2025/12/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 夜の教会。
集会場の壇上に一人、神父姿の男がいる。
月明りが差して、ところどころ蝋燭の炎が揺らめいている。

そして、濃い香りが充満している。
蜂蜜を思わせるような花の匂い、雌を呼び寄せる媚薬の香りだ。
教会の扉は薄く開かれて、わずかに香りが教会の外へ流れていっていた。

「聖なる夜は過ぎ去り、そして誰もいなくなった……」

本を片手に開いて、大きく腕を広げている。
謡うように声を響かせて。

「果たして、そんな夜には魔が差すというじゃあないか」

本を閉じて、艶めかしく指先で撫でながら。

「魔を恐れるなら、ここに逃げ込めばいい。匿ってあげよう。
 魔を求めるなら、それもいい。相応しい歌を奏でてあげよう」

バリトンの低い声が腹に響く。
誰もいない教会で、声は響く。

グスタフ > 男は薄明かりの中、灯台の蝋燭に揺れる文字を読んでいる。
聖書。信仰の書。信者として、それを信じ、その神の業に感じ入っている。
声に出して読めば誓言となり、魔とは違う力を持つ。

「……ああ、しかし。この文字は女性に読み上げてほしいな」

人の堕落を憂い、神の罰が下る一説。
魔に魅入られる人のなんと多いことか。

「まったく乱れた世の中だ。忙しくて仕方がない」

唇を歪ませた笑みをつくる男の顔は、憂いと喜悦を同時に感じているようだ。

グスタフ > 外は光もない、教会の頼りない蝋燭でも闇を照らしている。
数時間程度はまだ帳は晴れない。

「朝焼けまではまだ時間がある。夜の番人をまだ気取れるな」

扉には背を向けて、教会の中から窓越しの空を見る。
別れの歌のようなか細い祈りのような歌声を紡ぐ。

聖なるかな。
聖なるかな。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオズワルドさんが現れました。
オズワルド > 平民地区にある、どこにでもあるような酒場の一つ。
そこは年越しが近い夜でも大いに明かりがともされ、人々でにぎわっていた。
酒場の外にまで漂う焼いた肉とチーズの香り。騒がし気な喧騒も共に周囲に響く。

何が行われているかと言えば、

「もうすぐ来る新年にかんぱーい!」

  『かんぱーい!』

年越し飲み会である。
一緒に年を越すような家族が王都に居ない冒険者が店主と交渉し、本日夕食時から始まった飲み会であるが、月が昇る時間になってもまだ続いていた。
集まってきた客は冒険者以外にも、独り身の職人から度胸のある町娘、客を探しに来た娼婦に、ただ酒を欲するアル中まで様々だ。
そこかしこで相手を見つけて宿にしけこんでる連中もいるが、

「やっぱ年越しは冷たいエールだよな!」

この男は、冬の夜風でキンッキンに冷えたエールと串焼きの肉でいっぱいキめていた。
周囲には野郎も女性も集まり飯と酒を楽しんでいる模様。だべりに来たって良いし、逆ナンしにきてもいいし、酔いつぶれたって良い。そんな自由な飲み会の場であった。

オズワルド > 「すいませーん、料理追加ー!串焼き4本にチーズたっぷりかけたやつー。」

通りすがりのウェイトレスさんに、エールのジョッキを掲げながら声をかける。
先払いだよ!と言われたので、串焼き4本とチーズの分の代金を、ウェイトレスさんのポケットにねじ込んだ。何度も注文してるお陰で、代金は把握してるし、ウェイトレスさんも支払いキチンとしてくれてるなら文句は言わない。

  『こっちはエール追加でー!』『うちの分のスープまだー?』

店内はがやがや騒がしく、ウェイトレスとウェイターは大忙しだが、その働きに見合った収入もある。おおよそのところ、祭りの気配に金を出す平和な連中が多い…つまるところ、チップの収入も多い。

「やー、成立手伝ったかいがあるわー。」

言い出しっぺは別の冒険者だったが、根回しだの設営だのの手伝いはした学生兼業冒険者。店内がにぎわう様子には頬を緩めて。

「あとはまー、年越し付き合ってくれる誰かがいればなー!
 ねー、そこのおねーさん、一緒に飲まない?」

  『カレシ待ちだから無理ー。』

ばっさり切られて、がつん、エールのジョッキと一緒にデコをテーブルにぶちあてた。お、おのれ、ぐぬぬ。

そうこうする間に届いた串焼きの肉on the チーズ。待ってましたと串を手に取れば、ぐるぐる回してチーズをしっかり絡めとり…がぶり!
チーズの重厚な味、肉の脂がマッチして噛むたびに口の中にウマさがにじみ出る…!
ここで、冷えたエールをぐびぃっ!

「――っぷはぁ!」

最高の一杯だぜ…!そんな顔をしている。

オズワルド > こうして、今年の年末は酒と肉とチーズで過ごすこととなった。

まあ楽しかったからいいや!というのが本人の感想。
なお、新年一日目は頭痛と共に過ごすことになりそうであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からオズワルドさんが去りました。