2025/07/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にネオンさんが現れました。
■ネオン > 「いい仕事、ないかなぁ?」
昼前の冒険者ギルド。大勢の冒険者の男女に混じって、バフートの変態行為OKの娼館から来たのか?と思われてしまいそうな女が、依頼文の貼られた掲示板の前を行ったり来たり、高い所にあるものは背伸びしてみたり。
「こーゆーのってさぁ。1人じゃあ難しいけど、皆で団結すれば上手くいくと思うんだよねえ?」
魔獣の巣窟を潰す依頼文を指さし、聞こえよがしに声を上げる。ちらっ、ちらちら。が、男達はネオンの胸や尻、くびれた腰を見るばかりで応じようとしない。そのナリで団結とか、お前1人で楽する気だろうがと決めつけられてしまっている次第。残念ながら当然か。
「いい仕事、ないかなぁ?」
最初の言葉を繰り返しながら、ネオンはチラチラと周囲に視線をやり、微妙に腰をくねらせる。いやらしい目で見られているという認識がいやらしい気持ちにさせ、体温が上がり、肌艶も自然と良くなって。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 遠巻きに極上の女体を眺めるだけで、声をかけようとしない男達の中から、一人が進み出る。
「相棒を探してるンなら、オレが立候補するぜ」
ぬっ、と現れたのは、筋骨逞しい、野卑な雰囲気を多分に纏った男。
他の男たちと同様に、ムッフッフ、と助平心を隠そうともしない笑みを浮かべている。
しかし、危険そうな仕事に臆する様子はないようで。
「そのかわり、仕事が無事に終わったら――」
相手の傍らに身を寄せると、そのむっちりとした尻肉に直に手を伸ばし――
「――オレに“特別報酬”、はずんでくれるか?」
■ネオン > 「あはっ!ありがとうね。助かるぅ!」
立候補という言葉を聞いた瞬間、女は眉を上げて目を見開き、底抜けの笑顔で感謝の言葉を口にした。が、次の言葉を聞いて目を細め、わざとらしく溜息をつく。
「特別報酬ぅ?報酬はこれに書いてあるでしょ?何であたしが払うの?それにさぁこれ見て?魔獣の巣だよ?2人でヤれるかって話」
腰に手を当てた女は、10以上年上の男に向かってこの素人が、と言わんばかり。が、尻に手を伸ばされれば自分から腰を突き出し、暖かく滑らかで張りのある褐色尻をしっかりと触らせた。
「あんっ♡ 大体、依頼文見る前にさぁ、女の尻を撫で回すような奴って……ホントにアテに出来るのかなぁ?」
尻を触らせながら肩越しに逞しい男を振り返り、意地悪そうな笑みを浮かべる。
■エズラ > 手のひらに返ってくる、瑞々しい張りのある肉の感触。
なでなでと遠慮なく撫で回しながら、改めて依頼文に目を通し――
「まっ、そう心配すんなって――ヤる気がムンムン、湧いてくるってモンだ――」
あっさり、言ってのける当たり、自信はあるらしい。
周囲の取り巻きもその言葉を否定しないあたり、この男の実力がそれなりに知れ渡っていることが知れる。
「さっ、そうと決まりゃ善は急げだ……オレはエズラ、よろしくな」
そう自己紹介を済ませると、早速準備に向かおうと、尻から腰に手を移動させ、受付に向かうのである――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエズラさんが去りました。
■ネオン > 「へー、ま、やる気あんのは良いんだけどねえ」
身体を触らせながら、ネオンは周りを見る。野次を飛ばしたり、男に文句を言う冒険者もいないわけだから、実力は間違いないのかもしれない。
「決めたなんて言ってないけど?ふふっ!ま、採用面接くらいはしてあげよっかな」
尻から腰に手を回す男の手つきを見て、下唇を舐めて濡らす。特に何の約束もせず、相手にイエスともノーとも言わないまま、促されるままに受付へとついていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からネオンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に影時さんが現れました。
■影時 > この時期はどうにもいけない。否、最近は、なのだろうか。
夕刻頃が不意に空が荒れ、バケツをひっくり返したように雨が降り出してしまう。
これがまた色々宜しくない。
傘を持つのは何でも入る鞄があっても面倒で、そもそも傘自体を住処に置き忘れていたとしたら――。
「……――抜かったなァ。こりゃちと、長く降りそうだ」
そんな夕方の王都平民地区、数々の店舗やら露店ならが並び、或いは広げられている一角。
ぼろぼろでも軒先を構えられているならまだいい。だが、不意の大雨とは露店には大変厄介で歓迎せざるを得ないものだろう。
ぱらついてきたら、一気に怒涛の如く降りしきる雨に右往左往する人の流れを抜けて、一人。
否、一人と二匹が「閉店済み」「売家」といった貼り紙が貼られた店の屋根の下に避難する。
キモノ姿の男が服に纏わり付いた雨垂れを手で払えば、左右の肩に乗っかった小さい毛玉達が――、
「っぷ。こら、せめて降りてから遣ってくれや。何、降りると熱いってか? そりゃ御尤もで」
ばたばたーと身震いするわけである。そうするのは白い法被を着たシマリスとモモンガの二匹だ。
ふかふかな茶黒の毛並みも含めてぐっちょりな訳であるからして、身震いすればそれはかかる。盛大にかかる。
それを飼い主は避け得る術もない。熟練の戦士であろうとも、無理なものは無理だ。
前髪を掻き上げながらぼやいてみれば、二匹がもの言いたげに前足を上げ、たしたしと叩く仕草を見せる。
勿論、男は彼ら(?)の意思を読めるわけではないが、何となくこう言っているのではないか……というのは、分かる。
嘆息と共に肩を竦め、首に巻いた襟巻をしゅるりと解く。
雨垂れを凌ぎつつ刀の柄を拭い、次いで漸く顔を拭く。この雨具合は少し、止むまでかかりそうだ。
■影時 > 二匹がもぞもぞ、もぞもぞ、としているのは、毛並みに貼り付く法被のせいだろう。
服であり魔法仕立ての護符でもあるそれは、副次的な特徴として乾き易いものでもある。
とはいえ、直ぐにさっと、という程でもない。バサッと脱いで、風を浴びながら身体を乾かしたい――と言ったところか。
拭き物に使ったおかげで湿った襟巻を手に持ち、少し考えては首元に緩く巻く。持ったままだと落としかねない。
「この匂いは本降り臭い、かもしれん。もう少し様子を見て、止みそうに無ェならひとっ走りかねえ」
魔法使いなら、乾燥やら脱水の術あたりで、さっと身綺麗にしそうだがその手の術は手持ちにない。
着物と愛刀の刀身は朽ちたり錆びたりはなくとも、他の小物やら何やらはそうでもない。乾かしたり手入れは要る。
降り終わった後はむせ返るように湿気が強くなるが、地面が雨で冷やされる点だけはまだマシ、だろう。
この時期の露店は最低でも水分補給がなければやっていけない。天幕でも張って、日差しと雨対策もしておけば万全だ。
「……――ン? 何か気になる匂いとかでもあったか?」
胸の前で腕組みをしつつ、肩上で毛繕いに勤しむ二匹のうち、シマリスが不意に髭を震わせ、きょときょとと周囲を見回す。
この時間帯だ。飯屋が並んでいるあたりから良い匂いがしたのかもしれないし、何か他の匂いでも運んできたのかもしれない。
彼らは意外と鼻が利くが、何の匂いかまでは――どうにも当たりをつけられないらしい。
何だろう。何か変?と。すんすんと鼻を引くつかせる相方と顔を見合わせ、?を描くように尻尾をくねらせて。