2025/07/04 のログ
■キタ > 「神──、それは流石に烏滸がましい事ですわ。
唯、記憶を無くした行き倒れが此処に救われお世話になっている。それだけで……」
若しかしたら、実際にはそれに近しいのかもしれない。
ただ自覚も無ければ、それを嘯く度量も無い。身寄りのない若い身空がただ守られている。
そう、本人は理解していた。だから、ただ、ただその恩を返したい、と。
「嗚呼──、鍛冶師様、それは……。」
何を言ったとて、既に過去の話か、同情するのも失礼に当たると口を噤む。
ただ、懐かしいと感じられるこの場が、今後少しでも鍛冶師の慰みになるのなら、と思わずにはいられなかった。
そんな、鍛冶師から駆け引きの無い一言が刺さる。なんとも、応えがたいそれ。
嘘をつくのは簡単だ。簡単故に看破されてしまうだろうとも思う……。
荒々しい笑みは、まるで弱みを握った事を喜び蹂躙する雄の力強さにも、
豪快な女傑としての力強さにも似て、身体が自然と委縮する。そう言う物に屈服してきた条件反射のようなもの。
震えながら朝露の残る草の上、鍛冶師の前に膝を付けば、まるで許しを請うように見上げる。いつその得物が振り下ろされても不思議ではない、そんな状況下で……。
「私と同じく、困った人を此処で癒して差し上げたい。
けれど、同じくらいにそうなった大本を殺めてしまいたい……。」
「私は、巫女に相応しくない肉欲を持て余し、惑わす事もありましょう。
ただ、同じように愛しく抱きしめたいとも思うのです……。」
害ではない、とは言えなかった。実際に暴行から避難した女性の交際相手を害したり
幼女と交わったり等、害悪の被害を上げればそれなりの数は上がるだろう。
自分でも、どちらであるかの判断はつかなかった。
だから、凛々しい鍛冶師にその判断を委ねよう。思考放棄と詰られても、無責任と罵られても……。
■布都 >
「そっか。」
神ではない、その言葉に対しては、嘘を感じていなかった。
此処に行倒れて、此処を根城にしているという言葉に対しては、それだけの事。
だから、簡単に、簡潔に、ふむ、と納得の一言を伝える。
彼女のその言葉、仕草から、邪心は感じていないがゆえに。
「ああ、終わった事さ。」
そう、それは過去の事だ、覆ることではないし。
彼女が躊躇った事は、正しい、安易な同情を求めているわけでは無いからだ。
だからこそ、口を閉ざし、それ以上を言わない彼女に対して、にぃ、と好感の笑みをこぼして返す。
「―――良いんじゃないか?誰だって、怒りを持ち、恨みを持つさ。
そのうえで、貴殿は、癒しを与える事を望みとしてるんだからさ。」
自分の前に膝をつき、祈る様に言葉を放つ彼女。
彼女の言葉には理解ができる、癒しを与えたいという思い。
大本を殺したいという復讐心、人ならば、誰しもある、感情でしかない。
「それに、元の国ならともかく、この国では別に悪い事じゃあないさ。
むしろ、そう言うのを奨励しているさえもある。
この国で、愛は、性欲は、罪にゃならんさ。
其処此処で見るよ、男同士だって、女同士だって、男と女、大人と子供。
中には獣とだってやってるのがいるぐらいだ。」
元々の国であるなら、姦淫は罪だった。
旦那がいる身で、他のものと繋がるのは、罪だった。
しかし、この国ではそうではない。
幼子と交わろうとも、それこそ、不貞を働こうとも、良しとしている国の風潮だ。
「ただ、そうさね。
此処の場所が、こんなにボロボロだから、怖がられてるって方が強いんじゃないか。」
そして、ふいに、黒い瞳は、彼女を見やる。
何かしかに気が付いたかのように。
「――――まさか。抱きしめたい対象………って。」
鍛冶師自身、含まれているのだろうか。
異性愛者だった、旦那を持ち、捨てられてからも、誰とも交わることのなかったからこそ。
その可能性を、忘れていた。
そんなことないよな、と確認のために、問いかける。
知らずに手水舎で清めた事さえも、失念しているのは仕方ない事だろうか。
■キタ > 互いに、深い詮索には至らない。そのやりとりはとても心地よく自然と表情も緩む物。
オンナであり、それなりの年月を重ねたとあれば、知られたくない、知らなくていいヒミツなんてそれこそ星の数程。
「嗚呼──鍛冶師様……。」
跪き、見上げた視線に降る言葉は、最悪の事態を避ける事が出来た、その安堵を齎してくれる。
ただそれは、この装束の意味するところを考えると背徳的な内容にはなってしまって
今はただ、許されたことへの安堵からその場に臀部をついてへたり込んでしまった。
「それでも、私も少しはあるのですよ? その……本当はダメなのに、許されないのに、ですとか。」
まるで自分が阿婆擦れや、淫売のように思えてしまう。
だから葛藤はしていると少しだけ言い訳がましい言葉が零れた。結局それは、そう思えば思う程炎が灯る話ではあって。
そして、朽ちた社が怖がる理由、それに関しては頷くしかなく、そこで鍛冶師であることに思い至れば、何か妙案をもらえないかと思う物の──。
向けられた黒い瞳に地べたに臀部を付けたまま見上げ首を傾げる。そして紡がれる言葉に、胸の前で両手を合わせてみてから、口を開いた。
「鍛冶師様の渇きを癒せるなら、私で宜しければ……いいえ、失礼致しました。
鍛冶師様の渇きを、どうか私めで。」
手水舎の作法に習うなら、しっかりと嚥下までは至ってないだろうけれど、それでも粘膜からの摂取は多少なりあってどの程度、その渇きに作用するかは人それぞれではある。
ただ、それを聞いてきたという事は渇いているのだろうと、早合点をした巫女は、胸元の指先をそのまま白衣の合わせ目、その袂を襦袢毎割った。
褐色の肌に色づく赤い蕾を朝日の前に晒して……。
「鍛冶師様、どうぞ私めを、好きなように……。鍛冶師様の渇きを私にくださいませ。」
鍛冶師に感じた荒々しさ、自らの水が劣情を煽っていたならば乱暴に扱われやすいよう、自ら身体を晒し誘いゆく。
ただ座り込んでいる状態では追う事も出来ぬため、距離を取り逃げるのも容易ではあるだろう。
■布都 >
知る事とは、興味を持つことでもある。
今はまだ、仕事での話であり、個人として、そこまで深く踏み込む関係では無いのだ、お互いに。
だからこそ、この心地よさだと、考えられる。
「キタ、今はまだ。のレベルさ。
あンたが、羽目を外しすぎるなら、このままではいらン無いよ。」
そう。
彼女の行為は、今はまだ大丈夫だ。
しかし、それが過ぎていくなら、人が死んだりとか、彼女が悪霊となるなら。
討伐されるから、気を付けるんだね、と。
「………っ。」
ごくり、とつばを飲み込んでしまう。
その位に、今、目の前の女性は魅力的に映った。
鍛冶師は、異性愛者であり、捨てられたとはいえ、過去に旦那を持ち、子供も作っている。
同性愛という物を、考えた事さえなかった。
そんな、鍛冶師が、女に欲情を覚えるとは、考えてもなかったのだ。
だからこそ、首を横に振り。
「そんな事を、しに来たんじゃない。
妄りに肌を晒しなさんな。
別の、相談が、あるのだろう?」
乾き、確かに、感じてきている。
オンナは、それを認識しつつも、鍛冶師であろうとして。
肌を晒そうとする彼女、地面に座ったままの彼女を持ち上げる。
それぐらいの筋力はあるのだ。
「取り合えず。
この拝殿を綺麗にしたり、したほうが良いんじゃないか。」
そういいながら、拝殿へと連れていくのだ。
ギルドへ問題ないと報告するために、拝殿の中などを案内してもらうために。
必要なら、大工を呼んで修復してもらったりする必要もあるだろうし。
二人は、拝殿に消えていくのだが、どのような話になったのかは、別の時に語られるのだろう―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区 朝の廃神社」から布都さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 朝の廃神社」からキタさんが去りました。
ご案内:「平民地区 噴水広場」にパニアさんが現れました。
■パニア > 連日の暑気に炙られる王都の午後。
若者達の待ち合わせスポットとして知られる平民地区噴水広場に、場違いな体操着が一人。しかもブルマ。あとガントレット。
「おかしいッスねぇ……時間も場所も合ってるはずなんスけど……」
改めて手元のメモを覗き込む。
そこに書かれた待ち合わせ場所は今パニアがいる噴水広場に間違いなく、見上げた時計塔の長針は、待ち合わせ時間から四半刻程過ぎていた。
単に寝過ごしてすっぽかしてしまったとか、別日と勘違いしていただとか、そういううっかりミスであったなら問題ない。
パニアだって過去に同様のミスで相手を待たせてしまった事もあるのだし、お互い様だ。もちろん、そういう約束破りを平然と繰り返し、謝りもしないような相手なら、流石に付き合いも考え直すけれど…。
『――――つーか、うちが勘違いしてるってパターンじゃねぇッスよね……』
そんな可能性も考えて、改めチェックしてみるけれど、やはり時間も場所も間違いない。
うん、今日のところは来ないな。と判断。
せっかちなチビが待つのは精々30分までなのだ。
「――――さて、と。ぽっかり時間が空いちゃったわけなんスけど……」
この時間から冒険者ギルドで依頼を受けるというのは中途半端だし、訓練所とか学院の運動場で身体を動かそうか。
待ち合わせ相手と向かうはずだったお店に一人で向かって、噂のスイーツを一足先に堪能する事も考えたが、どうせなら友人と一緒に味わいたい。
「ん~、どうするッスかねぇ」と小さく呟くチビは、手持ち無沙汰に伸びをして、ついでに屈伸、伸脚、腰捻り。
挙動に合わせてふくよかな双丘があっちに向いたりこっちに向いたり上下に揺れたり弾んだり大忙し。
■パニア > 身体を動かすうちにこの後のアクションがいくつか浮かんできた。
よし、今日はその内の一つをやってみようじゃないか。
「―――――んひ♥」
黒髪ショートの童顔になんとも言えぬ笑みが浮かぶ。
悪戯っ子の笑みに、緊張とどきどき感の滲む表情。
おしゃれ広場で体操着。いきなり準備運動を始めた異物という事で程よく注目も集まっている。まあ、実際に集めた注目の9割は爆乳ダンスがバズった結果なのだろうけど。
さて、意を決したチビである。
一体何をするのかと言えば、さっきまで座っていた噴水の縁石に再びブルマのケツを落ち着かせただけ。
だというのに、その小躯はどうにも落ち着かない。
きゅっと握ったガントレットの拳は膝上に、これから面接でもあるのかという硬い雰囲気。
もそもそと落ち着かなげに位置を変える赤布の大尻は、擦り合わせた太腿の風情も相まって、おしっこでも我慢しているような趣である。
若干赤らんだ頬上、ちらり、ちらり。
右に左に動く黒玉は、どうも周囲の男達の接近に反応しているらしい。ついでに同性のおっぱいもきっちりチェックしている所がアレである。
さて、勘の鋭い者なら既に気付いたかも知れない。
なんとこのチビ、小生意気にもナンパ待ちを始めたのだ!
『大丈夫だってぇ、パニャ(あだ名)ならイケるイケる!』『そうだよぉ。すっげぇ武器ぶら下げてんだから、入れ食いよ、入れ食い♥』
先日友人たちの会話の中でもらったお墨付き。その際彼女たちがチビの胸元を見ながら言葉を連ねていたのは言うまでもない。
ご案内:「平民地区 噴水広場」にグスタフさんが現れました。
ご案内:「平民地区 噴水広場」にタマモさんが現れました。
ご案内:「平民地区 噴水広場」からタマモさんが去りました。
■グスタフ > 午後の熱気にあてられて、だるそうに噴水広場のベンチを大股開きで占拠してる男が一人。
今日は休暇で、用事もなく。家で一人で寝ているのも嫌で暇そうにぼーっと広場に来て暑さにうだっていた。
「こんな時間にナンパもなぁ……」
忙しそうにしている男女ばかりで、そんな暇そうな女は――。
うわごとのように呟いていると、どこかで見た顔と身体と、その恰好。
見間違えることはないだろうが、幾分以前より小柄に見えるその姿を視線で負った。
なにをしているのだろうと観察しているが、
誰かを待っているようで、待っていないようで……変な動きをしている。
弾む爆乳に視線が奪われてしまう。目の毒だ。保護するか。
シュッと秘密の香水(媚薬)を手首と首元にかけて。
「よ、先日ぶり。なにしてんの?」
後ろから近付くと声を掛けて、そのまま抱き着いてみる。
そのまま男の体臭と混ざった香水を嗅がせてみる。
■パニア > 「―――――ッ! ………っ!?、………?? …………ッッ!!」
『き、来たっ♥ 本当に来たッス! な、ななななナンパされるッスぅううッ!!♥』
軽薄なれど渋い声音に喜色と緊張の滲む童顔をぱっと持ち上げたチビは、
直後のハグに驚き硬直。
『え、ナンパってこんな展開早いんスか?? いやこれレイプ方面の案件では…??』
と困惑しつつ、やたらと高い位置にあるイケオジフェイスに目を向けて、その妙に見覚えのある風情に小首を傾げてしばし。
脳内にて1週間分のパコハメメモリをリフレインさせた後
「――――し、神殿付きレイプ魔がじゃねーッスかぁぁああ!?」
実に失敬な呼び名を噴水広場に轟かせた―――後、ぜはーぜはーと興奮(エッチなやつではない)に乱れた呼吸で媚薬アロマをがっつり吸った。
ちなみに小躯の抱き心地は、真夏の日光の下ということもあって若干暑苦しくはあろうが、それでも柔らかさと弾力を見事なバランスで配合された肉感は素晴らしく、ほのかに香る柑橘の汗匂もまた若い娘のフェロモンをたっぷり醸して男の下半身に直撃しようか。
■グスタフ > 「お、失礼で不名誉だな。訴えるぞ?」
ニコニコと彼女の失礼な呼び名に笑顔で、言葉強く言い返す。
抱き心地は変わらず、むしろ少女の香りは男の下半身をむくりと奮い立たせるのに十分で。
「目立ち過ぎなんだよ、さっきから。目の毒だろ。お誘い待ちじゃなかったのか?」
ナンパがどうとか独り言にしては大きすぎる呟きを聞いて少女の頭をぽんぽん撫でる。
ついでに抱き寄せた彼女の胸元の柔らかさを確かめて、臀部から内腿をスリスリ撫でて。
「こんな炎天下じゃなくて涼しいところに行こうぜ」
すでに一緒に行くのは確定と、指で適当な方向を指さし、
誘うようにお持ち帰りしようとしている。
■パニア > 強く言い返す。でもハグは解かずににっこにこ。強い…!
むしろ鎧姿の下半身、スラックスの股間がむくむくっと肥大してきてて
『こ、こいつ、マヂレイプ魔っス……!』
とか思いながらも、一週間に渡るパコハメ合宿でメスの悦びを教え込まれたチビとしては、同時にちょっとエッチな期待感も滲んでしまったり。
「………ッ。ぃ、い、やぁ……? な、何のコトっスかね? お、お誘い待ちぃ……?」
図星。というのが実に良く表れた赤面を、すー…と横に逃がしてのすっとぼけである。や、やめろっ、撫でポしちゃうからっ! 弱いからッ!!
『てかお尻とか太腿撫でるのもよせッス! こーしゅうの面前ッスよぉぉおッ!!』
そんな乙女の心の声が響いたか、流石の神殿付きレイプ魔も、こんな場所でおっぱじめるのは少々まずいと思ったか、さらっとハグを解いてのエスコートである。
「……………………………ッス」
結構な沈黙の後、けれどもぶすむくれた童顔は頬の赤みを強めながらこくんと小さく頷いた。
レイプ魔だのなんだの悪く言いながらも、しっかり気持ちよくしてくれる相手にはとことこ付いてくヤリマンビッチ候補生であった。
■パニア > 【場所移動しますー!】
ご案内:「平民地区 噴水広場」からパニアさんが去りました。
ご案内:「平民地区 噴水広場」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクチナシさんが現れました。
■クチナシ > 王都の平民地区に繋がる門を潜り、冒険者ギルド前に停車する一つの馬車。
「おら!さっさと出ろ!」と乱暴な声と共に馬車から蹴り出されるのは、縛られた数名の男達。
―――これらは野盗。こういった夜時を狙い、街道で人を襲う存在だったのだが、この度お縄となったのである。
『―――――!!』
耳を劈く罵声が投げ掛けられる。自分たちを捕まえてどうなるか!とか。
ボスが黙っちゃいねえぞ!とか。なんともはや、思いっ切り捨て台詞。
夜時と言えど、人の通りは多い。その罵声、怒声に困ったように距離を置いて、歩く民の様子を見れば―――。
ひょい。と、今回の討伐メンバーの一人だった子狐は馬車から飛び降り、その腰から数枚の札を構え。
―――ぱしんっ! その札を野盗の顔面に貼り付けた。
その瞬間、ばぢ、ぃ!!!と響き渡ったのは雷音。そして、紫電の輝き。
妖力によって編まれた呪符。その効果によって野盗たちの意識を奪う程の稲妻を発生させ、気絶させたのであり。
「ああ、すまないな。もう少し黙らせておくべきだった。
……ということで、討伐隊。帰還した。目標はこの通り。預かってくれ。
夜も遅い故な。また明日にでも改めて報告しにくるとも。」
ギルドの前で待っていた役員につらつらと説明し――。
今日、組んでくれた仲間に感謝の言葉を述べ、一人平民地区の路を歩き始める。
「……さて、もうこんな時間か。
食事を摂るには少し遅いが……なにかおもしろいものはあるかな、と。」
歩む道にあるのは複数の露店。
肉の焼ける音。香ばしい匂い。酒を飲む民の声が喧しい。
なにか此処でなら、良い食べ物に巡り合ったり。はたまた、誰かとの縁があるだろうかと考え――歩みを続けて。