2026/01/28 のログ
■エレイ > まだまだ雨は止みそうもなく。
やがて男はのそりと立ち上がると傘を広げ、東屋の屋根の外へ踏み出しふらりと公園を後にして──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエマさんが現れました。
■エマ > 平民地区の市場のはずれにある小さな広場めいた場所。
人が行きかう中で、少し腰かけて休息ができるようになっている。
一部に腰かける人がいる中で、足元に荷物を置いて同様に座っている女が一人。
今日の買い物を終えてちょっと一休みといった様子を見せつつに、
買い物の最後に買った温かいミルクティーを傾けていた。
「寒い季節だけど、いや、だから?
この時間には買い物をしないとなのよねぇ……」
これより遅い時間だと寒くなり、これより早い時間だと他にやることがある。
そういう意味では、家に入って家事を取り仕切るというのも楽ではない。
元々冒険に出ていたことに比べれば楽かと思ったこともあったが、そんなことはなかった。
とはいえ、それはそれで楽しいものではあるのだが。
■エマ > 行きかう人々を見ているだけでも結構いい暇つぶしになる。
市場の人、仕入れに来た飲食店の人、遊びまわる子供に冒険者。
人間観察が趣味というわけではなかったのだが、
こうしていると人間観察が趣味、という人の気持ちもわかる気がした。
時折アクシデントもあったりするが、生来の人の好さを発動させる前に
誰かがケアしてくれていたので見ているだけとなっていた。
ミルクティーはまだ半分くらい残っていて、
残った家事も、まだあとから始めても十分間に合う。
「午前中に頑張っておいてよかったわ……」
こういうまったりとした時間が持てるのも贅沢。
そういう贅沢を感じられるようにするのも自分次第。
そういう意味ではやりがいがあり、
そういう意味では刺激がない。
それが主婦なのだろう、などと考えながら。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエマさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/教会」にカイルスさんが現れました。
■カイルス > ――夜。平民地区にある孤児院が併設された教会。
僅かな灯だけが残された礼拝堂に、片目の男は佇んでいた。
仕事を遅く終えた人たちが帰宅する前に祈りを捧げるために、晩堂課――夜九時くらいまでは扉が開かれている。
シスターや司祭様が子供達を寝かしつけるまでの間、男は案内役を務めていた。
席を案内したり、困っている人がいたら助けたり……長身隻眼の男に驚く者も多かったが、穏やかな語り口にすぐ安心したようだ。
「今日はもう来客はいないかな……」
晩堂課の時間が近い。そろそろ司祭達が戻ってくる時間の筈なのだが、寝かしつけに悪戦苦闘しているのだろうか。
先日降り積もり、残っていた雪で遊んでいた子供等は夕食中にずいぶん眠そうだった。
軽く首を傾げるも、どのみち男も今日はここで眠るだけだ。礼拝堂の入り口へと視線をやる。
ふ、と人影がみえた気がした。
■カイルス > 晩堂課の時間の少し前に司祭たちは戻ってきた。子供たちの寝かしつけに難儀したらしく、少し疲れているようだ。
「表に出てきます。来客があれば、まだ空いていると伝えるので」
そうシスターに話すと、男は玄関を出て教会の敷地内を歩く。張り詰めるような冷たさだが、風がないのでまだ過ごしやすい。
頬に感じる冷気と身にまとう服の温かさ、その差が意外とあることに気付かされる。
足は自然と正門へと向いていた。他の入り口はもう閉めていた筈だ。
「……雪が溶けたら、採集依頼なり何なり受けないとなぁ」
街中にいても冒険者という便利屋は生活ができるが、稼ぐならやはり外に出るに限る。
若手の指導は実入りがいいし、人との繋がりができる。簡単なゴブリン退治に同行するのも手だろうか。
正門の前に立ち、背中で奉事が執り行われているのを感じる。しばらくすれば礼拝者が去り、いっそう静かになるだろう。
■カイルス > 奉事が終わったようだ。自宅へと戻る礼拝者を見送って、男も建物に戻ることになる。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/教会」からカイルスさんが去りました。