2025/11/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

まだ日の高い時間帯。
ピーヒョロロと調子の外れた口笛を奏でながら、悠然と冒険者ギルドに足を踏み入れる金髪の男が一人。
ヘタクソな口笛の音色も掻き消える程度に賑やかな様子のロビーを軽く見渡せば、
あちこちでパーティらしき数人の集団が話し合っている姿が見える。
そんな活気のある光景に目を細めて小さく笑みを浮かべながら、そのままのんびりとカウンター横の掲示板の方へと向かってゆく。
その掲示板には依頼書や、パーティ募集の要項などが雑多に貼り出されていて。

「──今日もいっぱい来てますなぁ。さて、なんか面白そうなのはあるかにゃ?」

親指と人差指で摘むように自らの顎をさすりながら、他の冒険者に混じって掲示板の前に立ち、
何かしら興味を引くものがないかと呑気に眺め回し。

エレイ > 特にこれと言ったものも見つからず、頭を掻きながら掲示板の前から離れ、とりあえず小腹でも満たそうかとギルド併設の酒場の方へと足を向け──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にケストレルさんが現れました。
ケストレル > 「ど~~~~~にか、なんないかねェ?」

昼過ぎの冒険者ギルドにて
酒場での給仕も兼ねる顔馴染みのギルド受付嬢相手に、ケストレルは両手を合わせ頼み込んでいた
というのも、現在ギルドから発令されている依頼は軒並み討伐モノが主となっており、ケストレルが請け負えるものが無い状態だ
あまり初心者向けを浚い過ぎると後進に影響が出る、かと言って等級相応の依頼は討伐遠征ばかり
もういっそギルド運営の雑用でも良いから、と頼み込んでいるのである

『此方としてもお願いしたいのはやまやまなんですが、これ以上トリーさんに雑用をお願いするとギルド職員(ウチ)の人間も育たないんですよ』

心底困り顔の受付嬢に、ケストレルは大きく肩を落とした
向こうの言い分も解る、というかドがつく正論だ
そもそも一介の冒険者がギルドの雑務をこなす方がおかしいのだから

「ま、こういう時もあるわな、無い()()れない、って奴か」

このまま互いに申し訳ない気持ちで過ごすのもどうかと思い、和ましの一発をかますケストレル
直後凄い勢いで右ストレートが飛んで来た 大変気にされていた様だ
ごめんなさい、と涙目で謝罪をしてから、改めて依頼の貼り出された掲示板へと向かう左頬がリンゴみたいになったケストレル

ケストレル > 改めて一つ一つ確認しても、魔物や野生動物の討伐依頼しかない
他に誰か請ける冒険者が居れば、同行を申し出るのも手ではある……が、
現状、ケストレルの助力を必要とする冒険者がギルド内に居るようには見えず

「仕方ねえ、依頼か人か、巡りが良くなることを祈りつつ待つか」

とりあえず麦酒、と酒場で一杯注文し、片隅の席に陣取って持久戦の構えを見せた
今日は特に予定も無いし、どうせなら徹底的にやってやらぁ、と半ば自棄酒にも近い感覚で飲み始めた

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にアビールさんが現れました。
アビール > そんなギルドに戻ってくる一団。
どう見ても駆け出し達の集団と、1人の女戦士の組み合わせ。
そのままその一団の内、駆け出したちがギルドの窓口へと依頼完了の報告をして、報酬を手にする。
その後で、女戦士に礼を告げ、そのまま併設の酒場の方へと入っていく。

女戦士はそれを見送って、完全に酒場へと行ったことを確認してからカウンターへと。
そこの係員に話しかける。

「依頼の範囲は完遂したはず。人数欠けなし、大怪我の発生もなし。これで依頼は完遂でいい?」

係員が同意して、女戦士に報酬を手渡す。
中身を軽く確かめて、頷いてそのまま受け取れば、カウンターを離れようとして……
そこで係員が何かを思い出したように女戦士を呼び止める。

そのまま、何やら二人で話をしている様が周囲からも見て取れるだろう。
同時に、係員がケストレルに視線を向けて、それに応じるかのように女戦士も視線を向けて戻してと言った動きもあったのだが。

今しばらく話をした後で、女戦士が頷けば、カウンターを離れて、そのまままっすぐケストレルの前までやってきて止まる。

「キミがケストレル君?仕事相手に困ってるって、係の子に聞いたけど。」

合ってる?と小さく首をかしげながら問いかけてきた。

もしかすると、どこかの誰かと雰囲気がよく似ていることに気が付けるかもしれないけれど。

ケストレル > 麦酒を一杯、二杯、三杯目の半分になったところでギルドへと一団が帰還した
其方へ顔を向ければ、まだどことなく冒険者稼業に不馴れさがありそうな数人と、堂に入った女戦士

ああ、新人の付き添いかな、とケストレル自身も覚えのある光景に思わず目を細める

……傍から見れば、自分もああいう風に見えているのだろうか、と漠然と考えながら一団が窓口へ向かうのを見届けてから麦酒を飲み干し


「―――はぇ?」

幾度目かの掲示板へと目を向けた後に、四杯目を注文しようとした矢先

先程一団を引率していたと思しき女戦士が、向かって来ていた
思わず目を瞠り、間の抜けた声を上げてしまう

「あ、ああ。俺がケストレルだけど……そういう事か、確かにその通り、困っちゃ居るな」

結局気を使わせてしまってるか、と少し申し訳無さそうにギルドの窓口を一瞥すると、再び女戦士へと目を戻す
これまで言葉を交わした事は無かったはずだが、妙に既視感を覚えた
覚えていないだけで、酔ってるときにナンパでもした相手だろうか、いや流石にナンパした相手の事はちゃんと覚えてるはず、と頭の中でぐるぐると既視感の正体を探る
相手が以前依頼に同行した魔導士の姉妹とまでは、流石に見抜けない

アビール > 「見る限り、1人でも討伐系だって請け負えそうにも見えるけど……今日の依頼は厄介ものばかり?」

ケストレルの様子、姿、装備などを見てそんな感想を口にしてから、掲示板の方へと視線を向ける。
今日の依頼はそこまで高いレベルを要求されているのか?と確認するように。

結局気を使ったとは言っても、ギルドの職員にしてみれば、依頼がこれで新しく1個片付くなら御の字と言うのもあるのだろう。
きっとケストレルのやる気は間違いなく買っているのだと思う。

「別に、護衛が必要とまでは思わないけれど、前衛職で良いなら、依頼1つを同行させてもらっても?
だいぶやる気がある人だって、さっきの子からも聞いているし。」

そして、女戦士の方から一緒の依頼を受けても良いと水を向けてきた。
もちろん、結構飲んでいる様子だから、これからすぐに行こうとまではいわないけれど。

そんな会話をしていれば、女戦士の方も少し不思議そうに首をかしげて暫しケストレルを見やる。
じーっ、と見つめてから

「……もしかして、以前、アリージュと仕事したことある?
ちょっとあの子の匂いを感じる。」