2025/11/08 のログ
ガルディ > しんとした、深夜。
気付けば空が白むまでももう少しという頃合い、得も言われぬ焦燥が胸に湧き上がる時間。

上に一枚羽織ってきただけの装いは失敗だったかもしれない。
まだ冬本番には早いものの、こんな時間になると堪らなくなる。

何をしよう、と言うわけでもない。
たまたま妙な時間に目が覚めたから。
どれひとつまだ人気のありそうな裏通りでも冷やかしに行こう、というだけだ。

足音を潜め、息を潜め、歩いた。
街灯もない路地裏、通り抜ければ娼館や宿屋の並ぶ通り。

誰ぞと衝突する?それもまた、面白いだろう。
あくび混じりに、ふらり、と樽を避けて前へ。

ガルディ > そう、そうそう、いくらこんな街でもいつも誰ぞが立ちすくんでいるなんてことはない。

灯りの消えない通りへと出る直前。
ある店の裏口から潜り込んで姿を消した――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガルディさんが去りました。