2025/06/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にライラさんが現れました。
■ライラ > 「はい、ありがとうございました」
昼下がりの平民地区のとある食堂。
朝から依頼を受け損ね、仕方がないと探した日雇いバイト。
運よく食堂の給仕の依頼にありつき、そのまま一日アルバイトにと決め。
朝こそ暇であったが昼になれば混雑するのが食堂、今の客を送り出してようやく一息付け。
「あー、疲れた……日雇いで受けるのは店番とかのほうがいいね…」
給仕の仕事も慣れているとは言えるがそれでも疲れるものは疲れ。
ピークを過ぎれば後は夕方までは暇になる。
その暇の前に休憩もあるので、ゆっくり休んで昼からに備えようと。
今日の賄は何だろうと考えては客足のはけた店内を掃除をしていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシルドさんが現れました。
■シルド > 「おーい、客がはけたし、今の内に軽い食事取っちまおうぜ。」
同じアルバイト先で調理スタッフとしての日雇いバイトとしていた男。
手際自体はこなれていた様子で最後の客の分の調理が終わった後で賄いまで作っていた様子だ。
ほんのりと食堂に漂うのはスパイスの効いた香とバニラにも似た甘い香りの2種類。
男とライラという女冒険者の他にも何人かはスタッフがいる。
そして夕方にも備えて交代人員ももう少しすれば来るだろう。
テーブルの上に並んだのはスパイスの効いたお米の炒め物。
肉と野菜の残り物を加えたカレープラフの様な物と、デザートにはバニラアイスの乗ったクラッカーが並んでいる。
……こっそりとライラに配膳されているピラフにだけ、お肉が一種類多く混ぜられているのは内緒。
「あとは交代で休憩取って、忙しくなったらいつも通りベルを鳴らす様にしようぜー。」
調理も結構な重労働だ。もっとも、今回のお目当ては今日だけの日雇い労働者のライラだったので彼女の隣に座りたいなぁ、などと考えているのだが。
■ライラ > 「はーい、今行くよ」
床の汚れを杷木とっていると呼ばれる声に視線を向ける。
もう少しお昼は後だと思っていたが、思いのほか早く呼ばれた事にモップを置き調理場へ。
食堂へ香り始めていた匂いに今日は美味しいものにありつけると期待もあり。
今はスタッフは少ないがもう少しすれば夕方に備えてやってくる。
それまで暇なら良いなと考えながら向かえば、テーブルには食欲をそそる香りの炒め物。
残り物を使ったピラフのようなもの、そしてデザートまであるので豪華といえ。
今日のアルバイトは当たりだと。
「そうしようよ。休憩はしっかりと取らないとね」
その言葉に何度も頷いては椅子に座り、さっそく自分の賄いに手を付け食べ始める。
■シルド > 実際に味は賄として悪くない、と自負している。
ちゃんと米をパラパラになるまで炒めた後でスパイススープをもとにして煮詰め、米に染み込ませて再度表面をパラパラになるまで炒める念の入りよう。
スパイスの香に混ざるようにして相性が良い苦味の薄い歯触りの野菜が2種類。
肉からちゃんと味が染み出ていてピラフの味を少し濃いめに。
そのお肉はバジリスクのお肉とコカトリスのお肉。歯ごたえがありながら牛肉とかよりも味わいが深く、野趣あふれる肉汁が好評のもの。
……その2種類のお肉に野菜が消化されていくと女性には体質で効果が変わるがゆっくり眠気を誘う作用があるのは調理した男しか知らない。
「そういや今日初めてみるな。シルドってんだ。時々この店で調理スタッフでバイトしてる。
厨房から見てたけど、仕事ぶり良かったな。客の混雑も少なく済んだのは給仕組の動きのおかげだぜ。サンキューサンキュ。」
そんな軽口を叩きつつ彼女の隣に座る。ピラフを食べつつ、彼女の話を聞き出そうとしていた。
ほい、水と氷の入ったグラスに注がれた水を自分の分と相手の分を置いて次の隣の人に回したり、と。
とりあえずアルバイトとして最低限の気配りを見せつつ自分の目的だけはしっかりと持っている。
スプーンでピラフを食べながら彼女がピラフの味を気に入って完食した上でこのバイトに興味を持ってくれれば何よりなのだが。
■ライラ > 今日食べる賄は店で食べるような出来のもの。
大抵の賄は雑な味だったりするので、今日のように手の込んだものは滅多にない。
スパイスと野菜の触感もよく、肉も入った濃い味のピラフは疲れた身体に本当においしく。
空腹に美味しい料理は普段から眠いのだが、その眠気を更に誘うものであり。
「今日は飛び入りだしね。僕はライラだよ。また機会があればここでバイトをするかもね。
こういう仕事は慣れてるからね」
隣に厨房で働いていた男が座っても食事を続け。
時々に水を口に運びながら、こんなにおいしい料理を作れて凄いねと緩い笑みを見せて。
■シルド > 「ライラか。こういう仕事慣れてるってのはありがたい話だ。
また働きに来てくれたらありがたいんで前向きに……つっても俺経営者でもなんでもねぇけどな。
オーナーがちゃんと働いてる人には少しだけ上乗せして2回目、3回目に来てくれた人に賃金増やしたりするから、来るだけでも損はないと思うぜ。」
普通なら100ゴルドのところ、実はちゃんと働きぶりが評価されると105ゴルドだったり2回目の基本が110ゴルドだったりする。
そんな話をするのはこのお店では自分が一定以上、自由に動けるからでもあるのだが。そういうお店に働きに来てくれるなら、やりがいがある。いろいろな意味で。
ピラフを食べつつ水で喉を潤す。相手が美味しい、というならこういう味付けも好みなのだろう、と頭の中に入れておく。情報は多いに越した事は無いのだから。
ピラフの量はそれなりに多いのだが、男の食べる速さはそこそこに早い。
彼女の凄いね、という緩い笑顔に、にへら、と笑顔を浮かべて返す。
「褒められるのは悪い気がしねぇな。
まぁ、仕事は仕事できちんとやるし、厨房のバイトを数こなしていけばな、そこそこ慣れてくるんだ。
ライラは飛び入りってことは普段違う仕事してるのか?どこかでメイドさんをしているとか?
給仕の仕事は慣れているけど飛び入りって珍しいからそっちにかかわりのありそうな仕事だって思った。」
誘った眠気に負けて、仕事のオプションでついている奥の仮眠室で休むようになってくれたら儲けもの。
眠りについた後は深い眠りにどんどん誘ってくれる――と思いたい。
バニラアイスを乗せたクラッカーに指を伸ばしてパリ、とクラッカーを食べつつ話を続ける。
普段どんな仕事をしているのかは純粋に興味がある話だったのもある。興味深そうな表情で彼女の顔を見ていた。
■ライラ > 「本業は別だけどね。色々とアルバイトはやってるから。
ここに来るかはその時次第だけどね。
そうなんだ、だったらまたここに来るのもいいね」
きちんと働き何度も来れば給料が上がるは良い事を聞いたと表情が緩み。
それならここでまたアルバイトをするのも悪くはないと思え。
あまり店では食べれない味付けではあるが、それだけに美味しいと思えて。
冒険者をしていることもあり、量が多くでも気にせずに食べ進めていき。
こんなに美味しい料理が作れるのは本当に凄いと思っていて。
「美味しいご飯を作れるのは凄い事だよ。
慣れてきても料理は別だと思うけどな。
普段は冒険者だよ、今日は依頼がなかったからバイトをしてるんだよ。
んー……少し任せていいかな?」
普段は冒険者で今日はたまたまと返してはあくびを一つ。
お腹がいっぱいになったので眠気が来たかな、もし午後から眠っても駄目だし少し休もう。
そう考えては男に少しお願いねと告げては席を立って。
■シルド > 「冒険者か、じゃぁ冒険の仕事が無い時はまた会えると良いな。
おう、ここは任せてくれて大丈夫だし、あとは皿洗いとテーブルの掃除。厨房の掃除とかは給仕のアルバイトに入ってないし休憩に入って大丈夫だぜ。」
食事でお腹がいっぱいになったからなのか、それとも食べあわせがうまくいったのか。
欠伸をしている彼女を見ると、周りの他のアルバイターに休ませて大丈夫だよな、の確認をしてから彼女に休憩所の部屋を示す。
ここより少しだけ涼しい部屋で、眠気をより強く誘ってくれることが期待できる。
……冒険者に手を出すのは怖さはあるが、可愛い顔立ちに眠そうな瞳がなんともそそる。
席を立った少女の後をつけるのは、10分程度の時間をおいてからになるだろうが。どうなるかは当人たちだけの話。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシルドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からライラさんが去りました。