2025/11/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」にマリーさんが現れました。
マリー >  
さて、本日はダイラスからブラッドベリー商工会の馬車で王都まで。
諸々の出荷、入荷を終えて商工会の人間は街へと散る。

「ふふっ、2、3日くらい? は街にいるつもり♡
 ダイラスにはないものもたくさんあるし、時間なんてあっという間かなあ…」

そうカウンター席に座り、タンブラーに注がれたミードを美味しそうに楽しんでいるのは幼気な顔つきの少女。
その顔の作りには反して、胸元が大きく開いたディアンドルに身を包み、にこにことどこか妖美は笑みを浮かべている。
少女はブラッドベリー商工会の元締めを務めるゲーゼルリング家の娘。
こうして自らも王都に赴き、見聞見識を広めている。

………ということになっている。

マリー >  
少女…マリーの正体は数年前に商工会を丸呑みにし乗っ取った……ヴァンパイアにして魔王。
商工会員の皆々は既に血を吸われ傀儡となり、魔王は交易や商売をゲーム感覚で楽しんでいた。

勿論マグメール王国の土地にいる以上は魔王、魔族としての力は殆ど抑えられてしまうが、もとより争い事に興味のない少女にはそんなことはどうでも良かったらしい。
そもそも魔王である自覚すらも薄い。気儘に太陽の下を出歩くデイウォーカーは平気で町中を闊歩していた。

「そうそう♪ だから王都のことも色々教えて欲しいな~♡
 結構、悪いことする人達なんかもいたりするんでしょう?」

微妙に返答にこまるようなことを酒場のマスターに問いかけつつ、その表情の変化を笑う。
天真爛漫に見せて、天性の扇情を兼ね揃えた少女は他にもお話相手とかや面白い人がいないかな、と酒場の中へと視線を巡らせていた。

マリー >  
普段王都では、特にこういう場所では見慣れない少女にはそれなりに視線が向けられる。
幼気な雰囲気の顔作り、それに見合わず空いた胸元にも当然視線は注がれ、少女‥マリーは悪戯な笑みをそれらに返す。

──ちなみにこの手の服装が大きく胸元が開けられているのは別に男を誘うためではなく。
素肌を大きく見せることで皮膚病などの病気を持っていないことを見せるためのものだとかどうとか。

「~♪」

どちらにせよ人目を引くことに変わりはない。
こちらを見ている他の客にひらひらと手を振ったりしつつ、なんとなくこの平民地区の酒場の空気感を楽しんでいた。

マリー >  
本日の冒険を終えて帰って来る冒険者、仕事終わりの街人。
少しずつ酒場が夜の賑わいを見せ始める。

蜂蜜酒やエールの匂い、獣肉の香草焼きや揚げ物の香りが混ざる以下にもといった空気。

「お得意様がいるから王城や富裕地区(あっち)にはたまに行ってたけど、こういうのも悪くないかも…?」

カウンター席からタンブラーを持って木製の丸テーブルへと移動した少女は頬杖をついて、そんな喧騒を楽しげに眺めていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」にオズワルドさんが現れました。
オズワルド > 人が増え始めた酒場に、遅ればせながら入り込んできた青年もまた、今日の冒険を終えて帰ってきた冒険者の一人であった。

「ああー、腹減ったー…!やっぱこういう時は、この店のコロッケよ。」

すきっ腹を抱えて店内に入ったのは良いが、夜の酒場は人が多い。
特に寒い日には、良い揚げ物を出す店は混みあうものだ。

「やべえ、どっか空いてる席ねえかな。」

そう零す冒険者からは、何故だか爽やかなハーブの香り。今日の納品がハーブを含む香草類だったから、マントにその香りがまだ残っているのだけど。
そんな香より、揚げ物の香りの方が青年にとっては重要であり。すなわち席の空いている場所があるかどうかが重要な問題であった。

くるり、店内を見回して、空き席を探すが、なかなか見つからない。ぐぬぬ、と眉を寄せたところで…一人で丸テーブルについている少女の姿を見つけた。

「うっわ美少女…!」

口をついて出たのはそんな言葉である。
青年は、女好きであった。

マリー >  
青年の視線の先。
白灰の長い髪を二つ結びに纏め、胸元の大きく空いた草色のディアンドルを着た、紅の瞳の少女。
重力に負けきった質量がテーブルの上にのっしりと乗っている様子は実にその幼い顔つきには似合わない光景である。

「ふふ、私のこと? 嬉しいな♡」

自分を見るなり弾かれたような言葉を放つ彼。
爽やかなハーブの香りと共に現れた彼は…丁度少年から青年にさしかかるくらいの年齢だろうか。
健康的な肌色と、実に冒険者らしい…多分立ち上がっても見上げちゃうくらいの体格。

「席空いてるよぉ、一緒に飲む?」

くすり、と小さな笑みを浮かべ、少し薄められた紅玉色の瞳が妙な色香と共に差し向けられる。

オズワルド > 「おっと聞かれてた。ぶしつけだったよな。
 でもその位美少女だってことで。」

嬉しがってくれてるなら大丈夫か、って思うけど。
どうやらオレの言動も受け入れてもらえてるようだから、するっとそちらに向けて、客の間を通って距離を詰める。
…距離を詰めると良く見えるが、やべえ…この体付きでこのお胸、エロすぎんだろ…。
男の視線は正直者過ぎた。

「あ、良いの?オレどっちかと言うと飯メインだけどそれでもよければ。」

美少女と飲むチャンスとなれば、逃す手はない。
自分の赤い瞳を細ませながら、ありがたく対面の席を頂こう。すちゃっと咳に座り込む。

「オレはオズワルド、学生兼業冒険者やってるよ、ってひとまず自己紹介。 可愛い君はどんな人?」

ぽんっと放り投げる緩い話題。

マリー >  
「美少女なんて言われて嬉しくない女の子、いないよ?」

正直な視線を向けられることにもまるで嫌がる様子はなく。
むしろ頬杖をやめて少し姿勢を正しせば、持ち上がるそれが余計にアピールされる。

「いいのいいの。オズワルドくん…は冒険帰りなんでしょ? お腹減ってるよね」

そう言うとおもむろに少女はマスターへと振り返り、フィッシュ&チップスや獣肉の香草焼きなどを注文する。
身体もおっきいし、お腹空かせてるならたくさん食べるかな、なんて思いながら。

「ふふっ、えっとねぇ…可愛い私はマリー。マリー・ゲーゼルリング。
 ダイラスから来てるんだ。こう見えても商工会のお偉いさんなんだよ♪」

羽根のように軽やかな声色で少女は答え、商工会のお仕事でやって来ていることを告げ、そして。

「ね、今日はどんなお仕事してきたの? 食べながらでいいから、教えて?」

なんて、話題を返して手元のミードをお上品に口へと運ぶ。

オズワルド > 「なら何度でも言っちゃおうかな。
 まず顔立ちが可愛らしいし、髪型も似合ってる。愛らしいって感じ。
 でも一番は瞳かな。ルビーみたいだけど、落ち着いた輝きで、可愛いだけじゃない美しさがあるっていうか。」

めちゃくちゃ褒める。褒めながら褒めた最後にちらり、胸を見た。
言外に語る。体がエロい…!
こほんこほん、咳払いをしてごまかす間に、注文してくれるのにおお、と目を瞬かせて。

「なんだかありがとう? お代はオレが払うな。 あ、コロッケも2つお願いしますー。」

なんて注文を増やすあたり、腹ペコなのがまるわかりだろう。

「へえ、ダイラスから来た、マリーちゃん。商工会のお偉いさんってことは、ダイラスに行ったときには仕事で世話になってたかもなア。
…こんなに乳が…可愛いのにお偉いさんなのはやべえな!」

こほんこほん、何かをごまかしてたら、向こうからきた質問に、おう、とうなずいて。

「今日は採取の仕事…つってもただ薬草を拾おうってわけじゃない。
 九竜頭の山の一角には、この寒い時期だってのに葉を茂らせるハーブがある。そいつを採取して来たって寸法さ。
 だがそんな場所は当然、他の場所より暖かい。近くに温泉があるからな。
 と言うことは、お湯が近くて暮らしやすい魔物も多いって寸法だ。」

ここから語るはどこか狂言回しの様な乗りも交えた、サル型のモンスターの目をかいくぐり、ハーブを採取する冒険話。起承転結を押えた話ぶりで、転の時点でのド級のミスを、頓智の利いたやりくちで切り抜ける。そんな話。

「ってえ感じで、サルは魔法で作った氷の大穴に真っ逆さま。壺みたいな地下空間から逃げられずに…その間にオレはハーブを確保してすたこらさっさとね。」

マリー >  
「うふふ。そんなに褒められるとは思ってなかった」

くすりとした嬉しそうな笑みを深める少女。
紅玉の瞳はどこが人を虜にする…魅了するような輝きに満ちる。
それは少女の本性であるヴァンパイアの真祖としての魔眼の性能が僅かに滲み出ている部分でもあった。
──そうだったとして、それは少女の意識外、ではあったが。

「そうだね。王都のギルドのほうにも仕事は出してたかなあ…。
 うん、荷運びとか、結構大きな規模で依頼するからもしかしたら頼んだこともあったかもね」

彼がお代は出す、なんて言えば別にそれを止めようとする素振りは見せない。
男の人が言い切ったことに女が水を差すのはご法度。何となくそういうムーブは心得ていた。

そして語られる、彼の今日の仕事のお話。
一種の冒険譚。お酒のアテにも実に丁度良い。

「へぇ~、九頭龍山脈ってそんな場所なんだ。うん、源泉が湧いてるって聞いたことはあるけど魔物も多いんだねぇ」

彼の語り一つ一つに表情を変え、時には驚いてみたり、笑ってみたりと。
年頃の少女…そうとしか見えないリアクションを返しながら、酒場の喧騒の中で二人の会話は続く。

「いいね、刺激があって。冒険者ってすっごく楽しそう」

ミードを飲み終えて、両手で作った頬杖に細い顎先を預けながら彼の冒険譚への感想を述べる。
お世辞でも愛嬌でもない、そういう刺激がある生活はいいなあと、素直な気持ちがそう言葉を返していた。

オズワルド > 「褒めれるうちに褒めないと。
 言葉が詰まって言えなくなったら、もったいないでしょ。
 今は…ふふ、瞳が蠱惑的だね。そわそわしちゃう。」

何か違うものを感じ取って入るが、それが魔瞳とまでは推測できず。
ただいまは、危うい魅力を感じるだけ。

「そりゃ今まで会えてなかったのが残念極まりない。
 マリーちゃんみたいなかわいこちゃんが依頼人にいたら、もっと気に入ってもらえるように頑張ったんだけどなー。
 荷運びは今、軍馬で運べる範囲しかやってないから、ちょっともったいなし。」

ううーん、と悩み顔で腕を組んで。

「やっぱ魔物ばっかりは避けて通るだけにはいけないね。
 今の時期は特に、冬眠時の居座る場所が見つけられなかった凶暴な奴がね。
 依頼を出す時な、是非その辺で優しくしてあげてほしかな。」

同じ冒険者だから、少し甘くしてもらいたい、そんな顔。
お願い、とあ盾で拝む仕草。

「そう?興味あるなら冒険しちゃう? 安全は保障できないけど。
 個人的には…軽い山登りくらいならいけるかな、くらいの。」

んふふ、冒険の話を気に入ってくれれば、それはそれで満足気。
山登りってなると、こんなのが取れるよーって懐から取り出したのは一枚の羊皮紙――山の上、澄んだ空気の向こうだからこそ見える満天の星空を写した写真が一枚差し出されて。

マリー >  
「そういう考え方はあんまりなかったかも。
 言えなくなったら勿体ない、かあ…面白いね、キミ♡」

勿論褒められて悪い気なんてしないし。
今は自分も、マリー・ゲーゼルリングという商工会を取り締まるお嬢様。
そういう"人間"もいるんだという学習が楽しい時間である。

「そういうお仕事の監督や仕切るのは人に任せちゃってたから。
 でも、キミが仕事を受けてくれるってなったら、私も顔を出したりしようかな~。
 ふふ、じゃあそういう配慮が出来るように、担当者に言い聞かせておくね♪」

楽しい話も聞かせてもらって、興味も湧く。
正直商売の真似事も飽きかけていたところ…新しい楽しみが増えるのは歓迎だった。
拝むような仕草には思わず笑みを零して。

「楽しそう、だけど。
 気持ちだけにしておこうかな。きっと迷惑かけちゃうから」

ディアンドルから除く手足、そして腰元は折れそうな程に細い。
きっと青年が抱き上げれば軽々と持ち上がってしまうだろう華奢さのある少女である。
その見せられた写真に視線を奪われたりはするも、恐らく山登りは過酷だろうと。

「あっ、でもこうやって酒場とかで会ったらまた色々聞かせてもらおうかな?
 きっとそれだけですっごく楽しいと思うから」

商人の女の子とはまた違う世界。やっぱり人間の国は面白いなあと、再確認する──。

「今日はもう、ご飯を食べたら休んじゃうの?それとも、女の子のお店とかに繰り出したり?」

ダイラスにはバイブラゼールという大規模な花街がある。
あの街で商売をしているのだから、当然そういった知識も持っているのだ。

オズワルド > 「面白いの評価、もらいましたー。
 マリーちゃんほどの美少女に出会う機会なんて稀でしょ、稀。だったら伝えたいことは伝えたいうちにってね?」

面白い、の評価にからっと笑って見せる、
是非とも、楽しくて変わり合い男になりたいところだ…このおっぱいには是非お近づきになりたいと、ちらり、やはり胸元に視線は向く。
男はドスケベであった。

「ま、そうだよな。そういう部分に顔を出す方が珍しいし。
 って、えー。マジで、良いの? じゃあそっちのお仕事貰えるように頑張っちゃおうかな。こう見えて馬持ちだから、早いお仕事とか任せてよ。」

そんな風におしゃべりするうちに届いたフィッシュ&チップスなどの揚げ物。タルタルソースでばくりばくりとありがたくいただいて。
合間に、くいッと酒も楽しむ。

「ん…ま、確かに、オレの用意する馬で運ぶにしても、深度そうか。
 それなら、オレの冒険話で話そうか。良ければ、冒険話なら話しちゃうから。
 こうやって顔合わせちゃったら、幾らでも話せちゃうよー?幸運をつかんだ話とか、色々さ!」

と、最後に向けられた問いかけに、ぱちり、と目を瞬かせ。

「なに、オレのシモ事情にも興味津々? 女の子のお店には顔をだしたけど、疲れてるからどうしよっかな。て感じ。時間がとれるなら行きたいけどね!」

マリー >  
「そうかな? 酒場にいる女の子達もみんな可愛いけど~」

そこはまぁ、好みの問題もあるもんね、と。
大胆に空いた胸元への視線を数度感じれば、座る姿勢を変えて胸の下で腕を組むようにして。
両腕に圧迫されて堂々たる谷間が一本筋、出来上がる。
なぜそんなことをしたのかといえば、どう反応するか見たかったというだけであるけれど。

「だって、冒険者さんってそんな感じかな?って。
 稼いだ日銭を貯金して…なんていうより、お酒や女の子に使ったりするものじゃないの?」

そんな人ばっかりでもないのかな、と笑みを浮かべれば。

「でもそっか、冒険の後だし疲れてたりもするよね♪
 お腹いっぱい食べて、お酒も飲んだらそのまま寝ちゃうかな…?」

オズワルド > 「今日の麗しの月は君だよ、マリーちゃん。」

正直者。
素直にほめたたえる言葉と一緒に向けた声はしかし。しっかりと刻まれた谷間を見ていたかもしれない。
おっぱいは。良いものだ…。

「その辺は時期と人に寄るかな。冬は仕事がどうやっても減るか。或いは戦場かだから。
 貯蓄して動かす人も多そうだけど…・

 オレみたいなタイプは、女の子を誘ってシケこんだりもするよ。
 マリーみたいに可愛い子を連れ込んで…さ。」

マリー >  
くすり、またも深まる蠱惑的な笑み。

「女の子を褒める時はまっすぐなのに。
 女の子を誘う時は回り道なんだね?」

丸テーブルに少しだけ身を乗り出すようにして、彼の顔を覗き込む。
人形のような長い睫毛の奥の紅い瞳。
それは間近で見れば、輝きの奥に血の色のような蒙さを宿している。

「オズワルドくんは、マリーとえっちなことがしたい…ってこと?」

今度はこっちがストレートに言葉を投げる番、とばかり。
少し悪戯気にも思える笑み。そして…。

「──でも、今日は疲れてるみたいだもの。
 オズワルドくんが元気いっぱいの時に、しよー♡」

乗り出した身体を戻して椅子に落ち着け、にっこりと満面の笑みでそう口にする。

オズワルド > 「若干臆病なんだ。特に疲れてる時は。」

肩をすくめて、素直に認めて見せる。
疲れが無ければ、もっとドスケベに慣れたというのに!
覗き込まれた瞳に覗く。ちょっとした疲労の色合い。

自分の赤と違い、血を思わせる鮮やかな赤を覗き込み返し。

「ヤりたいなぁ。
 マリーちゃんの甘い声聞きながら、好きなだけ抱き留めて交わりたい。
 暖かそうな女体を抱きしめたい。」

元気がないのが口惜しい。素直に言いながら、フィッシュアンドチップスをたべすすめれば、それが無くなるのも最後
くい、とジョッキに注がれているエールを飲み下し。

「元気いっぱいになったら、やろーって素直に言いに行くよ。
 普段もここらで飲んでるの?」

マリー >  
「そのほうがいいよー♪
 冒険者さんなんだもの。次の日のお仕事に支障でちゃ、ね♡」

素直に認める様子にはうんうんと頷いて。
万全な状態でなかったらきっと楽しめるものも楽しめない筈。

「んーん、普段は富裕地区のほうが多かったんだけど。
 今日はこっちにも顔を出してみようかなって思って」

でも、こういう雰囲気も割と好きかもしれない、そう言葉を続けながら。

「だから今後はこっちでも宿をとったりしようかなって。
 だから王都に来た時は、この酒場にも顔を出すよ♪ ──そしたら…」

少女は椅子から立ち上がり、ふわりと洋服の裾を翻すようにして彼の座る椅子の横へ。

「その時は、ちゃあんと誘ってね…♡」

彼の耳元でそう囁いて、自分の分のお代…金貨袋をカウンターへと置いて、またねとその手をひらり、酒場の二階への階段へと向かっていく。
そうして階段の上からもオズワルドに向けて何度か手を振ったり微笑んだりしながら、白灰の少女は酒場の二階の宿へと。

オズワルド > 「学生なもので、勉強もあるのが悩みどころだけどね!」

けら、と笑って。

「こっちのお店にも顔出してくれるなら、会うチャンスもあるだろうし、お店の方にもお邪魔させさせてお仕事させてもらえるなら、そっちで会うチャンスもありそうかもね。
 お偉いさんを誘うにはちょっと何かもだけど…」

にんまり、顔を笑ませて。

「王都じゃ、素直にエロス誘っちゃうね。
 とっても魅力的な女の子にはやっぱり、声かけないとね。」

それじゃね、とひらりと手を振り返し、2階に上がる姿をお見送り。
お支払いは各自の流れで問題なく。しかし金払いは良い様子に住む世界はやや違いそうだと考えながらも――

「多少違っても、引きずり下ろすエロがいいな――。」

男はドスケベであった。
それはさておき、ジョッキに残ったエールを飲みほせば、それで今日はお終い。
支払いを終えて、帰ることに――、

ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」からオズワルドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」からマリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にケストレルさんが現れました。
ケストレル > 「んー……冬本番も間近だってのに暖けぇなァ」

ある休日の昼下がり
平民地区の商業エリアを歩きながら、ケストレルは大きく伸びをした
今日は散歩と日用雑貨の買い出しを目的としており、既に手には雑貨店の紙袋が携えられている
一緒に酒瓶も入ってるけれど、それはまあ御愛嬌だ

「欲しいもんは大抵揃ったし、もう少しブラブラして帰るかね」

日が出ている内に洗濯もしたい
そういや石鹸も切らしていたな、と一人楽しく思案しながら目貫通りを往く
以前ただ気晴らしに歩いた時とは違い、今日は財布の紐も割かし緩い
時折目に付いた商店を軽く覗いたりしつつ、のんびりまったり散策中

ケストレル > 不意に横合いから声を掛けられ、其方へと振り返る
見れば馴染みの青果屋が露店を出していた

「おお、今週はこっちに店出してんのかぁ
 何か良い果物とかある? 干せそうな奴」

元々予定には無かったけれど、顔馴染みのよしみで何か買って行こうかと露店へと近づいて商品を眺める
郊外の農家で収穫されたという果実を手に取り、善し悪しを見極めて

「じゃあ、これとこれ貰うよ 幾ら?
 おう、じゃあはい……また何かあれば声掛けてよ、手伝うよ」

林檎と柿を数個ずつ、代金を払って元々持っていた紙袋へと放り込む
林檎は近い内に食べきる様、柿は干すための渋柿だ
店主と他愛無い会話を交えた後は、別れを告げ再び通りへと戻る
林檎は帰る道すがらに食べても良いかもな、とか考えながら

ケストレル > 少し歩いたところで腹の虫が小腹が空いたことを報せてくる
丁度良い、とばかりに林檎をひとつ取り出して、噛り付いた
程好い酸味と甘みが口に広がり、鼻から抜けて行く

「んん、ンまい
 こりゃ今度追加で買って、他の果物と一緒にタルトにしてみるのも良いかもな」

そんな事を独り言ちながら、シャクシャクと
小気味良い音を立てて林檎を齧りながら、のんびりとした午後の時間を過ごすケストレルだった

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からケストレルさんが去りました。