2025/07/10 のログ
ネーラ > (ひととき、人気のなくなった通りを、熱帯夜の生ぬるい夜風の中、きままに歩き回る。歓楽街区から飲食店街の境にある橋を渡る)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からネーラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 廃神社」にキタさんが現れました。
キタ > 朝だというのに、既に汗ばむ程の暑さを感じる日差しの強さ。それでも涼しい顔をしていられるのは日差しを遮る木々とそこを抜ける風のおかげ。
森を抜けた参道も、街中よりは幾分涼しいだろう。とはいえ木陰の多いその場所であえて日差しを浴びる必要もない。

それは巫女とて同じこと。毎朝のルーティーンの様に手水舎へと赴き崩れ沈んだ柄杓を整える。
袖を捲り水に沈めるだけでも全身をめぐる涼。小鳥や小動物の荒らしたそれらを拾い上げると、清めて並べなおしてゆく。

「随分と荒らす子が増えたかしら? 持っていかれないだけ良いといえば良いけれど。」

柄杓を持って飛べるほどの鳥も、咥える動物もまだそこには居なかったが、水の影響か繁殖が進んだ結果、そこを求める母数も増えたのかもしれず。
それはそれで悩みの種。さりとて、網や囲いは雰囲気を壊すしで、いかがしたものかと手水舎を前に思案。

キタ > ちゃぷん、と冷たい水へ指先を浸す。その感触に、ついつい……
舌が伸びた。 ぬるりと唾液に濡れた赤い舌が伸び水面にそれが触れると、
排水の流れとは別にその舌を中心とした流れが作られる。じんわりと染み入るその甘露に双眸は細められて口元は笑みを形作る。

「嗚呼──、たまらないわ──。」

満足げに舌を終い、少し飛び散った飛沫が白衣を濡らす。
少し卿が乗ってしまった巫女は、そのまま水を溢れさせる岩の淵に腰を下ろす。臀部を流れる水が涼を全身に運び、緋袴をより濃い臙脂色に染めてゆく。
時折行う悪戯めいた行為はたまらなく心地よい。

キタ > ぐっしょりと、臙脂色に染みわたった緋袴に透ける白衣。
それはそれで暑い最中では気持ちが良い。

竹箒を取りに奥へ進むと、暫くは楽しそうな鼻歌交じりに、毎朝のルーティーンは過ぎてゆく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 廃神社」からキタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルナ・ラムさんが現れました。
ルナ・ラム > 日が高くなった時間帯になり始めた頃の冒険者ギルド。
朝から依頼を終えた冒険者やこれから依頼を探そうとする者たちを掻き分けるようにして受付に向かう人影。
そして受付につけば持っていた大きめの袋をカウンターに置き。

「討伐依頼を終えたから確認、お願い」

そう言い袋を押し、受け取った受付嬢が中を覗けば直ぐにそれをもって奥に引っ込んでしまい。
せめて何か言って欲しいと思いながらもそれを見送り。

「依頼より多く狩ってるし、色がつけばいいけど……セクハラは駄目」

討伐依頼でつい気合を入れすぎ、依頼よりも多くの討伐をこなしてしまい。
その分報酬があればいいけどと確認が終わるのを待ち。
待っていればお尻に感じる違和感、視線を向けると中年といえる男が自分のお尻に触れているのに気が付き。
軽い言葉で告げての腕を振りぬく一撃、軽く見えたそれは男の腹に当たれば重い音を立て。
そのまま崩れ落ちるのを機にすることもなく受付の奥に目を戻し。

早く戻ってこないかなと待って。

ルナ・ラム > 「やっと来た」

そうして待てばようやく確認が終わったのか奥から受付嬢が戻ってくる。
そして報酬を受け取るのだが、その時に「無理をしすぎ」と注意を受けてしまい。

自分としては無理はしていないのだが、ギルドからはそう思われ奈良素直に謝り。
そして報酬を受け取ればギルドを後にする。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルナ・ラムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリサさんが現れました。
リサ > 日も暮れた平民地区の大通り。
酒場や一部の店舗以外は店を閉めてしまっている時間帯。
そんな時間帯に明かりを手にして通りを歩き、時々に路地を覗いたり、路上に寝ている酔っぱらいを起こして帰るように促したりとして。

「こんなところで寝てると風邪を引きますよ?早く帰ってくださいね」

そう声をかけては起き上がり去っていくのを見送れば、安堵の息を吐いて歩き出し。
報酬はそれなりの夜警の依頼は冒険者の仕事というよりは衛兵の仕事のようなことをしていて。
今の酔っぱらいは素直に帰ってくれたが、中には怒ったり、酔いに任せて襲ってくる相手もいるのでその時は困ってしまう。
今のはそういう相手でなくてよかったと本当に安堵して。

「後、何往復でしたっけ……。でも、本当にほかの人は…」

決まったルートを何往復かすればいい依頼。
しかし他にも受けた冒険者はさっさと酒場や路地裏に消えて今は一人。
それでもサボらずに真面目に行うあたりはそんな性格ではあるが、さぼるという考えもあまりなく。

早く終わるといいな、そう考えて夜警を続けていく。

リサ > そうして通りを歩いて行って。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリサさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者の酒場」にネーラさんが現れました。
ネーラ > 夕方。相変わらず蒸し暑いこの夏。
自ら主催する素材収集依頼を締め、支払いを全て終えて。
彼女の依頼を済ませて報酬を手に入れるや早速酒にぶち込む冒険者たちの歓声を背中に。一人、南国の酒を愛でる。


酒場のマスターに。あんたは魔法使いなのは知ってるけど、冒険には出ないのか?強そうだがと水を向けられると。

「面倒でな?こうも暑いと街から出たくない。」
見たところ冒険向きのマッシブな体型というわけでもない。
「あとな、パーティを割りたくないのじゃ。」
ん?とマスターに微笑みを見せる。

彼女がいても割れないパーティを組む、それは少し難しいかもしれないな、と思案するマスターであった。

本日のネーラ。胸元が大きく開いたドレス様のワンピースは腰上までスリットが入り、魔女らしいケープを羽織る。銀縁メガネ。

ネーラ > 「もっとも、面倒くさくないほど面白そうなことがあれば、出てやっても、良い。しっかり守ってくれる、裏切らない護衛が必要じゃが、な。」

魔法には手順が必要である。
起こす現象と手間は正比例する。
まして、ネーラは見ての通り、どう見ても戦士ではない。

「今のところは冒険者たちの話を聞いているだけで、まあ満足じゃ。」

ふふん、酒気混じりの吐息を漏らす。両手でロックグラスを包んでいる。

「本気か。長らく沙汰無き気もするが…」
酒に溶けた氷が鳴いている。
わざわざ暴れに行くかと思えば、否、否と思いなおし伏目がち。

暴威を振るう理由がない。理由があってもやる気もない。
確かにこの身には力が宿っているが、要するに駆け出しの魔法使い…ウィザードとは程遠いスペルキディどもだった時代は過ぎ去ったのである。

ネーラ > …(第六感に呼び声が聞こえた。払いをおくと、暮れてゆく街に繰り出す)
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者の酒場」からネーラさんが去りました。