2025/06/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクラッドさんが現れました。
クラッド > 平民地区の大通り、とある商店の前。
行きつけの店であるのだが、時折に厄介な客が来ると言う事で格安で用心棒をすることになり。
用心棒なら店内にいるのが一番ではあるが、それでは客を威圧すると言われて店外にいることに。

「ちと暑いのがあれだけどな……楽な仕事なもんだ」

暖かいから暑いになる日もあるこの頃、今日は少し暑いと感じはするがまだ立っている分にはマシ。
これでそこそこの依頼料が出るのだから悪くはない。
ただ何も起きなければ立っているだけの暇な依頼、文句はないが雇い主に罪悪感が沸き。

「そこの人、この店はいいのが揃ってるよ」

暇な時間で客引きでもやるかと考えては声を上げ。
買い物をしているような人に声をかけては店に誘導をしていく。

クラッド > 「ん、どうした?」

そうして客引きなどを行っていたが中から呼ぶ声。
何かあったのかと店に入って行って。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクラッドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にルゥナさんが現れました。
ルゥナ > 冒険者ギルドの中、依頼が張り出されている掲示板の前で、小さな木製の踏み台に乗って器用に片足立ちになりながら張り紙を一つ一つ確認している女性が一人。
時々、誰かが手元で見ようとして剥がしたものを、適当に戻されてしまうこともあるし。単純に最初からあまり考えられずに貼られているものもあるし。
なるべく似たような依頼を、比較しやすいように並べ替えるなどしている。

「んっと……この辺には採取依頼、こっちには討伐依頼――あ、でも行く方向とか地域とかで分けた方がいいのかしら?」

近場のものと、目的地が遠いものと、で分けると言うのも便利に思う人はいるのかも、と唇に指先をあてながら少し悩んでいる。
でも、それで内容がぐちゃぐちゃに並ぶよりは、内容から探して場所を見る、方がいいかな?……などと考えて、やはり種類別がいいかなと並べ直しを再開し。
ふと、ずいぶん古くなっている依頼の紙を見つけ、誰も受けてないなんてどんなのかしら、と読んでみれば。

「討伐……ん、採取前提なのね。あらあら、モンスターの体液とか触りたくない……
 ラスト――ルスト?」

あまり聞き覚えのないような、どこかで聞いたような。そんな魔物の名前に、踏み台からぽんと飛び降りると、カウンター越しによいしょって手を伸ばし、分厚い本を一冊引っ張って。
受付席に座りながら時々読んで勉強している、魔物図鑑。どこかのページで見たような、と立ったままカウンターテーブルの上でさらさら捲る。少し……行儀は悪いけれど。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にキルトさんが現れました。
キルト > 「おじゃましまーす」

ギルドのドアを勢いよく開けて入ってきたのは、やたらと薄着な冒険者。
胸の膨らみは確認出来ないが、声も顔立ちも性別を特定しがたい。
一瞬周囲を見回したあと、壁に貼られた依頼書を見つけてそちらの方へ。
馴染みのギルドなら適当に見繕ってもらうのが楽なのだが、初めて訪れる場所ではそういう訳にもいかないのは少し面倒だ。

「うーん……。やっぱり面倒だな。ちょっといいかなお姉さん?」

自力で見繕うとしてみたものの、すぐに飽きる。
結局いつものようにギルドの人に尋ねようと、受付らしき女性、ルゥナの元へと歩み寄って声をかけた。

「多少遠出してもいいからさ、偵察とか採取とか調査でもいいから、あんまり力仕事や荒事じゃないので何か依頼ない? あとは斥候募集してるパーティとかいたら紹介してほしいかも」

愛想の良い笑顔を浮かべながら、ざっと条件を伝えて返事を伺う。

ルゥナ > ふむふむ、なるほどこれは討伐対象が面倒すぎて……などと、図鑑と依頼を照らし合わせていたら。
元気よく入ってくる誰かの声、あらあらどなたかしら――と振り返り。
目に入った姿は、すぐにはどういう人か判断しにくくて、冒険者かしら……それとも依頼人なのかしら、と軽く首を傾げつつ。
男性なのか女性なのかも見た目では分かりにくいのだけれど、そこに関しては殆ど考えていない、もしかするとお仕事上色んな人を見ているから格好については気にしていないのか、もしくは慣れていて見分けがついているのか、そこは心中どちらなのか解らないけれど。

「はぁい、ご相談なら色々と承りますね。 ――あっ」

声をかけられると向き直り、腰の後ろで手を組みながら、にこりと笑顔を向けるけれど。
自分の立っている場所が受付のテーブルの前、お客さま側であるのを思い出し、さささっ――と内側へ回り込み。何事も無かったかのように、改めて笑い掛ける。

「ふむふむ……あまり荒事にならず、でも遠出は平気、と。パーティ募集、の方は別途、帳簿を見直してみないとなので。
 そうですねぇ――まずは採取とか調査とかの依頼……」

掲示板の方にも張り出されてはいるけれど、受付の中でも説明できるように当然一通り、書き写してある帳面がある。
それをぱらぱらと捲り。

「……山の岩場にしかほぼ生えない花、の採取依頼など、ありますね。場所柄、棲息に向かないので魔物はかえって少ないですし。行くまでちょっと遠いですけど――遠いのと、取る時ちょっと危ないですから、そのぶん報酬はわりといいですよ?」

斥候募集、の言葉もしっかり聞いていたのか、それなら岩場などは平気でしょう、などとちゃんと考えてはいるようで。

キルト > 「おー、いいねぇそういうの。他になければこれでもいいけど」

提示された依頼を聞くと、少しわくわくしてきた。
やっぱり探せばそれらしい仕事はあるものだ。

「あとはそうだねー、腕っぷしは見ての通りだけど逃げ足には自信があるし、新米には危なっかしいとこでも大丈夫だよ」

と言うと、よく発達した自分の太ももを叩いてみせる。
脂肪の下にはしっかりと筋肉が詰まっていて、パシンと小気味よい音を立てた。

「やっぱり楽そうな仕事は後輩に残しておかないとだし、最近退屈な仕事が多かったからここいらでちょっと冒険してみたくってさ」

そこそこ腕が立つ事をアピールしつつ、とはいえ実力の分からない冒険者のこういうアピールって危なっかしいよなあとも思い。

ルゥナ > 「あら、ではこれは候補のひとつにします?内容的には採取の方……はい、あの張り紙ですねっ」

書き記してある内容と、丁度先ほど掲示板の方も整理していたものだから。テーブルの上に片手をついて、ぐいっと身を乗り出すと……もう片方の指先を伸ばして掲示板の方をぐるりぐるり。
やがて、ぴ、と指し示す先には今しがた説明した依頼について書かれている張り紙。候補に入れるにしても実際ちゃんと本人が読んで考えられるよう。

「あとは……ちょっと危なくても平気、ですか?
 なるほど、走るのには自信あり、なのですね。――追いかけっこしても良さそうな……ううん」

張り紙を指したあと、視線を相手へ戻せば。なるほど、自信ありと言うだけあってよく鍛えられている……のだと、思う。
大抵の冒険者さん達は何かしら着込んでいてあまり素肌は見せていないから、比較して、とは言い切れないのだけれど。

「ちょっと危ない……あまり危なすぎるのは……
 あ、ロック鳥の卵を取ってくる、なんてのもありますけど。生態保護のために討伐はだめ、卵だけ――だそうですけど。うん、だめですね、危なすぎる上に流石に持って走れないでしょう?」

たぶん、卵だけでもこーんなですよ、などと両手をめいいっぱい横に広げて、それでも足りないかもって言うようにぐいぐい背伸びしながら。

キルト > 「あー、忍び込むのはいいけど、大荷物になるとたしかに厳しいねー」

一生懸命背伸びする様子を見て思わずクスりと笑いながら、親切で可愛らしい人だなあと気分を和ませていて。

「まあ走るっていうか、この建物の外から屋根まで登るぐらいなら道具無くても数秒でいけるかな。身軽さがウリだからさ」

腕っぷしだったり魔法だとかと比べると、こういう時に実力を示す方法が限られてくるのがちょっと面倒だ。

「それにしても、凄いねお姉さん。ボクがいつもお世話になってるギルドのおじさんも仕事は出来るけど、こんな親身になってくれないよ。それに可愛いし、結構モテるでしょ?」

割とセクハラ気味な発言なのだが、客観的にモテるだろうなと思っただけで特に下心もなく。
並行して思い浮かべるのは顔なじみのいかついおじさん。
悪い人ではないけれど、あまりにも対応が違いすぎて比べるのも失礼か。
そんな益体もない考えを巡らせながら、とりあえずロック鳥の卵は無理なので他の候補を探る。