2026/02/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にサーニャさんが現れました。
サーニャ >  夜の広場。1人の少女が噴水を背に座っている。
 明らかに危険。でも、少女は何も気にしている様子はない。

「野宿は久しぶりですね」

 体を伸ばしながらそんな事をのんきにつぶやく。
 魔法石を購入したせいでお金が底を尽き、結果として本日野宿になってしまったのである。
 唯一の幸いは彼女がその辺の強盗等は一瞬で跳ねのける事が可能な事かもしれない。

「暖かくなってきましたし、これくらいなら平気ですね」

 周囲を軽く見る。あまり人はいない。こちらを見てヒソヒソしているのはいるが話しかけてくるようなのはまだ見えない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からサーニャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にカザネさんが現れました。
カザネ > 疲れた疲れた。何が疲れたのかなって?
人付き合いって大変ってハナシ。
ほら、少しでも間違いなく稼ぎたいなら気が合う合わないは二の次にして、協力し合うもんじゃない?
違う?違うのはもう駄目。そりゃ駄目。僕だってカッコつけたいケド、それで何もかもおじゃんにしたらー……。

「……ダメダヨネー。というわけで、次はあいつらと組まないって記録して欲しいんだけど。無理?ソッカー」

くどくどくどくど。そんな調子の遣り取りが続くのは王都平民地区の某所にある冒険者ギルド。その受付。
夕刻を過ぎたカウンターの天板に胸元を乗せるように身を乗り出し、頬杖姿勢でグダを巻く姿が一人。
ちょっと人目を引くのは他でもない。余所者渡来人など目立つ冒険者ギルドでも、珍しいいでたちであったから。
白いトップにスカート状の緋色のボトムの異国の装束。
知る者でなくとも多少なりとも神聖そうな雰囲気を放ちつつ、付ける防具と得物は剣士そのもので。
艶やかな銀髪を波打たせつつ、目まぐるしく表情たっぷりに受付のおねーさんに苦労談を語るのは、どう見るべきか。

とはいえ、おねーさん、受付嬢もまた慣れたもの。はいはい大変だったねー、あそれ無理ね、とばかりにあしらって。
そんなーとばかりに目をしなしなにする相手に営業スマイルと共に、書類と報酬が入った小さな袋を出してくる。
これ以上グダグダして、ささやかでも貰えるものを受け取れないのは、ちょっと困る。
受け取りのサインを済ませ、だいぶお待たせした次の人に、ゴメンナサイ、とばかりに頭を下げながらその場を譲ろう。

「こんなのがイヤだったら固定のパーティ組んだらって言うけど、さぁ。組めたら苦労はしないんだけど、……ね」

その宛てなんて、現状同じ血の片割れしかなく。
独りでは受諾できないクエストを受けようとすると、面倒が生じることも偶にある。詰まりは割とある。
取り敢えず、受け取ったものを胸の間に入れ……かけて、着物の袖に収めながら、入口近くの掲示板でも眺めようか。

カザネ > 王立コクマー・ラジエル学院の同輩、詰まりは同級生だか上級生だかでつるむ姿を偶に見かける。
恐らく、校外に出て行う学外演習、実習も同じ面子で行ってるに違いない。
楽しそうとは思う反面、どうだろう、という気がしなくもない。つるむ際の共通項、前提は何か。

(家系的な繋がり、上下関係とか……下僕とご主人サマ? ……ワァ、道楽っぽい)

頭の片隅で、そんなふと思った思考の変化を過らせる。
人間関係を円滑するには気が合うかどうか、或いはそれを超える前提条件というのがきっと必要であると思う。
血縁、兄弟姉妹の関係、ばかりではない。もっと強権的な働きを差せるとなると、主家分家的な上下関係の方が強く働くのではないか。
そして、それを働かせながらやる冒険というのは……あぁ、息苦しそう。それ以上にトラブル多そう。

「うえ……変なコト考えちゃった。くっ、斯くなるうえは……愛でられそうな子、居ないかー……」

掲示板の内容の薄さ、少なさは仕方がない。時間帯が悪い。間が悪い僕が悪いのである。文句のつけようがない事実。
考えだすと姉よりも母親の片方が、一緒になって面倒臭そうな顔をしてくれそう。
そう思いながら肩を落とし、行き交う人の流れをちら、ちらと横目に見遣ろう。かわいい子でもいないかしら、とばかりに。