2025/06/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 路地裏酒場」にアードルフさんが現れました。
アードルフ > ──カランコロン

扉を閉め際にカウベルの音が響く。オープンの合図……。
とはいえそれを店の前で待つ者も居ないのが悲しい所。
明かりの灯った店内のカウンターでグラスを磨き客に備えては居る物の、
元々趣味の延長線上の様な店なれば、そこまで真剣になれるでもなく。

「そろそろ、ブレンドにでもして空きを増やすかねぇ……。」

棚を圧迫してきた洋酒の瓶。残りもさして多くないそれらをカウンターに並べるとじょうごを取り出し一つの瓶に混ぜ、収めてしまう。
どうせ料理に使うか、自分で消費するものと割り切れば大胆な物。

空きスペースが出来れば見栄えの良いように並び変えたりとしつつ、
その便が満タンになるまで、しばしその作業に集中していた。

アードルフ > 並ぶ空き瓶が複数と、満たされた瓶が1つ。
空き瓶を一か所に纏めてから満たされた瓶も冷凍庫へと収めておく。
蒸し暑い夜の寝酒に最適になるだろう事を期待して。

「流石に、賑わうって程でもないかね。」

カウンターからも見える窓、路地裏というのもあるだろうが、人の通りは疎らで、
時折通り過ぎるのは番になった者たちが安宿を求める姿。

「たまにゃ、良いか──」

そう呟くとカウンターにロックグラスを置き、氷を一つ。
林檎が丸々1つ浮かんだ瓶を手にするとカウンター側へ回り注ぐ。

度数は高い物の樽由来の香ばしい香りが鼻孔を擽る。軽く口をつけて口内で転がして嚥下すれば。満足げな吐息が零れる。

アードルフ > 程なくして出来上がったのは酒気を纏った酔っ払い。
それでもカウベルを室内に戻したのは褒めて欲しい。

今日の寝床は店のソファと相成り。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 路地裏酒場」からアードルフさんが去りました。