2025/07/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガルディさんが現れました。
■ガルディ > 樽に突っ込んだ雑な武器スペース、数本を飾ったスペース。
カウンターを挟んで奥に鍛冶スペースがあり、その更に奥にちょっとした湯浴み場所と寝床。
外には井戸。
地区の片隅。
その分多く土地を使った鍛冶場兼別宅。
とある男の秘密基地、とでもいう店だ。
今日は女衒の仕事ではなく、半分趣味の鍛冶仕事。
趣味と言ってもそれなり以上に出来は良く、中級までの冒険者にはお値段以上。
駆け出しから下級冒険者にとっては、かなりの掘り出し物という具合。
利率は半ば度外視でそんな値段設定になっているのは、趣味と実益をかねて。
ベテランの冒険者よりも駆け出しの冒険者の方が色々と『商品』価値が高いということだ。
勿論、冒険者以外に本業絡みの人間やらも顔を出しにやってくることもある。
今しがた出来上がった剣の出来を眺め、滴る汗をタオルで拭って。
――さて、本日の来客は。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエウヘニアさんが現れました。
■エウヘニア > 外の井戸から水を汲んだ桶を手に、若干ヨロ、とした足取りで現れる。
奇縁で奇妙な雇用関係をとりあえず結んでいる女は、とりあえず工房の清掃や、水汲み、作業中の店番を任されているのでそれに従って働いている。
───そうした雑用だけなら、いつもの日雇い感覚ではあるのだが、雇い主の趣味のお仕着せメイド服は普段着のローブよりもこうした雑務には向いていない気がするなあ、と思いながら──。
「お水、水瓶にためておきますからねー。飲む用はまた別に持ってきますけど…!」
空になった水桶を手に、作業が一区切りついたらしい雇用主へと声をかけるのだった。
■ガルディ > 「おう、おつかれ。――先に汗流しちまうのがいいか」
この日はとにかく炉へ向き合うのに気分が向いて、余所見をする暇もなかった。
その甲斐もあってか作業の出来は会心と言っていい。
汗を灼き肌を灼き、籠もった気分も晴れようというもの。
さて、そうしてひと息ついたところでその声を聴くと、昂った気分というのがそのまま別方向へ向いていく。
――水桶を持つ腕を引っ掴む。
乾いた音を立てて転がる桶を尻目に、力ずくで店の奥へ引きずり込んでいって――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガルディさんが去りました。
■エウヘニア > 「え」
なんでそれで人の手をつかむ必要があるんですか、とそういう視線を向けるのだが。
膂力の差は歴然で、ずるずる引きずられてゆくことになるのだった。
放り出された桶が転がる音が、工房の中に響き───。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエウヘニアさんが去りました。