2025/06/17 のログ
カルム > 食事を終えて。
しっかりと満足をする、心も、お腹も。
良し、と頷き酒を飲みほして、代金を支払い。

男は、ほくほくとした顔で、二階に戻っていくのだった―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からカルムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地裏酒場」にアードルフさんが現れました。
アードルフ > ──カランコロン。

いつもの様にカウベルの音が鳴る。
今日はいつもと違って客の入りが良かった。陽が高くなっているせいか
発泡系の酒も良く売れて万々歳。と言った所。

しかし、それでも客の切れ目はやってくるわけで、
それまで手付かずだったテーブルや、カウンターの下膳。綺麗に拭き掃除を。
それが終わると、溜まりに溜まったショットグラスやロックグラス。
無駄に酒の強さを競う飲み比べのせいで片付かなかったそれらを洗い始める。

店に響くのは涼しげな水と、グラスの音。

「この後は、来るとしても食後か、既に酔っている系か……。」

となれば、先ほどと違い出るとしても度数の低い酒が多そうだ。と棚の入れ替えも、なんて考えを巡らせていた。

アードルフ > 「これで……良しと。」

グラスの大半を、ドライニングラックへ掛けた後、食後の甘い酒用に、と
冷蔵庫の中から果実の類を取り出す。柑橘系は輪切りや串切りに。
ベリー系などは一度水に晒してから冷凍に。洗剤の香りがしていた店の中。今度は甘い果実の香りに満たされる。

他にもチョコや、ナッツ類。定番の乾きもの等を一通り用意出来た所で、カウンター内のチェアに腰を下ろし一休み。

後の棚から適当な瓶を掴むと、度数の強い洋酒。ロックグラスに氷を入れて注ぐ。瓶からの音は何時聞いても、いい音。

アードルフ > 口に含む琥珀色。鼻孔に抜けてゆく甘くもスモーキーな香りに自然と双眸が細くなる。
だが、胃の中がカッと熱くなるような感覚を覚えれば、思い出したことが一つ。

「……何か、喰うべきだった。」

そんな事をぽつりと、少しばかり早めに開けた結果、開店前に立ち寄ろうとしていた喫茶店にも行けていなかった。
仕方なしに、先ほど用意したナッツを頬張って誤魔化す。空腹時の飲酒は特に、良くない……。

アードルフ > そんなこんなで、酩酊感を覚え始めたころ。
足元がおぼつかなくなる前にカウベルを仕舞い自室へ戻ってゆく。

少しばかり混んだ日の出来事。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地裏酒場」からアードルフさんが去りました。