2025/06/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 夜の屋台市」にシルドさんが現れました。
シルド > 屋台市といえば聞こえはいいが、実際は色々な雑多な品々をゴルドに変える為の闇市的なお祭り。
使い古された中古の装備品をさも伝説の武具だと言って売りさばく者もいれば、ただの孵化しないコカトリスの卵を龍の卵だと嘯き売りつける者もいる。
大体装備品は金属の質が悪いか拵えに問題があるかの問題品が多いので、この祭りでは装備品を扱うのはよほどの目利きが出来る人物しかいない。

と言う事で一般人は。
アルバイト先で集めたちょっと痛みかけの食材や酒をもらって、調理しつつその場で食事をさせるお店を出している。
気分的にはカウンターがあって目の前の椅子は一つだけ。
カウンターの後ろにはお酒がいくつか並び、右手と左側に調理台が準備されているような光景。

「つっても大体この手の店は評判よくねぇと人こねぇかんなぁ~。」

バイトの報酬ついでにくすね……ちょろまか……もらってきたものを活用できれば実質収入が上乗せされるわけで。
一獲三金くらいの気持ちで出した店だが、人は来るかどうか。
酒、飯、甘い物の匂いを人ごみの方に向けてみるが芳しくはない様子だった

シルド > スモークチップにちょっとした甘い香りのする木の枝を。
その甘い香りと燻製香をつけるために店の軒先に肉や魚をつるす。
流石に即席で理想的な燻製が出来るようなものではなく、ただ保存と薄くでも香り付けとパフォーマンスの為もある。
声だけでダメなら香で。香でもダメなら見た目で何かしら食欲を、欲求を刺激出来ればとも思ったが。

――やはりというか有名店で働いている様な人間が開いている屋台や装備品、古品を扱う屋台の方が人が来ている。

「飲食店よりは違うモン扱うべきだったかねぇ。」

シルド > さて売り上げはいかほどの物か。
渋い顔をして店を畳む辺りは芳しい結果ではなかっただろうことはうかがえる。
元手がほぼ0な分が救い。祭りの会場を後に、男は荷車を引いて夜の街へ消える。

ご案内:「王都マグメール 夜の屋台市」からシルドさんが去りました。