王都マグメール内の平民地区。
その名の通り「平民」が多く生活する。
王都内でも特ににぎわう場所であり、大通り、広場、路地裏、宿、酒場、冒険者ギルド、奴隷市場、衛兵詰所などの様々な施設や商店が存在している。
多くの種族、身分の人間が往来する場所である。治安も比較的良い方である。
しかし、それが絶対というわけではない。
濡れ衣を着せられた平民や貴族、王族、囚われた捕虜などが広場で晒し者にされたり、下手に路地裏に入れば襲われることもある。
腐敗した衛兵や役人の罠にかけられることもあるかもしれない。
平民地区と言えど、いまや様々な危険が潜んでいる。
※平民地区の設定にあう範囲で、色々な場所、シチュエーションなどを考えてお遊びください。
なお、ご自身で考えられた施設などとして遊んでくださっても構いません。
参加者(0):ROM(1)
Time:13:43:37 更新
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から篝さんが去りました。
■篝 > 冬空の下、日向ぼっこの地を探し寄り添い合う小さな毛玉たち。その一匹としてカウントされてしまったらしい少女は、猫の群れに埋もれながら微睡み目を細める。
熱と寒さ、両方に強い特別製のケープは猫たちの間でも人気らしい。もぞもぞとケープの下に潜り込んで隠れんぼをする子猫と、そんな子猫に頭を踏まれて、灰色の成猫は少し迷惑そうな顔をするが移動するつもりも無いようで。
皆心地よさそうに昼寝を楽しんでいる。
あと三十分……いや、半刻だけこのままで居よう。
時間が来たら、一匹ずつ猫を下ろして、ギルドに寄って、買い物をして……。
「ふぁぁー……ん、く……」
膝の上を陣取る黒猫の大きな欠伸につられ、ついつい少女も欠伸を漏らし、うとうとと瞼を閉じつつ。
手近な猫の頭を撫でながら、暫しのんびりとした冬の日を過ごそう。
慌ただしい日常の中、こういう何でもない時間が大切なのだと、人は言う。
今はまだよくわからないけれど、きっといつか、わかる日が来るのだろう。……多分。
■篝 > 真黒で大きな毛玉をそーっと撫でて見るが、人慣れしている猫はその程度では何でも無さそうな顔をして、我が物顔で陣取ったままだった。
なので、少し強引にわしゃわしゃと背中を撫でて、隠された腹側も指を差し込み撫でてやる。
すると、猫は迷惑そうな顔で此方をチラリと見上げ、一鳴きしてまた丸まって。擽り、耳を撫でても平気なようすで、時々余裕ぶって欠伸をして見せる。
午後は特に予定も無いし、この極上の湯たんぽをもう少し堪能するのも悪くない……かもしれない。
「……んなぁー……暖かい……。ふかふか、やわらか……」
もこもこ冬毛の暖かさときたら、極上、至高の触り心地。毛皮の下についた皮下脂肪もたぷたぷと柔らかくて、きっと普段から美味しいご飯を沢山食べているのだろう。
魅惑の黒い毛並みに指を埋め、乱してしまった毛並みを綺麗に整えていると、またどこかから『にゃあ』と声が聞こえた。
「……?」
右を見ると、いつの間にそこに居たのか、茶虎の猫が隣の席に座っていた。
また、『にゃあーん』と声がして、反対側を見ると、キジトラの子猫がピンと尻尾を立てて此方に駆けてくるのが見えた。
「???」
一匹加われば、また一匹、今度は二匹、その次は……。
と、何故なのか。気付けば少女の周りには猫が寄り添い、ベンチの上は定員いっぱいまで猫がひしめき合う密集地と化していた。
■篝 > ぽかぽかと穏やかな日差しが心地よいが、吹き抜ける風は未だ凍えるような冷たさで、迂闊に気を抜けば身を切られそうな冬の日。
まだ薄っすらと雪が残る広場には、子供たちが作ったのだろう膝下ほどの高さのオブジェが幾つか並んで見える。
午後は何をしよう。今日の依頼は全部片づけてしまったし……。
そう思いながら、ベンチに独り腰掛け視線を巡らせる。
繁華街は勿論、広場に出ている屋台も大概が赤やピンクの飾りつけをしている。
並ぶ商品もハートマークや星型、熊や、犬、兎と、愛らしいものが多く、客が買うものも、特に菓子類が多い気がする。
「んー……? んー。……あ、万愛節?」
そう言えば、そんな行事があった気がする。
どんな物だったか内容はうろ覚えだが、親しいものや、恋人同士がプレゼントを贈り合うんだたか。
なるほど。と、相槌を打てば、それに応えるように足元に擦り寄って来た黒猫が『にゃぁ』と短く鳴いた。
雪が残る地面は大層冷たいのだろう。ブーツのつま先に前足を置いたかと思えば、猫は身軽に跳ぶように駆けあがり、膝の上に乗ったと思えばくるりと丸まって寝る体勢に入ってしまった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に篝さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリーヌスさんが去りました。
■リーヌス > 「ああ、でも……」
やっぱり、羨ましいものは羨ましい。仕方がない。此れでもやはり年頃、でもある。
気を取り直し、頼んだものを食べ終えれば早々に次の仕事の目星を付けにいこう。
■リーヌス > 在籍のための費用、学費については問題ない。物価やら何やらの諸事情で改訂されない限りはきっと。恐らく。
そうした費用が動き出す、急変し出すようなケースとは、何だろうか。何らかの事変、戦争当たりか。
確か、どこかの城塞都市での戦争、紛争が続いているとも聞くが、終わったともまだ聞かない。
ちゃんと卒業できるかどうかは――兎も角、きっと稀有な前払い勢としては、その辺り無事つつがなく済んでほしい。
ああ、あとそれと……。
「侍らせたい趣味なんてないけど、いいだろぅ、とか見せつけられるのも――いい加減飽きてきたよ、全く」
これである。自分と同じように学業と冒険者を掛け持ちする同級生、上級生は見る。
どこぞのお家柄か、何人も女の子を侍らせている、取り巻きにしているお貴族様も見かけるのだ。
別段仲が悪いわけではない。まあまあ人徳者、人格者、ではあるには違いない。きっと贅沢が利く育ちの問題だ。
ただ、どうだろうか。奇麗な女の子を取り巻きにしながら、しっかりと出来てそうな素振りはちょっとだけ羨ましくもある。
自分がそんな風に出来る、か?筋肉モリモリマッチョマンのイケメンのようになれるか。
(……十年位は、無理そうな気がする)
内心で独りごちつつ、身を起こす。種族柄とはいえ喰えば伸びるわけでもないのは、全く恨めしい。
■リーヌス > この時期の街は、どこもかしこも甘ったるい匂いが立ち込める気がする。
どんな風に甘ったるいかは、大体が菓子屋やパン屋の其れにもよる。
乳製品のような甘ったるさか。蜂蜜のような甘ったるさか。大人の味なら酒漬けドライフルーツだってある。
学院の生徒達もその手の話で浮足立つものも居る。……ははは、青春万歳。
「そんな僕は今日も小遣い稼ぎでひぃこら言っているのでした、と……」
夕刻を過ぎ、夜を迎えた平民地区の冒険者ギルド。
その建物内の酒場兼食堂のテーブルの上でへたん、と。顎を付けて突っ伏する姿が特徴的な長耳を撓らせ、ぐんにゃりと垂れている。
朝早くに依頼をもぎ取って雪深い山の奥に踏み込み、この時期特有の薬草を摘んで持ち帰る。
よくある仕事のひとつだ。けれども時期が宜しくない。
寒さに悴む手足、下手に暴れると雪崩を起こしそうな積雪ぶり。慣れていても、否、慣れているからこそ極力避けたかった。
「……最近急に矢だの素材等と高くなってるのって、なんだろうね。戦争?どっか出征でも行くの?」
矢もそうだが、消耗品の出費は馬鹿にならない。矢は回収できてもガタ付き等あれば、鏃や矢羽根を交換しないといけない。
夜なべして使えそうな部位を集め、継ぎ直すにしても、何があっても困らないように薬を作り溜めるにも金が要る。
遊ぶ金があるなら、あるだけにいいにしても、今のこの身分では限度もある。
専業の冒険者にいつかはなる方が良いか。それとも、どこかの貴族などにでも取り入って立身出世等でも考えるべきか。
はぁ、と息を吐きつつ、突っ伏した目線で卓を見る。
半ば食べ終えた軽い食事と、温くなったけれども一応はまだ湯気の立つ茶と。侘しくはないけれども、もう少し食べたいと思うのは贅沢だろうか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリーヌスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からバレンシアさんが去りました。
■バレンシア > 冒険者がセクハラしてきたのかなと一瞬彼は身構えたが、違うとわかりちょっと安心した。
彼が、その券を彼女に使うかはまた別の話。
■バレンシア > なんで体を切り売りしているのか。
(膝に矢を受けちまってさあ)
そんなふうに彼女は言う。
ある日、辞めようと思ったことは間違いない。
ギルドホール脇のカフェで無料の水をいただき、グッと呷る。
冒険者のようで、その所作に妙にきめの細かい質感があり、褐色の肌は焼けてはいるが荒れていない。
冒険の現役生活が長いものほど、彼女が、今は冒険者ではないとい言うことがわかる。
それから、ギルドのカウンターに行って。若い男性職員に。「この辺で冒険者の優待券集めてる酒場あっただろ?え?閉店?そうかぁ」と雑談しつつ、別の店で営業再開していると聞けば。
「そこってさあ、女の子がいる店の券おける?まだできる?そこは変わってないんだ。あんがとね。…で、さあ、あんたそう言うのに興味ある?…うんうんそうかそうか、じゃあさあ、これあげようか。」
所属店のプリプリの割引券を素早くその手に握らせる。
■バレンシア > 本当に、こいつには自信があるのだろうか。
男は女と違って、弾数に制限がある。
一般的な尋常の男性であれば、全て打ち尽くしても行為を続けなければならない。
真面目に、女冒険者のためのジゴロで身を立てるならば、体力と精力は本気で鍛えなければ。
命が関わる局面でも即できる位の胆力もあったほうがいいかも、だ。
「ねえ、ちょっとさあ。」
ギルドのスタッフを呼び止め。
「仮にさ、冒険者パーティのセックスアシスタントとして飯を食う場合、カネになると思う?…だよねえ、珍しいか。…え?あたし?ん〜〜しんどそうだ。やんないね。」
こう言うのはまず、本業の、冒険スキルがあって、その上で片手間くらいでちょうどいい、と彼女は思う。
(まああたしもねえ、合意あってやらなくはなかったけどさあ…)
昔の話である。
(逆に今は戦える夜職だからねえ)
元冒険者で今は普通の仕事、って人生のほうが、多いのである。
■バレンシア > 元、冒険者であった。
190センチの長身に、筋肉が乗った肢体。冒険者御用達のクライミングパンツをざっくりと履き、見せトップスにオーバーサイズのシャツ、冒険者の防寒ジャケット。
髪型はさっぱりとショートカット。
現在は夜職だが、依頼の流れと相場観はわかる。
それで、大体の世相を見てやろうという次第。
「ふーん、大事件はないがデイリーの依頼はあって。ふーん。市中は大体不穏か。異状ありだけど異状なしって感じかねえ」
みせもんじゃないよ?と、後ろを振り返ってそう言い放つ。
「え?冒険者?違う違う、元。商売の参考にねえ、掲示板を見にきたのさ。」
何かわかりました?とギルドの職員に聞かれた。
「いつも通りだなって思ったよ。良くはないけど、トラブルあっての冒険者。仕方ないねえ。」
冒険者のメンバー募集掲示板を見る。
当方元騎士、ヒーラー求む。とか。
美しい女性だけのパーティに入りたい、夜には自信ありとか。
後者の張り紙に思いっきり苦笑する。
「おやおや…いいねえ言うだけならねえ。きっと無限にあるんだろうねえ。」
色ごとで役に立つなんて、甘い甘い。
人間関係の只中を竿一本で渡ろうなんて。
だが、稀に。
稀に、性的な才覚一本でパーティを繋ぎ止める天才的なオス、というのが、居なくもない。
そう言う坊やの勧誘ってのもあったなー、と、以前冒険者だった時に思いを馳せる。