2025/10/17 のログ
■影時 > (なるほど、いつぞやの味わいに近いな)
――そのまんま、とは言い切れないにしても、味付けの具合に覚えがある。
肉の焼き方削り方は兎も角、タレ、ソースの味わいというのは、つくづく偉大なもの。
こういう飯を食べていると米も欲しくなるものだが、遠い国で最早遠くなったものが食えるとは限らない。
かといってパンの類と組み合わせるのも一工夫したくなるものだが、こういう手もあるか。
「……呑みばかりじゃなくとも、弟子や知り合いに教えてみるのも良いなぁ」
気紛れも偶には役に立つ。穴場的な店は、どれだけあっても良い――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から影時さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルカさんが現れました。
■アルカ > 赴いた冒険者ギルド。
仕事を求める者、仕事の報告に来た者、依頼しに訪れた者。
様々な目的を持った人々が集う場所に初めて立ち入った男が一人。
小綺麗な法衣を纏った彼は見慣れぬ景色が落ち着かず、慌ただしく揺れる顔と瞳。
田舎者丸出しの姿を見つけた優しい受付嬢に此処に来た目的を告げ、案内通りに手続きを済ませた。
少し待つよう伝えられ、ベンチに腰を掛けていると多数の依頼が書かれた紙が貼られているクエストボードに新たな一枚が追加される。
『九頭竜山脈の温泉宿までの護衛任務。護衛対象1名。食事有。』
他に、やや安価な報酬金額が記載された紙を遠目で確認して肩を撫で下ろした。
近頃の道中は治安が悪いと風の噂で聞き、安全を買う為にダメ元での依頼。
鮮やかな長蒼髪を持つ依頼人は落ち着きなく、そわつきながらも膝を揃えて姿勢良く、ベンチにちょこんと座って依頼を受けてくれる人を待っていた。
「 ……安すぎるかなぁ。 」
■アルカ > 暫くして。
受付からかかった声に、俯いていた少年は顔を上げる。
紹介された冒険者と細かい打ち合わせの為に個室へと誘われたーーー。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアルカさんが去りました。