2025/06/07 のログ
■グスタフ > 灰皿に煙草を押し付けて去っていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にれあさんが現れました。
■れあ > 冒険者ギルドは平民地区にある。
それだけに、冒険者達の姿はある意味で「平民たちの目に一般公開されている」ともいえる。
これは、冒険者という「輩」を市民たちの目に慣れさせて、脅威ではなく味方なのだとアピールする狙いもあるのかもしれない。
便利屋としての冒険者は、国としても幾らでも欲しいし、平民達も居住地域にドンと立派な冒険者ギルドが建っていることから、なんの勘違いか冒険者に憧れて、将来的には僕も私も冒険者になる!みたいに立志する流れもあるにはあるらしい。
でもやっぱり、基本的には冒険者というのは「ろくでもない連中」である事の方が多い。
そんな連中に混じって、今日も冒険者ギルドにやってきた。
■れあ > 時に冒険者ギルドの前には、近所のガキんちょが張り付いていた。
9歳くらいの3人組だ。
きっと子供の世界ではガキ大将とかに違いない。
そんな彼らの目には、筋骨たくましい冒険者達の姿や、持ち歩く武器の数々が、何か物凄い冒険譚のワンシーンのように映るのだろう。
そんな彼らと目が合う。
ギルドは別に一般人立ち入り禁止とかではないものの、冒険者は市民に親切にしましょう!みたいな行動規程がある訳でもない。
ぶっちゃけ危険な処でもあるので、親切心で追い払う。
彼らは不満を顔に出し、ぶーぶーと文句を垂れた。曰く「弱そうな女冒険者が偉そうに」みたいなアレだ。
なーんにもわかってない彼らの目は、いかにも身体が大きくて、筋肉がものすごくて、重たそうな武装に身を包み、体中に傷跡がある、そんな男性冒険者こそが「カッコイイ冒険者」なのだろう。
気持ちはわからないでもないので無視していたら「ブス」と「デブ」の禁句が二つ飛んできた。
「なんだって…?」
アンタ今なんつった?!って感じに振り返り、他の冒険者達が見ている前で子供を威嚇し、子ネズミのように逃げようとした彼らを瞬で捕らえ、彼らのシャツを脱がして、そのシャツで腕を後ろ手に拘束し、ズボンとパンツを脱がして、そのズボンで足首を拘束する。
ほぼ全裸となった彼らを転がし、3人の顔を順番に睨んでから、もう一度訪ねる。
「私がなんだって…?」
ギルド前にはカオスな空間が広がっていた。
■れあ > とりえあえず、3人の中で一番モブっぽい子に圧をかける。
頭の回転が鈍いらしくて、私の言葉の意味を理解できていないまま「えっあっ;;」とか言っていた。
やれやれと肩をすくめて、その少年のちんちんを指ではじく。「ヴ!」とか言って海老運動するのが面白い。
「ずぶぃばぜんでした;;」ってベソかきだしたので、その子は解放した。
次は二人目。
3人の中で一番大柄だけど、モブ男くんよりも更に頭が悪そうだった。
仮にデブ男くんと呼称しましょう。
「なんか私に言う事あるでしょう?」
その瞳を覗き込むと、デブ男くんは恐怖に顔をひきつらせた。
彼の顔には、「大人とは言え女にビビって謝るのは男のプライドが許さない」と書いてあったので、その心が折れるまで、体格の割にはちぃ~さいちんちんの根元のタマタマを指で弾き続ける。多分痛いのでしょう。
彼は10発の指撃を海老運動して耐えた後「やべでぐだぢゃい;;ずびばぜんでした;;」と泣き出したので解放した。
モブ男くんは5メートルくらい離れたところから仲間の姿を見守っていて、デブ男くんも服を着ながらそこまで逃げて行った。
彼らは抱き合って生還を慶んでいる。
さて、最後の一人。
3人の中のリーダー格。同世代にはモテそうな顔をした、将来有望そうな男の子だ。
イケ男くんと呼びましょう。
身体も動き、頭も切れる。そんなタイプに違いないので、彼なら私の欲する返事をしてくれるでしょう。
そう、それは「ブス」と「デブ」の撤回。美辞麗句での上書き謝罪です。
「なんか私に言う事あるでしょう?」
■れあ > 賢いと思っていたイケ男くんでしたが…。
やはり男性特有のお馬鹿さんでした。
つまり、私を見て、最早圧倒的な脅威であると理解し、逆らった先にあるのは身の破滅であるのを理解できているのに、「男の意地」でつっぱるしかない、馬鹿男子だったのです。
「お前みたいなブスにいう事なんかなにもねぇ!」みたいな返事を返したのです。
「ほっほ~う?」
イケ男くんは自分の中の「男」を守り抜いた高揚感なんかで顔面を紅潮させつつ、でもやっぱり無理してるので鼻の穴を膨らませながら面白い呼吸をしている。
その弾力の強いほっぺたをつねりながら、どうしてやろうかと考える。
「度胸は認めてあげましょう。でもね、リーダーたるもの勝ち目のない戦いをして仲間を巻き込むのがいっちばんやっちゃいけないんだって知ってた~?」
周りの市民達、冒険者達、そしてモブ男とデブ男が見守る中、イケ男くんの命は風前の灯火だった。
■れあ > イケ男くんはほっぺたを伸ばされつつ、私に言われた正論に「ぐぬぬ」と声を上げたあとで「う、うるせーデブ!」と苦し紛れに良い放つ。
その言葉を聞いて、私は即座に彼の顔の上にべたん!と座った。
「!?!?!!?」顔に座られた男の子は藻掻く。
藻掻いたところで、手足は縛ってある。9歳男児の体幹で跳ね飛ばされる私ではない。
でも私も鬼じゃないので、ちゃんと定期的に腰をずらしてあげたりして、完全には窒息させない。
股の下で「はふーはふー」言ってる少年に囁く。
「ちゃんとごめんなさいが言えるかな~?」
イケ男は孤独な戦いを10分続け、その間私は懐から取り出したギルド関連書類に目を通す。ちょうど30分くらいかけてじっくり読まないといけない文書があったのだ。
男の子がぐったりしてきたら少し腰を浮かせてあげてから問いかける。
「もしかして私のお尻が気にっちゃった?」
「ちげーよ!!」
「あっそ❤」
少年が顔中汗まみれにしながら騒いで暴れ出したのでまた勢い強めに顔に乗って書類を読む。
忍法人間座布団の術。
彼のプライドも地に落ちたことでしょう。
そして時間が流れ…彼の手がちょんちょんと私の太腿をつついた。「タップ」だ。
「なに?」
腰を浮かせて彼に問う。
イケ男くんは顔を真っ赤にしつつ唇はチアノーゼで真っ青。なんかメイク失敗したみたいな感じだった。
「かんべんしてください……」
「それじゃダメ❤」
謝罪を受け入れずにまた座ると、彼はパニックになって暴れだす。
ごめんね~。もうちょっとで書類読み終えるからそれまで待っててね~。
なんて思いながらも、手元に紅茶があればそれを飲みたい優雅な気分に浸っていた。
■れあ > 書類を読み終えて、懐にしまう。
文書に集中していて途中から失念していたけど、イケ男くんが動いてない。
「あ」
ここでようやく彼を忍法人間座布団から解放し、離れたところにいたモブ男くんとデブ男くん2名を呼んで、
恐る恐るやってきた彼らに、イケ男くんの介抱を命じる。
「と、いう訳で。如何にも強そうな男冒険者よりも強い女冒険者もいるって訳。わかった?」
最後に説教をかますと、彼ら二人はいまいち納得いかない「お前が強いのはわかったけど、男冒険者の方が強いやろ~みたいな顔」を見せつつも必死に頷いたので許した。
「帰ってよし」
「すいませんでした!!!」
爽やかに挨拶を交わして、子供達を見送る。
うんうん。今日も良い教育(?)をした。
私は満足しつつ、本来の目的である仕事探しに戻りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」かられあさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジェス・アーキンさんが現れました。
■ジェス・アーキン > 普段は富裕陸の酒場に顔を出す事が多いが、冒険者としての活動後はギルド近くの酒場へと足を運ぶ。
酒場に入れば適当な席に腰を掛けてエールと軽食を頼んでの食事。
他の席では打ち上げか何かで大騒ぎをしている一団がいるが、あれも冒険者としては当たり前なので一目見るだけ。
むしろ基本的にパーティを組まない自分にはうらやましい光景ではあるが、口にはせず。
「正直、騎士だ貴族だ、そんな生活よりも冒険者は気楽でいいな」
上の顔色を窺う必要がある騎士としても活動、貴族の付き合いや家名を守るための気遣い。
それらがない、腕があればのし上がれる冒険者はある意味気楽でいい。
そんなことを呟いてはエールを口にして軽食を食べ、一息吐き。
「一人酒も悪くはないが華は欲しいものだな」
こういう酒場ならそういうのが一人ぐらいはいてもと考えて酒場内を眺め。
目につくような相手が居れば声をかけるのも悪くはないと考えて。
■ジェス・アーキン > しかし目につくような相手を見つけることはできず。
食事を終えては酒場を後にする。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェス・アーキンさんが去りました。