2025/09/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシェンさんが現れました。
シェン > 「なんだお前?」

平民地区の露店通りの隅っこ
露店で今日の晩飯――串焼き、果物、干し肉を買い込み、隅っこの木箱でそれらを平らげてると「にゃあ」と鳴き声がした
小さな野良猫が木箱の少年を見上げて鳴いている

「んー? だめだぞ? これはオレのだからな
オマエにはあげないぞ」

にゃあ
にゃあ、にゃあ

猫には当然言葉も通じるはずもなく、ひたすら少年に鳴いてエサをねだる
少年の方は「これはオレんだぞ」と猫を睨み返し
しかししょうがなく

「しょーがないな、これだけだぞ」

鳥の手羽の揚げ物、それを齧って肉だけ食べてしまう
とはいえ骨にも肉の残ったその手羽をぽいっと投げると猫はすぐさま飛びついて、ふ、ふっと齧ったり骨を舐めて肉をコそぎ取ったり、骨の軟骨にかじったり
少年の方も串焼きをかじる

「うまいな!」

にゃあ
と猫も返事をして

シェン > にゃあ、にゃあ

「もうだめだぞ。 骨はもうないし肉はオレのもんだからな」

にゃー

一度エサをあげてしまえば猫にとっては"エサをくれる人間"
にゃあにゃあとしつこく鳴く猫を尻目に串焼きを食べようとして

……
………

「……しょうがないやつだなー、一個だけだぞ」

ぶー、と膨れた顔をしながらも串焼きの肉をひとかけ外して猫に投げる。 猫はすぐさま肉に飛びついてあぐあぐと齧って

「うまいだろ、うまいよな、そうだなうんうん」

と、猫に言いながらご機嫌そうに干し肉をかじる

シェン > 猫は満足したように顔を洗っている
少年もくああ、と大あくびして

「今日はここで寝るかなー……うーん、宿は金がかかるからな……」

しかしベッドというのも気持ちがいいものだ
少し考えて、宿を探しに木箱から降りてどこかへいってしまう

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 一日の始まりは――あるいは終わりも、栄養補給が第一である。
通常より遥かに大きな大男である、が。
それにしても何時も通り、すさまじい量の食事を食べ――貪っていた。
夕刻の酒場、そう客も多くないのにウェイトレスが忙しく走り回っているのは、この男のせいだった。

「ん、ぐが、…ふ、次ぎ。これと、…こっからココまでの。
 ああ、そう、羊肉の香草焼きは大盛りで頼む、おう。」

片手に骨付き鶏肉のグリル持ちつつ、メニュー表を指さしていた。
机の上にはすでに残骸めいた空の皿と、まだまだ大量の料理たち。
スープに肉に、いくらかのサラダ。
普通なら何人分かってほどの量だったけど、更に男は頼んで。
しかして胃の中にあっさりと収めつつあったのだった。