2025/11/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオズワルドさんが現れました。
■オズワルド > もはや冬。
そう言ってもおかしくない時期が来たと、オレは思った。
何故か? ついさっきまで、寒い風が吹く中を冒険して来たからである。
「うひー、さむさむ!」
かじかむ手を握ったり開いたりしながら、呼び出している幻影馬――見た目は普通に軍馬である――の手綱を引きながら、冒険者ギルドへ向かうところ。
馬の背には、今回の採取物が乗った荷物がこんもりと。
馬と言う足があるのを良いことに、遠出して色々と仕事をこなしてきた帰り道。
「納品終えたらー、どっかで暖かいもの飲むかぁ。後は肉が欲しい。
ん? ああ、お前にもなんか食わせるからな、後で。」
ぶるる、と嘶いた相棒の馬に対してもそう告げながら、ギルドの建物の方へ。
たどり着いたなら、納品用のスペースがある方に入っていく予定。
■オズワルド > 「すいませーん、納品ですー。検品お願いしまーす。」
たどり着いたのは冒険者ギルド…ではあるのたけど、納品用の、表通りには面してない側。
倉庫などの近い位置、と表現した方が判りやすいかもしれない。
そこにいる職員に声をかければ、まあ時間帯が時間帯だ。めんどくさそうな顔をされるのだけど。
「検品してる間にホットワインとか買ってくるんで、何とか頼みますよ。」
こういう時こそ心づけと言うものが役に立つ。
職員さんも仕事だ。イヤダヤラネエ と言うことはないだろうが、気持ちよく仕事をしてもらうのにはこういうことも必要であろう…わかりやすく賄賂を渡さないのはただのケチさであるが。
「じゃ、よろしくお願いしますー。あ、依頼票はこれです。」
仕分けのしやすさの為に、これこれこういう依頼を受けていますよが記載されている依頼票を見せてから、自分は一度ギルドの建物内に向かう。
なぜって、そりゃホットワインを取りに行くのである。
『おい、お前仕事幾つ受けたんだ!多いぞ!』
背後からの職員さんの声には、ひええ、と肩をすくめたとか。
■オズワルド > そんなわけで冒険者ギルド内である。
時刻は夕方、夕食にはまだ少し早い時間帯。
寒い中外に出たいというやつもそう多くはないし、ギルド内の酒場で飯を済ませて行こうと考えている人も多いだろう。
そんな人たちの隙間をするすると通り抜けて、向かった先は受付だ。
「すいませーん、依頼報告に来ました。今検品中なんで、そちらで確認取れたら完了ですー。」
受けた依頼はこのあたりです。
受付さんにばさっと提示した依頼書は、そこそこ多い。何故って、割と塩漬けになってる遠方地での採取とかその辺がっつり引き受けて行ったので。
そんなわけで、受付さんに依頼書を渡し終わったら、一息つく。しばらくはギルドの方々のお仕事を待つ時間。
受付の傍らから、さて、今日のギルド内はどんな騒ぎが起きているのかと、のんびり眺める。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にネーラさんが現れました。
■ネーラ > 冒険者ギルドの中、オズワルドが一息ついている時。
受付の後ろで、絵に描いたようなごろつき冒険者が褐色の女性に絡んでいる。
いわゆる童貞を殺すセーターワンピース姿。黒い魔獣の毛皮のコート、手首に銀のブレスレット。足にタイツ。ニーハイブーツの、銀縁メガネの夜っぽい女性・
オズワルドがあの夏に聞いた声がする。
「ふぅん、褒めてくれるのは嬉しいが、興味はないのう。…しつこい。いらん。…そんなに発散したかったら歓楽街へ行け。…許可なく触るな。…次手を出したら呪うぞ。出したな。…良い度胸じゃ。変われ。」
うわーーーっ!うわああああ!
どう聞いても人生に詰まった中年の男性のごろつきの声のあったところから、恐れ慄く叫びがする。
ただし女のそれ。
だぼだぼの男の冒険者服を必死で抑えながら、オズワルドの後ろ、建物内のトイレに駆け込む美女2名。
「修行の機会をくれてやる。女というものを知るが良い。…バカな奴らじゃのう…」
■ネーラ > 「一年くらいは女でいろ。その間、せいぜいみごもらぬことじゃなあ。」
は、と鼻で笑い、全く世間がふざけている、と呆れ返る。オズワルドの後ろで、最近の市報のパンフレットを手に取って、斜め読み。
「ん。」
なんぞ見た姿があるが、とメガネ越しに目を凝らす。
■オズワルド > 「お?」
のんびり眺めていたら、喧騒の音。いったい何事かと視線を向ければ、そこにいたのは見知った顔だし、
同時にわかりやすすぎるナンパの光景と、わかりにくいナンパの結果である。
なんか美女がトイレに駆け込んでいったな?しかもアレ男子トイレじゃね?
漏れ聞こえた会話からするに、しばらくの間は女の姿であるとかそんなだろ?
―――今なら女の体の不慣れなうちに美女ってるやつを相手に一発ヤれるのでは?
男は、ドスケベであった――!