2025/08/31 のログ
■夜宵 > 女の在り方は変わらず、ただ静かにこの場を座す。
――本当に困った事にでもなれば、荒事交じりの大立ち回り。
太刀も振り回してしまうかもしれない。それは口にすることは無く、
ただ一つ頷いては「お気遣いありがとう」と素直に感謝を。
「此方は宿を借りるにも幾らか手間取るし――ああ、
宿の心配は君の名前さえ通せば――不便はなくなったんだった
…君の方が、場慣れしているだろうから、ある程度の起点は利くでしょう?」
…カラン。とグラスの中の氷のが鳴る。
淵に差さっていたライムの実と皮がいつしか離れ、氷に紛れて沈んでいく。
果実をつまむ事はせずに、濃くなる柑橘の気配を感じ、一口傾けた。
音もなく、艶やかに。白い喉がひとつ、上下する。
「ありがとう。そう言ってくれて。
…女として魅力的――たぶん、私はその言葉に……一番、慣れてない。
嘘でも、下心でも。"私に心を向けてくれる"ってことは……ちゃんと
君がそうやって、まっすぐに私を見てくれるのは……好きだな」
――喧噪の最中。一瞬だけ時間が止まった様だった。
女はただ穏やかに、素直に――けれど、酒精を帯び頬が染まる様子は、
照れてるように錯覚されても、きっと構わない。視線に視線を重ねて、
交わるのを、待つようでもあった。
■ケストレル > この先、王都に留まり続けるのか、はたまた他所の地へと移って行くのか
彼女がどちらを選ぶとしても、この国を訪れた事を間違いだったとは思って欲しくない
その為なら、尽力は惜しまないつもりだ
我ながら本当に世話焼きだな、と内心で失笑しつつ
「不要な煩わしさは、早い内に除いとくに越したことは無いしさ?
夜宵さんが快適に過ごせるためなら、俺の名前くらいなら、幾らでも使って貰って良いし、安いもんだよ
……はは、どうだろう 事に当たるのはそうかもしれないけど、色々とどっちつかずなのが俺だから――」
人と魔性、冒険者と騎士、何かと2つの属性の間を行ったり来たりしている自分は、どちらにも染まれない半端者だろう
そんな風に自嘲しつつも、女がグラスを傾けるのに合わせてジョッキを呷る
苦みの強い炭酸が強い刺激と共に喉を下りていく
酒精が強く残る息を吐いて、酩酊感に身を委ねる
「礼を言われるほどの事じゃないっての
そんな――夜宵さんみたいな美人じゃ謙遜にも聞こえないって
こうして面と向かって話してる相手を見ないなんて、失礼にも程があるってもんだ」
周囲の声が気にならない程に、女に意識が惹き付けられる
此方を見ている、夜空の様な瞳を見れば、そこから視線を外すことが酷く難しく思えて
どうにも落ち着かない気持ちになるのを酔いの所為にしつつ、見惚れる様に対面する女の顔を見つめて
■夜宵 > ――視線は交わった儘。
酒精は二人の間に漂っている。麦の香と、柑橘の香。
酩酊の気配だけが――静かに、漂っていた。
「……それとも。そうだね。
――…もしかして、誘ってた?」
場にはきっと、欲も燻っていたんだろう。
ある意味、この場は理性や合理を置いていく場所でもある。
そしてまた一つ、女は距離を、相手の心根に手を伸ばす。
「私、君になら良かったよ。」
そのたった一言をあえて切り落として――ここに置き去りにしたのだった。
■ケストレル > 互いに沈黙していれば、否応にも周囲の喧騒が聞こえそうなものなのに
元から二人しか居ないかのような静けさに眩暈すら覚えそうなほど
けれど、意識は彼女へと寄せられたままで――
「改めて聞くことっすか、それ
いやまあ……どちらとも取って貰って……なんて、またこないだの二の舞だなこれ
――夜宵さんのこと、もっと知りたいから……これから、明けるまで夜宵さんの部屋行っても良いっすか?」
もちろん酒と肴は片した上で、と悪戯っぽく笑いつつ
最初からもっと分かりやすく言えれば良かっただろうか、と思いつつも女へ向ける視線には期待の色が灯る
■夜宵 > 女はゆるりと被りを振った。
酒精の勢いも、きっとこの場には必要だっただろうから。
視線は何時しか慾が絡んで――ほんの少しだけ場が潤む気配。
酔っているのか、照れているのか――或いは。
「――いいよ。
何から――……しようか?」
言葉は此処に多くは語らず。
酒場の喧噪の間をかいくぐる様に、その場に残されたものはきっと、
飲み干し、空になった二つのジョッキとグラスだった――
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド併設酒場」から夜宵さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド併設酒場」からケストレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリリエットさんが現れました。
■リリエット > 「選ぶなら……このあたりですね」
いつものように冒険者ギルドに足を運んでは依頼を探す。
一人での戦闘力は決して高いとは言えないので、選ぶならば基本的に採取依頼ではあるが臨時でPT募集があればそれはそれ。
薬草採取の依頼を手にしてついでに他もと依頼を眺め。
複数の採取依頼を同時に受ければいいのだが、毎回それではつまらないということもあり。
「新人の教育?今は冒険者に投げてるのですね」
ギルドで研修を終えた後だろうが、依頼にあるということは実地で覚えるのかと考え。
こういう依頼も面白いかもしれない、そう考えてはその依頼を眺めて。
■リリエット > そして結局は採取依頼だけを手にして受付に向かって。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリリエットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロフィさんが現れました。
■ロフィ > かりかり、かりかり
平民地区の冒険者ギルド…
本来は冒険者が休んだりするテーブルで何か書き物をしている男がいる
内容は、魔物の性質のまとめだ
今まで出会ってきた魔物のことを書き留めたり、新たに出会ったものを追記したり
たまに好事家が安いとはいえ買っていくため小遣い稼ぎになる
その他にも、明らかに初心者そうな冒険者に渡して知識の助けとしたり
少しだけ役に立つ副業である
「んー…」
かりかり、かりかり
羽ペンを羊皮紙に走らせ、ナンパ男にしては珍しく集中している…
■ロフィ > そのまま、何事もなく書き終え、満足してねぐらの宿に帰っていった
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロフィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリナさんが現れました。
■リナ > 大通りの店舗が並ぶ道を軽快に歩く。
時折に足を止めて店舗や露店を眺めては興味が引くもの、変わった物がないかをチェックしながら。
そして興味を引く物があれば値段次第では購入し、高ければ買わずに離れ。
そんな事を何度か繰り返して歩けば、小さな袋を抱えるぐらいには買い物をしていて。
「買うつもりなかったのに買っちゃったな。もうこれ以上は買わないようにしないとな」
そんな事を口にしながら歩けば正面から来た人にぶつかりそうになり、慌てて身を翻して避け。
振り返っては、大丈夫?ごめん、と声をかけていく。
■リナ > そして謝り終えればそのまま歩いていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリナさんが去りました。