2025/06/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にれあさんが現れました。
れあ > 市民ならそろそろ一日も終わろうとする時刻。
多くの冒険者にとっては「あー今日も良く働いたなー」なんて安寧の時間…とはならない。
冒険者ギルドはこんな時間でも大盛況。
仕事を探すもの、仲間を探すもの、情報を探すもの、カモを探すもの。
様々な思惑をもつ冒険者でごったがえしていた。

「私は、今日も良く働いたなーって方なんですけどね」

なんて独り言を言いながら、ギルドの酒場区画に立ち寄って、安酒なんかをオーダーする。

冒険者にとってはここは「生活の拠点」なので、特別コレ!って用事が無くてもなんとなく立ち寄り、居ついてしまうものなのだった。

とりあえずフロア中の男性冒険者に点数とか付ける失礼な遊びをしながら、周囲の会話にアンテナを張る。

れあ > とりあえず男性冒険者の採点基準はこちら。
イケメン100点~80点
まあまあ79~65点
ふつう64~40点
ぶさいく39~15
ありえない14~0点
自分の容姿を棚に上げ、男子のお顔を厳しく審査する。

「うそでしょ。もうありえないが3人もでたんだけど…」

とりあえず子供は将来性を加味してやや加点し、臭そうな身なりの大人は雰囲気も審査対象に入れて減点する。

イケメンを探しているはずなんだけど、目ではなんとなくローティーンの男子を追いがち。
そうこうしてる間にお酒は進んで5杯目に突入した。

れあ > まあ仮にイケメン認定が出たら何をするとか、そーゆーのでもないんで、物凄く不毛な時間を過ごす。
ちょっとはストレス解消に…なっているのかなコレ?

本日の最高得点は70点の13,4歳くらいの男子冒険者でした。
繰り返します。そんな男の子を見つけたからと言って、何をするわけでもない。
気付けばグラスは二桁杯目目前。

「ちょっと飲みすぎちゃったかな…」

訓練しているので、簡単には酔わないけど、お財布様から不安の声が出始めたのでここでオーダーストップにする。

れあ > お酒をぬくために屋内訓練場に移動する。
そこは、ダミーに打ち込みをするようなものから、天井から下がってるロープの上り下りとか、登攀練習用の壁とか、各種闘技スペースなどなどがある。

腕自慢の荒くれものが陣取ってたりする場合もあるけど、多くは仲間内での手合わせや、ペアでの技の訓練に用いられている。

そんな中、徒手での格闘訓練スペースが開いていた。
ほとんどの冒険者は武器を使って戦うので、肉弾戦は純粋なトレーニング目的で行われる。
私のように「基本的に徒手のプロ」みたいな冒険者は決して多くはない。
ほとんど皆が、生まれ持った体の大きさや力の強さや運動センスなんかで「肉弾戦」をするのだ。

本当は事前に誰かに声をかけて相手を頼むところなんだけど、「淡い期待」があって、誰と約束を交わすことも無く、一面マットが敷いてあり、投げ技とか寝技とかに配慮した闘技スペースに上がった。

目線が30センチくらい高くなる。
そこでちらり…と「70点くん」を横目に見るけど、当然彼はこっちなんか見ちゃいない。
依頼斡旋掲示板の前で必死になって職を探していた。


そして即座にhere comes a new challenger!なんて事になるでもなく、そこはかとない視線を集めながらも、やや疎外感を感じる状況になった。

やはりこの場は私から声をかけるべきなのだろう。
ぶっちゃけ陰キャなので苦手なんだけど。

「誰か練習しませんかー?優しくしますよー」

と、とりあえず70点くんがいる方向に向かって声を出してみる。