2025/08/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド併設酒場」にメイベリーンさんが現れました。
メイベリーン > 仕事の合間に小腹を満たしにきた牛っ子。
酒場内の馬鹿騒ぎの隅に紛れて一人がけのテーブル席でほうれん草のパニーニを食べていると

「むぐ」

口にパニーニを咥えた状態で、ケストレルの姿をみつけた。

「あ〜〜っ!久しぶり〜〜〜〜〜♡」

喧騒を飛び越えて響く高い声で、片手を口に当てて手を振って呼んでる。
服装、胸元が半分開いたフリフリの綿のミニ丈ドレス。

ケストレル > 伊達や酔狂で長いこと冒険者と騎士の二足の草鞋を履いている訳ではない
騎士として、そして冒険者として培った知識や技術、そして膂力は人並み以上には身に付いている
ただ、求められる場で発揮出来ないというだけで、そしてただそれだけの事がケストレルを落ちこぼれ騎士、あるいは三流冒険者たらしめているのだ
……そのこと自体、ケストレルは誰かに言われずとも十分に理解している

「……まったく」

誰でも無く小さく悪態を吐き、ジョッキを呷ろうとした矢先
やたら甘ったるく響く高い声が、店内の喧騒を飛び越えて響いて来た
声に突き飛ばされたような感覚に、思わず仰け反るケストレル

「なっ……だ、誰ッ? ど、どこから……?」

声の出処を探せば、少し離れたところに見覚えのあるシルエットを見つけ
此方へと手を振る姿に、よくあそこから声が届いたな、と驚嘆を隠し切れずに手を振り返すケストレルだった

メイベリーン > 「ここ!ここですよ〜」
やっほー。お店の片隅で手を振っていた。
ここだけお昼のような明るい感じに。

実家は田舎なのでやまびこで遊んでました。声出ます。

ぽてぽてと歩いてくると、スカートの裾をちょっとつまんで軽く礼した。

「んもぉ、いつになったら来てくれるのよぉ。ちょっとお腹空いたからお夜食食べにきたらね?いたでしょ?それでつい。」
にこっ
にこにこっ。

「元気してた?怪我はなぁい?」

ケストレル > 「はは、ごめんごめん
 最近娼館行くような時間も取れなくてさ」

これは本当
彼女の勤める店は勿論、他の娼館に行く暇もない程忙しかったのは事実
ただ、彼女とは仕事の時間外で知り合っているため、あまり店で顔を合わせたいかとなると……まあ……、である

「ああ、俺は元気 怪我する様な事もしてないし
 メイちゃんも元気そうで……お仕事の方は順調?」

屈託ない笑顔に少しばかりささくれていた心もスンッと癒されて
釣られて笑いながら、調子を訊ね返す

メイベリーン > 「うん、順調だよぉ?順調すぎてちょっと休みたい感じ。…お互いいっぱいいっぱいだったんだ。」

だぁりんとわたしは?
赤い糸で結ばれているっ…的な…?

と、少し派手目に笑い騒いで。
お隣ごめんね?とお仕事用の近距離ボイスで囁くと、隣にぎゅむっと座った。

「だぁりんなんか寂しそう。…大丈夫?おっぱい、もむ?」
胸元が半球喰らお露出している服装で、ちょっと胸寄せて。
ちょっと媚びながら顔を覗き込んでいるけど、なんだか刺さる悪口を言われたような影を感じなくもない。
「せっかくだからなんか奢って?いいでしょぉ?…ノンアルでいいから♡一緒に飲んで、すっきりしよ?」

ケストレル > 「おお、そうなんだ それは何より
 ンじゃあ、お互いお疲れ様ですってことで」

はしゃぐメイベリーンに目を細めて笑いつつ
隣に座る事に関しては、特に連れも居ない一人酒だからと快諾する
何度聞いても耳がくすぐったくなる声だ、と思いつつも不思議と不快感は無い

「こーら、そういう事はお仕事の時以外で冗談でも言うもんじゃねーよ」

ホントに揉みしだくぞー、と片手をワキワキさせて笑うものの、此方を覗き込む顔に肩を竦め
小さな角の生えた頭に、ぽすん、と手を乗せた

「奢るのは別に構いやしないけど、仕事の合間に来てるんじゃないのか?
 あんまり戻るの遅いと注意されたりしない?」

好きなの頼んで良いよ、と言いつつ先程乗せた手でわしゃわしゃと頭を撫でた

メイベリーン > 「でっすっよねー♡
今お仕事中みたいなもんだからいいもん♡暇なの!」

水商売だからこその、中身のない会話、流れだけの会話。
「ん〜、でも、お仕事だからー。お金かかっちゃう?…あっどうしよう、あ〜ん」

じゃあ、ジンジャーエールで。とお願いして、わしゃっと撫でられて目を細める。

「ん、注意されそうになったら、知り合いに営業かけてたっていうから大丈夫よ?」
ジンジャーエールが運ばれてくると、ちょっとづつ紙のストローで飲んでる。
それに今、大体お客様が引く時間だから、と付け加え。

「でもね、ここから間に合う方法があるんだあ。
 だぁりん、今夜ど〜ぉ?全部忘れちゃお?」

それとなく直球を投げてくる。

ケストレル > 「だったら尚更お店の外で言うんじゃありません」

全くもう、とどこまで本気なんだか、と呆れ気味に笑う
まあそんな明るさのお陰で、曇っていた気分も多少は晴れたから良しとしようか
ジンジャーエールを注文して、ちみちみ飲み始めるのを横目で見、自分もジョッキを傾けて

「その営業相手って俺じゃあるまいな……?
 魅力的なお誘いだとは思うけど……メイちゃんと知り合ったのがお店じゃなかったからなあ
 出来ればお店の子とはお店だけでの関係で居たいっつーか……まあ、そんな頻繁に同じ店に行くわけじゃないからってのもあるんだけど」

んー、と言葉を探して視線を意味も無く泳がせる

「メイちゃんとはお店で会うより、今日みたいな感じでたまたま会って話したりする方が良いな、って
 別にそういう事する訳じゃなくても、可愛くて魅力的な子だしね、メイちゃんは」

ただ話してるだけでも楽しいから、と笑顔で告げる
さすがに今のはクサいな、と照れ隠しに、その上でおっぱい揉めたら言うこと無しだけど、と冗談で付け足して

メイベリーン > 「ええ〜?そういうところまでちゃんとしてるの〜〜〜?」
大袈裟に驚いてみせる。
「こんばんどーですか!?って言われたら断らないよ?みんな断らないよ?
うん、(営業相手=トリーって)よくわかったね!えらいえらい。」
頬をバラ色にして、彼の頭をなでなでと。

で、ちょっと話を聞いていて、ふむ…と、素の顔になった。

「そゆとこちょっとかっこいいかも。」
素顔の顔つきで、口元を小さく綻ばせた。

「あっだぁりんあかんくなった。やぁだもぉ!不潔ー!」

あはははははは


「ん〜〜〜〜〜
  …………いいよ?」

それじゃあお友達になろ、と、ちょっと鼻にかかった地声で言った。

「ほんとはね、さっきの話聞こえたんだ。…かっこよかったよ?」

メイベリーン > 「…あたしね、ギルドの話色々聞くんだぁ。
  …言ってたよ。ちゃんとしてる、って。トリーはかっこいいよ?」
そしてさっき投げられたやつは
「あーしみえっぱりきらい。どっちも。」

と付け加えた。

メイベリーン > めいちゃんは。お店でのあいつらの振る舞いを、知っている。そういうこと、である。
ケストレル > 「そういうところをちゃんとしてこその、プロでしょ」

オンオフは切り分ける、騎士と冒険者を反復横跳びするケストレルだからこその認識かもしれない
そういう自覚もあるので、強制する事でも無いとも思う
結局のところメイベリーンの判断には任せるのだけれど

「まあ、そりゃメイちゃんから誘われたら男としては断る理由なんて無いと思うけどね
 ……今回は、そういうこと(営業)なんじゃないかって流れで気付いたのもあるし」

撫でられながら軽くジト目
娼館行っとけば良かった、と思う事は最近度々あれど、だからと言ってカモだと思われるのはちょっと納得いかない
やっぱりオンとオフは線引きをしておきたい性分なのだ

「かっこよくはねーよ、かっこわるくないだけ
 ……先に揉むって聞いたのはメイちゃんの癖に、ひっどいなあ」

勿論冗談で言ってるので、笑って貰えれば上々である
これで引かれてたらこの手の冗談は数年間は封印しようと思う所だった

「ん? いい、ってのはどういう……?
 あ、ああ……友達、ね まあ、歳も近いだろうし、良いよ 友達、なろ」

ん、と笑顔で頷いて

「あ~……聞こえてたんだ
 あいつらも冒険中はそんな悪い奴らじゃないんだよ? まあ、街に帰って来るとねー……」

他所でも迷惑かけてるのか、と深く溜息を溢し
ごめんね、と代わりに謝っておく

メイベリーン > 「そういうところをちゃんとしてこその、プロでしょ?」
ぷろなのです!という顔をしている。

「いいっていうのは、いいってことだよ?わかんない?今度の週末、遊ぼうね。暇だから、どこでもいいよ?」
距離を詰めてくるのがちょっと早い。
そしてあまり語彙力がなくて、シンプル。

「あたしも、お仕事で色々見るけど。なんだろね。ああいうのって。」

今日はありがとうね?と言いながら、ぎゅっと身を寄せてきて。ちょっと谷間を腕に当てて。

好きだよ?
と囁いて頬にキスした。
ほんのり石鹸の匂いがした。
その好きはどういう意味なのか。
きっと恋愛と体の距離感が短いのだ。そういうことかもしれないが、玄人でもあるから、なんとも曖昧で。

「それじゃあ、そろそろお店に戻るね?…見てる人は見てるよ。そのうちいいこと絶対あるからね?」
と、これはお店の子じゃなくて一個人として、そう言った。

「絶対だよ」

てって、と小走りに店を出て、娼館に帰っていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド併設酒場」からメイベリーンさんが去りました。
ケストレル > 分かってるのかなあ、とドヤ顔(のような表情)に思う
思っても口には出さないけれど

「いや、分からなくは無いけど如何せん急で……ああ、はいはい週末ね……ってやっぱり早いな?」

展開が ちょっと急なうえに端的過ぎて理解が追い付かない
振り回されている気がするが、これもまた不思議と不快感は無い
その辺りは彼女の天性のものなのだろう

「一応、街から出ればいのちのやりとりもある仕事だから……ま、大目に見て貰う必要は無いけど」

迷惑を掛けたなら、自分のケツは自分で拭いて貰うのみだ
さすがに世話焼きなケストレルと言えど、そこまで面倒見切れない
そんな風に肩を竦めたところで、身を寄せられて 不意打ち気味の柔らかさを感じてン゛ッッッとなる
囁きと頬に触れる唇に、余計にン゛ン゛ッッッとなる

「……はぁ、ああ、気を付けていくんだよ
 まあ良い事と悪い事なんて大抵交互に来るもんだから」

総合的に半々くらい、らしい 良い事の方で勝ち越したいけども
そんな風に思いながら、娼館へ戻るメイベリーンの背を見送る
さて、週末は何処で何をすべきか、と考えつつ新たな友人が出来たことに細やかな喜びを感じながら、ケストレルは新たに麦酒を注文したのだった

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド併設酒場」からケストレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガルディさんが現れました。
ガルディ > しんとした、深夜。
気付けば空が白むまでももう少しという頃合い、得も言われぬ焦燥が胸に湧き上がる時間。

こんな時間になっても湿った暑さが肌に纏わりついて、堪らない。

何をしよう、と言うわけでもない。
たまたま妙な時間に目が覚めたから。
どれひとつまだ人気のありそうな裏通りでも冷やかしに行こう、というだけだ。

足音を潜め、息を潜め、歩いた。
街灯もない路地裏、通り抜ければ娼館や宿屋の並ぶ通り。

誰ぞと衝突する?それもまた、面白いだろう。
あくび混じりに、ふらり、と樽を避けて前へ。

ガルディ > そう、そうそう、いくらこんな街でもいつも誰ぞが立ちすくんでいるなんてことはない。

灯りの消えない通りへと出る直前。
ある店の裏口から潜り込んで姿を消した――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガルディさんが去りました。