2025/05/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にセカンドさんが現れました。
■セカンド > 昼下がりの酒場は閑散としている。
ランチタイムの利用客が帰り、店員達は遅い昼食を摂っている。働いているのは厨房担当の男とカウンターの女だけだ。
男は調理中、味見を何度となくする。一口一口は僅かだが、度重なれば腹も膨れるというものだ。
女は――カウンターの下、客から見えない所に昼食を置き、誰も見ていない所でぱくついていた。
「腹減っとったら力出ーへんって……」
バーテンダー服の女はぽつりと呟きつつ、洗ったグラスの水滴を布で拭きとる。今やれば夜にはしっかり乾く筈だ。
ランチとディナーの間は仕込みの時間だが、店は開けてある。
調理器具を使わない食べ物やその材料――サンドイッチやハム、チーズ、ナッツ類などを供している。
とはいえ、平民地区の住宅街にある酒場兼宿屋だ。この時間に来る来店客は珍しい。
予定が早まった冒険者や旅人、仕事が疲れて一休みする職人や商人――そんなところだろうか。
がらがらの店内を心地よく感じる人もいるだろう。さて――
■セカンド > 来るかわからぬ客を待って、いつまでも扉を見続けてはいられない。
視線は手元のグラスへと――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からセカンドさんが去りました。