2025/06/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にマカナさんが現れました。
マカナ > お昼時。ちょうどボーダーラインにある自分のアトリエから足を向けたのは平民地区の方向。
マカナはそこまでお金に困っているわけでもなく、食事は外で食べることも多い。ましてや……

「今日もだいぶ暑くなったねぃ……こうなると、冷たいのと美味しいのの両方欲しくなっちゃうじゃんか。」

どこか不満げな口調で独り言。
不満の行き先は天気。どうしようもない。
それでも不満は不満なのだ。

そして、行きついた先は、屋台街。
今日屋台を出している色々な店が集まって、ちょっとしたお祭りっぽくなっている飲食街。
今日は何が出てるかな?とぶらぶら歩きながら、今日のお昼は何にしようかと考えて。

マカナ > 屋台街をぶらぶら歩いていると、程なくかかる声。

『マカナちゃん!どうよ、これ。いつものだけどさ!』

声をかけてきたのは串焼き屋のおじちゃん。
どうしても肉の気分じゃないという訳じゃない日以外は大抵は買っていく常連の店。
ニコニコ笑顔で近づいて行って

「やは!おっちゃん。いつもの?いいね~。あーし、いつもの大好き!」

そんな言葉を向けていれば、売り物よりも少ない一口味見程度の串焼き肉が店主から差し出される。

「わ、いいの~?ありがとん!それじゃ……」

楽し気な言葉で返した返事とお礼。
マカナのよくとおる声が周囲の人の視線を引き付ける。
引き付けた視線の先は、ニコニコ笑顔で口を開け、あむっ、と串焼きにかぶりつく姿。
もぐもぐとその味を楽しむような姿をしばし見せつけた後で

「うっま~い!おっちゃん、いつものと違うっしょ、これ。
肉は同じかもしれないけどさ、味付けのスパイス、絶対変わってる。
今日は暑い日だし、これくらいスパイス利いた味の方が絶対いいねっ!
これは、買っていかないとだ~!
じゃ、今日は串じゃなくて、このお肉と野菜をパンにはさんだサンドのヤツ、ちょーだい!」

見ているだけで涎が出そうなほどうまそうに食べて見せるマカナ。
何故おいしいのかも自分なりにしっかりと口にした上で、
更にこの屋台での注文もしていく。

その姿を見ていた周囲の、食事を考えていた人たちがその屋台に引き寄せられてきて

「んじゃおっちゃん、あーしはいくね。また、ねっ!」

そしてマカナは次の屋台の方へと移動していく。
そしてまた、どこかの屋台で呼び止められて、同じことを繰り返し、
一回りして共有テーブルへとやってきた時には、マカナが注文した店が大盛況。
更にその周囲の店にもお客が集まるようになっていた。

マカナ > 「へへっ、今日も美味しいお昼ご飯。いただきまーすっ!」

そして、得た戦利品を並べておいしいお昼ご飯を開始するマカナ。

ちなみに、マカナは屋台街の一部の店と癒着しているわけではない。
もし癒着しているというのだとすれば、全ての屋台の店ととなる。
声をかけた店の店主は、昨日あまり売れていなかった店の店主で
それぞれ今日マカナがきたら声をかけるのはこいつら、と暗黙の了解で決めていたのだ。

そしてマカナは、どの屋台の店主とも仲良しで、どの店の料理も大好きだから、
普通に心から嬉しい、美味しいを爆発させていただけ。
コミュニケーションモンスターはこのような使い道もあるという一例か。

なお、マカナは何となくそのように自分が使われている事は察している。
察しているが、自分は美味しいものが食べられてハッピー。
店主たちは、売り上げが上がってハッピー。
そして、自分につられたお客たちも、美味しいご飯を食べられてハッピー。
だから全く問題ないよね!と考えていた。

そんなマカナのお昼ご飯は屋台街のど真ん中にあるフリーテーブル。
段々利用するお客も増えていたので、もし誰かが席を求めるなら、
そろそろ相席するしかない時期かもしれない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクロスさんが現れました。
クロス > (時間も過ぎていき昼頃になり始めた平民地区の屋台街。
数多くの店に合わせて、大賑わいを見せるかのように多数に人達が訪れており、道を埋め尽くさんとばかりの様子であった。
ここまで人が多ければ、誰かしらはぐれたり迷子になったりするような出来事も起こることだろう。
だが、そんな中でそのような心配をする様子がない人物が居た。)

「フゥ…やれやれ、やっぱしこの時間は混雑しているな…。」

(片手には酒、もう片方にはそれに合うようなツマミになる飯を持っていいる全身黒に覆われた大男、クロスであった。
彼も平民地区での野暮用が終わり、時間も良いころだと思い、店を探すよりここで適当に見つけた方が簡単そうだと思い訪れていたのだった。
だが、時間帯のせいもあり大行列に巻き込まれることとなってしまった。
大柄な体を活かし、人波をかき分けながら広い場所へと出ることにはできた。
だが、ほとんどの席はすでに埋まっており、一人で座る場所は無さそうなのは一目瞭然であった。
めんどうだな…と思い、離れた場所で済ませようと考えているなか、一つの空席を見つけた。
既に客が一人座っているが、人を待っている様子はないように見せる。
相席が出来そうだと思ったのだ。
遠目からでもわかる少女の姿は他と比べれば少々派手に見えたが、男は特に気にする様子もなく近寄る。)

「…嬢ちゃん、すまねぇが他の席が埋まっちまってな…。
もし、誰も人を待っていないって言うんだったら…相席しても構わねぇか?」

(近寄れば影を作り、熱い今の時期には日陰として丁度いい様な形を作れそうな程に背後に近寄った。
低く、そっと声を掛ければ、相手に相席をしても良いかと尋ねるのであった。)

マカナ > そろそろ食事が終わり、お茶と食休みの時間か、と思っていた所でかかる声。

「ん~?……あぁ、うん、いいよ、おにーさん。
別に、他に誰か来るわけでもないし。」

相席希望の男の言葉を耳にすれば、にっこりよりもにんまりの方が正しく思えるような表情向けて
相席を受け入れる返事を返す。

無意識にさっと男の手元を確認すれば

「おっ、おにーさん、真昼間からお酒?」

にやにやした表情でそんな問いかけを向ける。
嗜めるのかと男が思うより先に更に続く言葉は

「いーね!昼間っからお酒が飲める日っていうのは楽しい日だってノンべのおっちゃんたちも言ってたよ。」

寧ろ、お酒が飲めてよかったね、的な反応だった。

クロス > 「ん、悪いな…」

(相席を受けれれば向かい側へと移動して腰を下ろす。
にんまりとした様な表情で返されたのには少し変な感じを覚えるがまぁ、良いだろうと流して早速酒に口を付けようとしてたい時…)

「ん、まあな。
一仕事終えたし、この後は何かあれば向かうだけだからな…」

(男にとって酒はどのタイミングで飲むかなんてほとんど決まってはいない。
強いて言えば、一仕事終えた時の〆として飲むぐらいであろう。
そんなことを言おうと思えば先に言われる。
どうやら、自身もその『おっちゃん』達と同じの様だ。)

「…どうだろうな?
酒を飲む日なんて日常過ぎて、楽しいのかどうなのかはわからないな…。
…ま、お前さんの方が俺よりも楽しそうだとは思うけどな?」

(スッと目つきの悪い目で彼女の格好を眺める。
かなり派手っと言えそうな服装でこちらに話してもにやにや、にんまりとした表情。
雰囲気がそのまんま、楽しいっと言わんばかりの様子を醸し出しているのが伝わって来る。)

マカナ > 「あれ、そうなんだ。」

思ったよりも少し反応が鈍い。
ちょっと予想外の方向性からの言葉が返ってきたものの、続いた言葉で何となくを察する。
いや、それが正しいのかはわからないけれど。

「そりゃ、楽しいよ。
こうして生きて、生活していくなら、何かを楽しんでいかなきゃ面白くないじゃん。
毎日同じことを繰り返すとか、起きて、食べて、寝るだけどか、悪く考えるならいくらでも考えられるけどさ。
毎日はちょっとした違いはあるわけだし、その違いにだってよいことも悪いこともあるけど、
だからそのちょっとした違いを楽しむのも、毎日を楽しくしてくれるんじゃないかな~とかあーしは思うわけ。」

ま、これは、あーしの考え方だけどさ、と付け加えてから小さく零す笑い。
目つきの悪い目で眺められても委縮するとか、マイナスの反応を見せるとかも特にない。
寧ろ、なーに?と言わんばかりの笑顔で小さく首をかしげる始末。

「お酒だって嗜好品だし、ちょっとした特別の中にあるんじゃないかな、ってあーしなんかは思っちゃうけどなぁ。
特別じゃなくても節目とか。節目だったら、まぁ、ちょっと気分を変えるスイッチとかになるんじゃない?」

確かにこの娘は人生を楽しんでいそうだ。どこからその楽しみ思考があふれて来るのかは分からないかもしれないけれど。

クロス > 「…羨ましいぜ、その考え。
そういう風に考えて楽しめるってのは良い事だな…俺はそういう感覚がちょいと鈍くなってしまっているから、どうにも見つけにくく感じてしまうもんだな。」


(仕事を行い、酒を飲み、その日を終える…それが男の日常であった。
だがらこそ、少女の主張がどこか眩しく輝いているように見え、どこか羨ましく思ってしまう様に感じたのであった。
恰好を眺めると小さく首を傾げる少女に対して、何でもないという様に小さく首を左右に振る。)

「…お前さん、歳はいくつだよ?
その言い草だと、あんまり飲んだりだとか飲んだことが無いように思えるがな。
…俺の考えではあるが、酒はそこまで美化するようなものじゃないとは思うけどな?」

(男の思考的には酒は日常的な物、特別扱いをする様な物だと思ったことが無かったために少しばかり意見の食い違いを感じたのだった。
それに合わせて、そこまで酒に対して色々と考える様子…経験が少ないのか無いのか、はたまた飲める年ごろではないのか、少し彼女の事情を聴くように耳を傾けようとする。)

マカナ > 「そう?……まぁ、鈍くなっちゃってるっていうなら、外から楽しいが沢山入ってくればいいよね、ってくらいしかかなぁ。」

楽しいへの感度が鈍くなってしまうと、楽しい探しよりも楽しいことがあふれている生活で、その感度を取り戻すしかないわけで。
感度高めのマカナは楽しいと思うことをとにかくやればいいだけだから簡単だけれど、それが難しい人がいることも分かってはいるのだ。

なんでもない、と首が振られれば、少し考えすぎたかと小さく肩をすくめて見せて。

その後で向けられた問いに調子も変わらず変える言葉。

「あーしは18だよ。飲もうと思えば飲める年だけど、飲んでも飲まなくても酔っぱらってるようなもんらしくてさ。
お金出さなくても楽しく酔えるなら、お金出さない方がお得じゃん?

ほほぅ、それはあーしには新しい考え方だなぁ。良かったら、もう少しおにーさんの考えかたを教えてもらっても?」

問われれば自分の事情はよほど変なことでは無ければ開示する構え。
そして、同時に彼の事情にも踏み込み過ぎないほど踏み込んで、お互いの意見を絡み合わせ、新しいものを見つけてみようとするかのように。

クロス > 「…そうだな。
もしかすれば、日常に慣れ過ぎてて探そうとしていないからかもしれないかもな。
現に、たまたま相席になった時にちょいと楽しそうな奴と話すことができたんだ…すぐに見つかろうだろうさ。」

(外から入ってくればいい、もっともな意見だ。
いつも通りの行動、いつも通りの日々を何も考えずに過ごしているせいで見つけられていない。
探そうとしてないから『鈍くなった』と言ってしまうのだろう。
現に偶然でも面白そうなことに出会ったのだから、探せばすぐに見つかることに確信を覚えたのであった。)

「…まぁ、その予数ならそう言われるだろうさね。
酒を飲まなくても楽しく酔える上でそう考えるなら…賢い判断だろうな。」

(ここでようやく一口酒を飲み、味わう。
口の中で転がし、喉へ通せばいつも通りの味。
だが、今日は少し美味く感じたのであった。)

「…変わった奴だな。まぁ、良いだろう。
俺はもう飲める時期から飲み続けているから特に特別っとは思ってねぇんだよ。
ギルドの依頼に行く前、仕事終わり、女を抱く前や後…ことあるごとに飲み続けるから日常的になってしまっているってわけだ。
謂わば、俺にとって酒は水と同じ…常にある物で常に体に取り入れている物…って感じだな?」

(こちらの考えを聞こうとする彼女の姿勢を見れば思わずそんなコメントが出てしまう。
だが、聞かれないからこそまた面白そうだと思ってしまうのであった。
クロスの中の日常をそのままに自身の考えを述べる。
特別なことは無い一つとしてない、日常的な物である、物事の締めくくりや入る前の準備として飲んでいる。
ただ、それだけの事なのであった。)

マカナ > 「おっ、それだとあーしも偶然ここにいた意味があったって感じ?やったー!」

ちょいと楽しそうなやつが自分であることは会話の流れから察することは容易い。
ならば、自分が彼に影響を与えているという事で、そういうことをとても喜ぶマカナとしては、こういう反応になるわけだった。

「でしょ?まぁ、あーしもまだまだ子供舌だし?強いお酒とかはまだ美味しいとか思えないかなぁ。
甘いジュースみたいなお酒ならまだ好きかもだけど。」

酒のみにしてみれば、まだまだお子様と言われそうな意見だが、そもそも自分は子供だし、と言い切ってしまうあたりがこの娘らしいと言えばらしいのかもしれず。
そして、続いた言葉をしばし聞いていたけれど、そこで、少し不思議そうな顔で考えて、
その後でもう少し難しい顔で考えて、最後に不思議そうな顔で彼を見つめて言葉を紡ぐ。

「なんとなくさ、あーしの勝手な考えかもしれないんだけどさ?
おにーさんはことあるごとに飲み続けてるっていうけどさ、おにーさんが全く水を飲まないって訳じゃないんだよね?
だとすると、お酒は水じゃなくて、お酒はお酒として飲んでるんだと思うんだ。
そして、お酒ってさ、おにーさんにとっては、スイッチを切り替える道具なんじゃないの?
プライベートから仕事モードに、仕事モードからプライベートに、普段からセックスするぞってスイッチの切り替えとか、セックス終わってふー、とか。」

お酒が彼の日常なのはその通りなのだろうと理解した。
ただ、ただそこにあるもの、という部分に少しだけ違和感を感じたから、思った事をそのままただぶつけてみる。
違っていたら違っていたで、それはそれ。
あっていたらあっていたで、それもまたそれ。

何か新しいものが彼の中に生まれるかもしれないし、生まれることもないかもしれない。
ただ、こうして意見を交換すること自体が楽しいだけの娘は、だからこそ、ただ、問いかけと意見を投げてみるのだ。

クロス > 「…そうだな、お前さんの言った通りに『楽しい』が外からやってきたってことだな…」

(無邪気に喜ぶ少女を眺めながらもフッと小さく笑い、無表情だった口の口角が少しだけ上がる。)

「それは個人それぞれだろうし、無理して飲む必要もないだろうな。
無くても楽しめるならそれだけで十分だろうし、飲まなくても人生は楽しめろうだろうさね」

(自身をお子様だと自称するが、何も酒が全てではない。
飲めないならそれでいいだろうし、興味があれば飲めばいいだけの話である。
もっとも、彼女には必要なさそうだろうと心の中で思うのであった。)

「・・・。」

(彼女の意見を聞き入れる。
それも、真剣そうな顔でだ。
考えたことも、振り返ることも無かったが…彼女の意見は正しくその通りかもしれないと思っていた。
何でもないけど飲む、クロスが送ってきた人生の中でそういう理由で飲酒をしたことは無かった。)

「…お前さんの言う通り、水とは違うな。
確かに、その通りだ…仕事前や終わった後に飲むのが俺のルーティン。つまりは、切り替えの為の行動っというのは正しくその通りだろ思うな…。
まさか、ここまで過ごしていてこう考えたり、改めたりするとはな…不思議な気分だ。」

(思ったことをぶつけただけであろう。
だが、それが意外にも男の中にある概念を変え、新しい発見をしていたのである。
彼女の言った通り『楽しい』っと思うことは外からやって来るのだなと改めて痛感し、伸びをするように背中を反らして空を眺めるのである。)

「…ただ、細かく言えば一点違うな。
俺はセックスをするときにも確かに飲むが、飲まない時もある…なんせ、人一倍欲が強いせいでほぼ日常的になっているからな…。」

(姿勢を戻せば再度口を開く。
正直、少女の口から直接その言葉を聞いたのは驚いたがこちらもそれぐらい心を許してもいいかもしれないと思い、自身のちょっとした事情を離したのであった。
酒を飲むのと同時に性行為もまた日常の一つなのであった。)

マカナ > 「あ、おにーさん、ちょっと笑った。
元々結構いい顔してるんだからさ、そういうちょっとの表情の変化でイケメンが加速するねぃ。」

少しだけ上がった口角を目ざとく見つけて向ける声はいつも通りの楽しそうな。
とにかく娘の口から溢れてくる言葉はポジティブなものばかりで、
自分だけではなくて他人の気分をもあげてしまう、コミュニケーションモンスターなのだろう。

「やっぱそうだよねぃ。
そのうち、どうしても興味が惹かれるようなことがあったら、その時に粗目て楽しんでみるとする~。」

自分が酒を飲まないことに関しては、意見が合致した。
ならそれでいいや、とあっさりと受け入れて。

そして、自分の意見に対して真剣に向き合っている様子の彼の姿。
意見を全て口にしてから、こちらも真剣な表情でしばしのにらめっこ。
そんななかで、彼から帰ってきた返事をまた娘が聞きに回る。

「……やった!やっぱりおにーさんもただダラダラお酒飲んでるだけじゃなかったんだね!」

行動には意味がある。そんな信念を持っているのかもしれない娘は同意してもらってうれしそうにしていたが、
一点違うという話に目を瞬かせて。

「ふむ、ふむ~……そっか。」

セックスと酒の部分だけ違うと言われればなるほど、と頷きながら聞いて、考えて。
そして、にんまりといたずらっぽい笑顔を向けてから

「んじゃさ、もう一つだけ聞かせてよ。
おにーさんにとって、セックスってさ、食事と一緒?それともお酒と一緒?」

少し概念的な質問になってしまったが、当たり前のように食べる栄養のようなものなのか、
食べずにもいられるけれど、好きだから摂取する嗜好品のようなものなのか、という問い。
日常にも、いろんな形があるから。

クロス > 「…まぁ、これは色々とあるんだよ。
あんまし表情を崩さないっと言うか…

…いや、そうだな…精進するさ」

(笑ったことを指摘されれば思わずハッとする。
上がっていた口角が再度下がり元通りの無表情になるが、何か考える様子を見せると再度少し口角を上げて笑ったのだ。)


「そりゃな、平民地区の酒場の酒はかなり質は良いからな。
反面、貧民地区じゃほとんどの酒は最悪だからな…無理して飲むほどでもないし、理由なく飲む理由もないしな。」

(貧民地区のマズイ酒で育ってしまったこともあり、男の舌も少々バカになっている所もあった。
逆に美味い酒を飲むと気分を良くするが、だからと言って常にいつも飲むと言うわけでもない。
…そう考えれば、やはり酒は特別な物なのか?再度男の中で疑問ができるも、それは今は良いだろうと内側に秘める。)

「…その二択で例えることは無かったな…。
そうだな…俺から言わせれば…食事と一緒だな。
少しは我慢できるが、我慢した分どんどん溜まって、気が狂いそうな程になることもあるし…定期的に抜かないといけないこともあるから…例えるならそっちが一致するかもな。」

(酒は我慢することもできるし、断てと言われればしばらく飲まないこともできる上に支障も特には起きない。
だが、食事は違う。少しの間は我慢できるがいずれ限界がやってくるため、その点は同じだろう。
性欲が強すぎる余り、長い事機会がなかった時はかなり苦しんだこともあったため、男にとっては食事と一緒と言えるだろう。)

マカナ > 「ま、お仕事で表情を崩さない方がいいっていうならそこはそれでいいと思うよん。
でもほら、お仕事終わりのお酒を飲んだらさ、イケメンさんにもどったっていいんじゃない?
その方が、オンナノコにもモテると思うよん。

……ふふっ、そだねぃ。精進精進。人生何事も精進がひつようだからねぃ。」

笑顔から無表情、でもまた少し笑って見せたその表情に嬉しそうに少しキャッキャするけど、
そこはあくまで自分の価値観。無理に押し付けるものではないのだ。
それでもどこか、感じることがあってくれたみたいで少しうれしかったりもした。

「へぇ、そうなんだ?確かに貧民地区は、そっち方面の質は低いけど、お酒もそんなに違うんだ~。」

それは初耳、とびっくりした様子。
そもそも酒を飲まないのだから初耳と言えば初耳で当たり前なのだが。
ボーダーゾーンに住んでいる娘としては、どちらの食事も慣れ親しんだもので、
でもどっちがいいと言われれば平民地区にやってくる。
なお、富裕地区は腰の座りがよろしくないので、美味しくてもあまり行かない。

そして、セックス周りの二択の話。どちらかと言えば食事、と言われればなるほど~と頷いて。

「そっか。食事と一緒なら、お酒がスイッチになることは確かにないね。
お酒は嗜好品。なくても何とかなるけど、食事はなくちゃ、ひもじいだけだしね。」

ようやく、彼のセックスに関する捉え方が理解できたらしい。
理解できたからどうだ、という訳でもないのだけれど、理解できたことは距離が近くなったようでうれしい、という事。
こんな風に距離を近づけまくった結果が、街を歩けば誰かしらに始終声をかけられるという状態なのだが、
マカナにとってそれは楽しいことだからよかったのだった。

クロス > 「…確かに、その方が何かしら得は増えそうだな。」

(酒が仕事とのスイッチであるならば、いつもとは違う姿になるっという点も含まれると思った。
その方がまた色々と良さそうだと思えたのだった。)

「あぁ、違うぞ。
貧民地区は拾い物や古くなったものを安い値段で買い取った物、高価な物でもこっち(平民地区)では日常的な物や違法ものだからな…。
わざわざ金を出して貧民地区で普通の物を飲むんだったら、こっちの方が数倍マシってわけだ。」

(貧民地区に住んでいる者達は何かしらの都合を持っている者達ばかりなのである。
だからこそ、人並みの生活を送れない住民達が生き残るために、文字通り泥水を啜る様な生活を送らなければいけなかったのだ。
そのため、飯も酒も寝床でさえも最悪。
良い場所はどこもぼったくりと言わんばかりの値段を要求されるのだから。)

「ま、その通りと言えるかもな…。
…ってか、俺のセックスの概念を真面目に聞いてどうするんだよ?
別に、お前さんがそう理解する必要もないだろ。」

(直球すぎる話題を真面目に考えている雰囲気に耐え切れず思わず呆れたような笑みを浮かべて話す。
そこまで素直に捉えられるとこちらもどこか恥ずかしく感じてしまい、胸の奥がもぞもぞとする感覚を覚えてしまっていたのだった。)

マカナ > 「絶対得だって~。セックスがお食事のおにーさんだったら、なおさら。
仏頂面で美味しくもないごはんを食べるくらいだったら、イケメンフェイスで美味しいごはんにありつけた方がいいっしょ?」

顔で釣れる女の質は変わる。女性視点で見ればこれは一つの真実だ、と。
その分、美味しいセックスにありつける機会は増えるのだろう。きっと。

「あぁ、そう言われてみれば確かにそうかも。
貧民地区のモノの流れは確かにおにーさんのいう通りだもんね。
あまり意識したことなかったけど、だからあーしも選べる時は平民地区に食べに来るんだなぁ。」

自分もまた、あまり意識してこなかったことに光を当ててもらえて1つ新しいことを理解した。
これは自分にとっても楽しいことであるのは間違いない。だから、ありがとね、と笑ってお礼を告げるのだった。

「えー?胃袋の話とシモの話は、色んな人の意見を聞いておいて損はないよぉ?
色んな価値観があるんだって理解することで、事故にあう可能性が減るからねぃ。
ほら、セックスが嗜好品のひとだったらさ、別のものを宛がって何とかできるかもしれないけれど、
セックスが食事の人に襲われたら、逃げるしかなくない?
だって、ご飯食べたくて、目の前にご飯があるなら絶対食べるっしょ?
だったら、ご飯が食べられたくないなら逃げるしかないじゃん。」

価値観を理解することは、色々な防衛策を取ることが出来るという事につながると告げつつも、
同時にそういう価値観の人と一緒になった時にどうすれば楽しめるかという考え方もできるかな、などと思っている部分は表には出て来ていなかった。

呆れたような笑みに、そこは主張する!と力説するものの、
ふと時計が目に入れば、うーん、と少し考えて。

「そういう意味で考えると、何かお礼に、っておもったとして、流石に『食事』をしに行くのは時間がもうないかなぁ。
できるとしたら、『デザート』を少しつまむくらいかなとも思うけど、おにーさんはどうする?」

口元意味深な笑みを浮かべて向ける問い。
彼が言葉の意味をどうとらえるかはわからないけれど、そんな言葉遊びを楽しんでいる様子で。

クロス > 「よくもまぁ、恥じらいも無くそんなことが言えるもんだな…。」

(ごもっともなことを言われても中々首を縦に振りにくい状態であり、同様に苦笑いを零すことしかできなかった。
だが、表情豊かな方が得なのはごもっともであり、そこだけはしっかりと受け入れるとしようと思った。)

「行けるなら平民地区の方が良い。
その方が、色々と面倒ごとが起きなくなるからな…」

(拾い物…謂わば廃棄寸前となる様な物まで平気で使うのが貧民地区。
妙な蟲や病気になってしまえば大変だし、まともな食材もルートを暴かれて違法ものと確定すればそれもまた面倒ごとに発展すると言うわけである。)

「…お前さんのそういう前向きで色々と考えれる脳みそが羨ましいな…。
いや、これは皮肉なしで正直に、だ…。
そこまで発展して考えるまでする行動、俺にはなかっただ。
ただ、言っておくが俺は襲うことはしないぞ…俺のはしっかりとした同意の上での行動だからな。
…時と場合によるが」

(はっきりと防衛策まで考える彼女の思考。
そこまでたどり着けることは無かったため、視野を広く持てる彼女のその思考能力に関しては関心するばかりであった。
その上でこちらもハッキリと言った、合意をしたうえでヤると。
男にとって食事と同様であるが、あくまで任意の上でするのである、それは男が持つルールなのであった。
時と場合っと言えども、貧民地区等に出てくる露出狂やギルド依頼による魔族の調教や捕獲のためにする程度であるのだ。)

「・・・。
…そうだな。正直、『デザート』だけ食べても俺は物足りないだろうし…折角なら、『フルコース』を頂けないとな…。

ま、その前にお前さんが平らげれるかどうかだけど、な?ハッハッハッ…」

(時計を眺めては何やら悩む様子の少女を見て片眉を上げた。
その後に出された言葉、それを聞けばほぅ…っと何かを察するような反応をし、こちらも合わせるようなことを話し始める。
舌舐めずりをし、目を細めて何かを企んでいる様な雰囲気の笑みを浮かべれば次に続けた言葉でその表情を解き、牙が見える様に口を少し開けて笑うのであった。
果たしてその会話が正しいかどうか…彼女の反応に任せるのであった。)

マカナ > 「恥じらって、新しい刺激が手に入るならそうするけどねぃ。
でも、新しい刺激は一歩踏み込まないと手に入らないんだよぉ。」

苦笑いを見せる彼に、ふふん、と胸を張って見せた。
明らかに間違った反応だが、間違った反応とわかっていてやっているのだから問題ない、と。

「それはそうだね。
あーしもなんだかんだで平民地区に行ってるもんね。」

こくり、頷いて同意する。ここもまた改めて、二人の間で合意が取れた。

「でしょ~? 材料が手に入ったら、色々な者に組み合わせて考えてみるのはあーしの癖みたいなもんだしさ。

あー、その部分はおニーさんのことを言ったわけじゃないんよ。
でも、似た価値観で襲ってくるような輩はいないとも限らないっしょ?

……あはは、じゃあ、おにーさんの時と場合はしっかりと見切らないとだねぃ。」

目の前にいる相手に問題が無くても、一般化することが出来れば別の相手で似た状況の時の武器になる、と。
そういう意味でもこういう会話は必要なのだ。そうかれに告げていく。

そして、向けた言葉に返ってきた返事。
やっぱりそうか~と少し難しい表情。
基本的にマカナはビッチであり、股を開くのはやぶさかではないのだ。
それでもどうにも状況が許さないという事もあるわけで。
そして、そういう時にはびしっとスパっと何とかしてしまうのも、マカナのいい所であり、淡泊な所でもあった。

自分の食べたものを小さくまとめて近くのごみ箱へとぽいっ、と投げて、見事にゴミ箱の中へとゴールさせてから立ち上がり。

「そんじゃ、今日はやっぱりむずかしいか~。
でもま、折角いいこと教えてもらえたんだし、次合う時があったら、『食事』しにいこっか。」

そんな言葉を向けてから歩き出す。まずはテーブルの向こうの男の方へ。
そして、男の背後から頭を抱きかかえるように上を向かせてから、
反対向きにお互いの顔を覗き込んで、にこーっ!と満面の笑みを見せてから。

「だから、これは手付、ね。」

そんな言葉の後で、唇を重ね、そのまま男の唇を貪っていくように深い深いキスの不意打ち。
ほんの暫しの間だけ、それを向けてから手を離し。

「次に会って、『食事』に誘う時はもっといい笑顔をマカナさんは希望しま~す。
ほんじゃ、今日は色々ありがとね。」

バイバイ、と笑顔で手を振って、自分のアトリエの方へと帰っていく。
今日は時間が合わなかったけれど、次がまた楽しみだ、というかのように。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマカナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクロスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクロスさんが現れました。
クロス > 「だったら、なんも言わねぇよ…
人の思考どうこう変えるのは、面倒だからな…」

(そこまで自身を持たれてしまえば何も言い返せなくなる。
胸を張って言い張るのであるならばそれで良いだろう、若干投げやりな思考になりながらも受け入れるままなのであった)

「…ま、そうだな。
そういうことをする輩は見たことがあるな、貧民地区じゃ日常茶飯事だけど…。

ま、お前さんの場合は特に気にすることはないだろうよ。」

(クロス同様に性行為をそういう風に考える輩は少なからず存在している。
故にそう思われるのも仕方がない、だが用心に越したことはないのもその通りなのである。
そして、時と場合と言ったが…中々抱けずに過ごし性欲が溜まる一方であってもそういう行動にならないようにするもの男のルールな。
言ってしまえば、慣れない自慰行為をするというわけである。)

「ん、そうだな…その時はたのしm…」

(相手の反応に対して言い出そうとする所で体を触れられる。
強制的に頭を向けられれば顔を覗かせ笑みを見せつけられ、口付けをされる。
クロスが唯一苦手とする物、不意打ちを打たれてしまい思わず目をぎょろっと大きく見開いて驚いてしまったのだ。
深い口付けを何の対応もできないままに受け入れて口を離され、一人取り残される。)

「…ったく、スイッチは言っちまったじゃねぇか…」

(居なくなり一人取り残されたクロス。
ぼそっと呟きながら自身の股をチラッと目線を送り確認し、大きくなり始めているのがわかる。
全く手を付けれなかった酒とツマミを全て飲み食いし、片しては丁度いい娼館でも探すために街を歩き始めるのであった。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクロスさんが去りました。