2025/06/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミランダさんが現れました。
ミランダ > もうすっかり陽が沈み、うだるような暑さも明日の朝まではさようなら。
平民地区の繁華街からは離れたなんの変哲もない住宅街。
ぽつぽつとご近所さんの家からは灯りが消えていき――。
うっすらとカーテンの隙間から光がこぼれる建物が一つだけ。

「~♪」

数の少ない商品棚には値札も張られていない標準品質なポーションがいくつか。
正面には店主だろうか、分厚い本を頬杖を突きながら細い指でめくる女が一人。
鼻歌混じりに指を這わせ、目立たないローブの上からでもわかる胸も机へと預けながらページをめくる。

足元。
時折揺れる女のつま先の動きを邪魔しないように、伏せている黒犬は時折、じっ、と開かれるかもしれない扉に神経を集中させていて。