2026/02/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にさんが現れました。
> ぽかぽかと穏やかな日差しが心地よいが、吹き抜ける風は未だ凍えるような冷たさで、迂闊に気を抜けば身を切られそうな冬の日。
まだ薄っすらと雪が残る広場には、子供たちが作ったのだろう膝下ほどの高さのオブジェが幾つか並んで見える。
午後は何をしよう。今日の依頼は全部片づけてしまったし……。
そう思いながら、ベンチに独り腰掛け視線を巡らせる。

繁華街は勿論、広場に出ている屋台も大概が赤やピンクの飾りつけをしている。
並ぶ商品もハートマークや星型、熊や、犬、兎と、愛らしいものが多く、客が買うものも、特に菓子類が多い気がする。

「んー……? んー。……あ、万愛節?」

そう言えば、そんな行事があった気がする。
どんな物だったか内容はうろ覚えだが、親しいものや、恋人同士がプレゼントを贈り合うんだたか。
なるほど。と、相槌を打てば、それに応えるように足元に擦り寄って来た黒猫が『にゃぁ』と短く鳴いた。
雪が残る地面は大層冷たいのだろう。ブーツのつま先に前足を置いたかと思えば、猫は身軽に跳ぶように駆けあがり、膝の上に乗ったと思えばくるりと丸まって寝る体勢に入ってしまった。