干吊り上げる。
獲物に狙いを定めたような、面白そうなおもちゃを見つけたような。

「この私にそんなことを言うような人がいたなんてね。
 ――貴女、先に帰っていていいわよ」

当たり屋みたいなことを言ってくるのが残っていたとは。
とはいえ非があるのはこちらだし、そもそも彼女は何も言っていない。
メイドに帰るように告げ、一歩前に。

「それで?
 どこに連れてってくれるのかしら?」

薄い胸の前で腕を組み、つまらないことだったら承知しない、と言うような悪い笑顔。

タマモ > 「………おや」

こうした手前は、結構良い性格をしているものだ、どちらでの意味かは言わないが。
ただ、少しは何か言ってくるかな、と思っていただけに、意外そうな反応を少女に見せる。
いやまぁ、乗っかって来るとは思ってなかっただけに、内心は、微妙に期待を持ったりも。

「ほほぅ…いやいや、妾は正直に答えただけじゃぞ?
こうした事故と言うものは、案外、本人の気付かぬ内に何かある、とかあるものじゃからのぅ?」

うん、少女がそう思っているのが、ほぼ正解だろう。
だが、その可能性も含みつつも、別の可能性も含むように伝えるのは、適当な理由付け。
その辺り、きっと少女も理解出来るだろう…多分。

「それはまぁ、適当な場所じゃろう。
お主に合わせても良いが、そこまで向かうのも遠くて面倒じゃ。
それに、こうした場合は…相手の、妾に合わせるもの、と言うのもあるじゃろうしな?」

ここは平民地区、場所的に言えば、期待に副える場所、なんてものはないだろう。
…いや、そうとも限らないが、初対面の相手だ、そこまでは読み切れないものだ。
そもそも、今回は少女の方がこちらに応える形だ、そこを気にする事もない…と、思う。

さて、そちらにとってはどうだろうな?みたいな感じに、向ける視線を細め返しながら。
少女に手を差し伸べ、それに応えられたのならば、その手を引いて、向かう先は…

フレイヤ >  
「事故も何も、ちょっと肩がぶつかっただけでしょうに」

くすりと笑い、先に帰ったメイドに見向きもせず彼女の手を取る。
転んでもいないしちょっとバランスを崩した程度だ。
怪我などしようがない。
念のため手を取った時に力を使ってみるが、やはり痛みもやってこない。

「適当なところ、ね。
 貴女の宿?
 連れ合い部屋にでも連れ込まれる?
 それともその辺の路地かしら?
 ああこわい」

そんなことを言いながら、その声色と瞳はとても期待に満ちていて。
片手は彼女と繋いだまま、もう片手で自分の腰を抱きながら歩いていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からフレイヤさんが去りました。