2025/10/03 のログ
メアリー > ──カランカラン

渇いた鐘の音が店内に響く。
こうして一人また、迷い込んだ店の中、提供される酒と肴はいかなるものか……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地裏」からメアリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にアルカさんが現れました。
アルカ > 赴いた冒険者ギルド。
仕事を求める者、仕事の報告に来た者、依頼しに訪れた者。
様々な目的を持った人々が集う場所に初めて立ち入った男が一人。

小綺麗な法衣を纏った彼は見慣れぬ景色が落ち着かず、慌ただしく揺れる顔と瞳。
田舎者丸出しの姿を見つけた優しい受付嬢に此処に来た目的を告げ、案内通りに手続きを済ませた。
少し待つよう伝えられ、ベンチに腰を掛けていると多数の依頼が書かれた紙が貼られているクエストボードに新たな一枚が追加される。

『九頭竜山脈の温泉宿までの護衛任務。護衛対象1名。食事有。』

他に、やや安価な報酬金額が記載された紙を遠目で確認して肩を撫で下ろした。
近頃の道中は治安が悪いと風の噂で聞き、安全を買う為にダメ元での依頼。

鮮やかな長蒼髪を持つ依頼人は落ち着きなく、そわつきながらも膝を揃えて姿勢良く、ベンチにちょこんと座って依頼を受けてくれる人を待っていた。

「 ……安すぎるかなぁ。 」

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からアルカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 木彫りの熊。

土産である。北の木材を使用した、とても丈夫な熊の形をした木彫り細工。
とても小さい。削ってるうちにどんどん小さくなってしまったのだ。
そして、かわいい。

「どうしてこうなった……」

領地の木を一度伐採する羽目になり、売れるものは木材として売り、残った雑木で作ったのだが。
マスコット的な熊の木彫りになってしまった。高値では売れそうにない。

「ううむ……」

夜のカフェのテーブルにそんな木彫りの熊を並べながら唸っている。
今日も甘い珈琲を頼んで、腕組みしている。

グスタフ > 最初は無骨で力強い熊を掘っていたのだが。
カクカクとして、木彫り感がつよすぎたため角を丸く削っていった。
削っていくうちにあれよあれよと小さくなり。バランスが取れる頃には。
手のりサイズよ。

「孤児院付属の教会にでも寄付するか……」

いろんな角度をして鮭を咥えている熊。
それなりによくできたと思うのだが。