2025/07/05 のログ
■クチナシ > 「―――むぐ。」
数分。たった数分だが、ひと仕事終えた子狐からしたら、十分過ぎる時間。
砕いた岩塩を振りまいた羊肉の串焼きを指に3本。もう片方の手には恐らく煮込み料理だろうモノが入った器。
そして、サラシの隙間から伸びる狐尾の1本が、黄金色の液体が注がれたプラスチック製のカップを巻き取り、まるでドリンクホルダーのようにして携帯されている。
なかなかに曲芸めいた格好になったが、昼から何も食べていなかったのだから仕方がない。
一部の人から視線を受けつつもなんのその。露店めぐりはまだまだ続く。
この時間の露店は食べ物も乙なものがあるが、時折掘り出し物などもあるからであり。
「む? ―――あぁ、店主。少し良いか?」
ふと、その足を止めた。其処にあるのはツボのような工芸品を売っている露天であった。
一瞬、其処に並ぶ品を見て、毛が逆立った。
何せ、自分は長く生きている狐であり、そういった妖術に関しては中々に詳しい。
だからこそ、その並ぶ工芸品の中に、明らかな呪物が並んでいれば、目も。足も止まるというもの。
「これは……売り物か? 随分とまぁ、他のものと空気が違うが。」
それを指摘すれば、店主も楽しげに口元を歪める。
その口が紡ぐのは、これは遺跡から発掘されたものであり、誰が開けようにも呪いのせいで開かなった曰く付きものだということ。
「ふむ……道理で。」
刺激されているのは知的好奇心。
恐らく数日もすれば、今日の任務に沿った報酬が支払われ、懐は普段以上に潤うだろう。
だから一つぐらい、購入しても良いとは思うが―――。悩む。首が傾げられる。
■クチナシ > ―――ここで誰かから、買ってしまえば良い。もしくは、買わないほうが良い。
いろいろな助言を貰えていれば、色々と悩んだ末に良い回答が出せたかも知れないが。
気になるのかい?と店主に声を掛けられれば、少し、考える素振りを見せ。
「そうさな……。気にはなっておるよ。
但し、今回は食べ物漁りをしていたのでな。
―――また、お見受けした時に、残っていれば、手を伸ばすことにするよ。」
結果、出てきた言葉は先延ばし。
この後、この店と再会したのか。はたまた、購入したのか。
または、結局買わなかったのかは――別のお話。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクチナシさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアキアスさんが現れました。
■アキアス > 冒険者ギルド。
昼の一番に更新され掲示される依頼争奪戦を悠々見送り、併設の酒場スペースでだらける男。
最近こなした依頼の稼ぎで暫くは余裕があるけれど、習慣からかギルドに訪れ、
けれど余裕のある状態ではギルド混雑時の喧騒に混じる気もせず。
結局日の高いうちから酒瓶傾け、他の冒険者の恨めし気な視線を受け流しながら過ごしている。
同じようにしている冒険者も少なくはなく、
偶さかうまく稼いだものが一時の優越に浸るのも冒険者ギルドではよく見られる光景。
明日は立場が逆になっても誰も不思議に思わない。
「こう暑くちゃなぁ。あくせく働く気にもならねぇわなぁ」
誰に言うわけでもなく小さく零す。
聞きとがめた冒険者の一人が、舌打ちしつつ、構っている場合ではないと依頼を吟味していた。
それをにやけ顔で眺めるアキアス。
実際のところ、相応の仕事をしたから、こうしていられる。
少々だらけたところで罰も当たるまいと椅子の背もたれに巨躯を預けて軋ませた。
もっとも、妙なタイミングで持ち込まれる美味しい依頼やら。
そも依頼のやり方も分からなさそうな依頼主やら。
食い物…もとい、将来有望そうな初心者冒険者でも転がってきたなら、手を出してもいいかもしれない。
そんなことを考えつつ。
ギルドの看板禿親父からの呆れた視線を受けながら、だらだらと過ごしていて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアキアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 昼前の廃神社」にキタさんが現れました。
■キタ > 刺すような陽射し、風もここまで熱いとむしろ不快である。それでも巫女装束に身を包んでいられるのはこの場所が森の奥で木々の影に守られているから。
影の無い場所も生い茂る草や流れる水路、玉砂利のおかげで整備された道程の熱さは無く、
巫女はそんな拝殿の階段。庇の影に座りながら読書に勤しんでいた。
朝のお勤めは終わり、あとは篝火を灯すまで自由な時間。もとよりそれは自分が勝手に決めただけの決まり事ではあるのだが……。
「こういう、話ではないんでしょうね……。困ったわ──。」
手にしていたのは歴史書。様々な建物等の歴史が簡潔に書かれた物だけれど
それは口伝として伝えるためのものではないから堅苦しく難しい……。
この神社や祀る神の事、どう説明したらいい物か、ずっと、それに悩んでいた。
開いていた本も、いつのまにやらもうただ開いているだけ、内容に目もくれず。
■キタ > パタン、と本を閉じる。それを階段に置いたまま立ち上がると手水舎へ向かい歩きだす。
既に整い、触れるところも無い手水舎だったけれど、傍らに置いている桶を手に取ると、柄杓を一つ拝借し開けた場所へ。
「少しでも涼しい風が流れるといいのだけれど……。」
柄杓で桶の水を掬っては玉砂利に向けて撒いてゆく。こんな狭い範囲で打ち水したところで、参道に少し涼を運ぶことは出来てもそこどまりが関の山。
それでも、手持無沙汰であったから、何かをせずにはいられなかった……。
知識も、生活水準も知識は古の女達止まりであり、何か事を成すにあたっては少々臆病が勝ちすぎていたよう。
こと、最近増えた参拝者のおかげで、多少なり知識が増えたとはいえ、まだまだ俗世に疎いと言わざるを得ない。
そんな打ち水も、風にあおられ緋袴を濡らし、滑りやすくなる足元に注意すれは他への注意は散漫になりがち。
■キタ > そんな穏やかな昼前の神社。穏やかな時間は過ぎてゆき。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 昼前の廃神社」からキタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/商業区域」にネーラさんが現れました。
■ネーラ > 魔女の雑貨屋の近所。商用区域内の小さい水遊場。
プールサイドでデッキチェアを広げ、遮光グラスをかけて日光浴している、店主。
なお水着はセパレーツ。三角ビキニ、ヒップはソングタイプ。
水遊び場はちょっと距離があってめんどくさいので、ホームグラウンドでチルするスタイルで。
日光浴始めた時に近所の10代後半男子の魔法使いが、ネーラのスタイルとたわわっぷりで理性が飛び、ダイブしてくるなどあった
「ババア結婚してくれ!」
「愚か者!」
ネーラさん回し蹴りからのどこからともなく取り出したハリセンでぶっ叩く。少年、どぼっと水中に落下。
「だぁーーーれがババアじゃ?あぁ?年上がババアならお前は乳幼児じゃ!言葉に気をつけい!」
げっしげし水面に向けてそのガキを蹴るとバストがユッサユッサするので余計彼の鼻血が出血していく。
「最近の子どもはどこでこんな言葉を覚えるのかのう…む、パトロールご苦労様。そこの不審者を引き立ててくれてよいぞ」
巡回中の警察(若い女性)は、ネーラさんを怒らせると若干面倒なので、愛想笑いしつつ「立てる?」と聞いて肩を貸して連れて行きつつ。
で、日光浴し続けて3時ごろ。
なんとなくしっかり焼けたような気がする。体に大判の布を巻いて、レザーのサンダルをつっかけ、場内をぶらぶらと。
胸がすごくあるので、布越しにはなんか太った人に見えなくもない。
併設の売店で、買った、練乳の氷菓子を片手に、外に戻ってくる。
唇が咥え込み、れるっれるるっと舐めしゃぶっている.
もがもがー(今日も暑いのう…)