2025/07/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 夜」にクロスさんが現れました。
クロス > (蒸し暑い時期が続く平民地区
朝と昼の間、太陽が登っている時間帯は特に日差しも温度もきつく、街中では日陰に入って倒れる様に休む人が多かった。
住む人々も、働く者達も皆気力のない様な顔をして過ごしているのだ、午後に差し掛かる頃合いには人が変わったように気力に満ち溢れていたのだった)


「…フゥ、美味い…」

(夜になった貧民地区はお祭り騒ぎとなっていた。
何を隠そう、今夜はビールの祭り『ビアガーデン』の日だったのだ。
住民たちは樽のジョッキを掲げて冷えたビールを豪快に飲み、談笑と笑い声を響かせている。
肉や魚が焼ける香り、揚がる音、弾ける音…その全てが酒をより一層美味くするように奏でられる音楽となっていたのだ。
そんな中で一人で晩酌をする男『クロス』が居た。
夏に相応しくない黒一色の姿で珍しくもビールを飲み、賑やかそうな街並みを眺めながら一人を過ごしている。)

「…ま、たまには悪くないか…」

(普段は一人を好み、静かな時間を好むはずだったが、今夜に限ってはこう祭りに身を投じるのも良いと思い、フッと小さく笑えばジョッキのビールを飲み干し、熱いため息を空に向けて吐き出す。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 夜」からクロスさんが去りました。