2025/04/20 のログ
ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」にジェイミ・アイニーさんが現れました。
ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」にクレイさんが現れました。
ジェイミ・アイニー > 「ついたぞー、クレイ」
『ここがナグアルです。とは言っても、あなたはもう知っているかもしれませんが』

タナール砦から一飛び
時計を模した都市の門前にたどり着いた
後は、入場の許可を得て入るだけである
それも、双子が居れば顔パスに近いだろう
もちろん、街のルールには従ってもらう必要があるが、その辺りも入る際に説明がある

「よーっしっと!これで自由だぞー。アタシたちのところ来るか?」
『もちろん、どこか別の場所でお話ししてもいいですよ』

まず門をくぐれば、様々な魔族が闊歩しているのが目に入るだろう
そして、それに混じって少量の人間もいる

大抵は金持ちか、奴隷のような風貌がほとんどだ
ただ、奇異の視線を引くことは無い。通門の証さえ持っていれば、咎められることもなく
そういった光景が自然であるとわかるだろうか

双子も特に強制することなく、男がどこで話したいかを優先しよう

クレイ >  
「いや、もっと栄えてない場所だったな俺が連れてかれたのは。かなり賑やかだなこっちの方は」

 フワッと空を飛ばされながらやって来た男。酔ったり着地に失敗したりしないのはそれだけ鍛えているのだろう。
 ルールを聞いてそれには同意をする。攻めに来たわけではないのだ、ここのルールがあるならそれに従う。
 場所を聞けば少し考えて。

「見て回りたい気持ちも勿論ある。だが……とりあえず2人の家行っていいか? 一応俺戦場帰りだし」

 そう、一応は体力回復の為に牢屋をベッド代わりにしていたレベル。その上空を飛んでの強行軍。流石に見て回るとその後に影響しそうだった。

「てか、魔王クラスだとは思ったが、まさかここの主様達かよ。そりゃやっばい魔力放ってるわけだ」

 思わず苦笑いをする。完全に生かされたという心境である。
 相性としても間違いなく最悪の一言。頭の中で一瞬にして色々なパターンを考えるがそのほとんどが敗北。運良くて逃走成功といった構図だった。しかも戦闘用の魔法を実際に見なくてそれである

ジェイミ・アイニー > 「ふーん?おっけー。じゃあ、こっちだ」
『そうでしたね。なら、お客様としてお迎えしましょうか』

ルールとしては単純で、街をみだりに破壊しなければいいという程度だ
周りを観てみれば盛んに商売や色事が行われており…欲望が肯定される街らしく、結構な賑わいである
先導して、時計のⅧが示す…自分たちの区画へと向かっていこう

「あれ。言ってなかったっけ?序列八位だぞー、アタシたち。
まぁ、砦でも言ったけどそうそう戦う気はないなぁー」
『私たちより上を見て、卒倒しないように気を付けてくださいね。普通に歩いていたりもしますから』

別にここの区画主たちも互いに争っているわけでもないため、中央区に普通に居たりもするし、他の区に居たりもする
相変わらず戦う気が無いことを示しつつ、くすくす笑いを見せる
そんな風にからかいながら、どんどん奥へ

八区画へ入れば、そこは中央区よりも更に賑やか…というより狂騒に近い状態となっている
明らかにラリっている魔族や、人目もはばからず交わっている魔族、賭博を行ってぎゃーぎゃー騒いでいる魔族…など
非常に騒々しく、騒ぎが苦手なら顔をしかめそうな光景が広がっていく

そんな道を先導していけば、少し大きな家屋が見えてくる
魔法のペイントで彩られ、家というよりは娯楽施設のようだ

「はーい、ごあんなーい。使用人なんて居ないから適当にくつろいでくれ」
『…とは言ってもわからないでしょうし…、私たちの部屋に案内しましょうか』

富裕地区の邸宅のような屋敷の2階が彼女らの部屋であった
健全不健全合わせて様々な玩具が乱雑に置かれた棚と衣類掛け、倒れた椅子が4脚ほど、書類が積み重なった机、奥には寝室に続く扉
子供と大人が入り混じったような混沌とした部屋である

「ほいほい。適当に座ってー」
『よいしょ…と。話をするくらいはできるでしょう…』

倒れた椅子を立て直して、何とか座れるように
とてもお客様を迎える状態ではないが、これが平常なのだろう

クレイ >  色事が普通に行われているのを横目に見る。なるほどこういう街かと。
 思った感想は王都も変わらないので特にそれを見てどうのとは無かった。むしろ隠さないだけすがすがしいとすら思ってしまう。
 卒倒と聞けばハハハと笑って。

「するかよ、強く見せるのは得意分野だ。それに、魔法使いじゃなかったら張り合えるぜ。魔法使いだったら……お前らの物って事にして難を逃れる」

 非常に情けない解答であった。
 だがこのプライドの無さもまたここまで生き抜いてきた理由である。どこの誰が体力を回復する為に敵に捕まるというのか。普通ならば死を選ぶ。
 騒ぎに関しては特に気にしていない。というより戦場での傭兵も似たような物だ。 
 賭け事に関してはあっちイカサマやってんなとか普通に見抜いていただろう。
 そうして部屋に到着。落ちている玩具を拾い上げてブラブラ。

「寝室が隣にあるのにここで楽しむ事もあるって感じだな」

 そしてそれは元に戻した。
 話と聞けばうなずいて。

「勿論、というか別に体力は残してあるしな。ほら、砦で話したろここじゃなきゃお相手してほしい位だってな」

 なんて言うが、少し笑って。

「ま、話してからでも遅くはねぇさ。元々色々と話をするのだってここに来た目的なんだ。どうせ1日2日で帰るつもりはないし」

 折角来たのだから楽しもうと。傭兵のメンタルは凄まじい物があった。
 

ジェイミ・アイニー > 男の解答にけらけら笑う
確かに、招き入れた以上、男に手を出すとそれなりな対応をしなければならないだろう
それを利用されるなら、それはそれで面白い
欲望を肯定する以上、戦いたいという欲望も受け入れられるもの

そのまま、騒がしい街を抜けて自分たちの家へと招き入れて
大き目の木製椅子を差し出し、男に座ってもらえば、自分たちも適当に腰掛ける

「あはは、むしろスる時はここじゃない時の方が多いなー。中央区の宿屋とかさ」
『そのおもちゃは…人間から教えて貰って作ったものですね』

玩具を男が手に持っても、特に恥ずかしがることもしない
双子にとってはそういうことも自然なことなのだろう

「お?流石にキモが座ってるな~。いいぞー。教えられることなら答えてあげよう~」
『はっ、もしかして……私たちのスリーサイズですか…?それはちょっとー…』

ここまで奥地まで案内されても様子が変わらない男のことは気に入った様子で
からかいながらも、やはり…罠に嵌めようだとか、そういった雰囲気はない
ジェイミは木製の椅子に背もたれを前にして、がたがた揺らし
アイニーは少しおしとやかに普通に座った状態で体を揺らしている

クレイ >  
「なるほど、まぁ家と外だとまた違った感覚だろうしな」

 宿が多いと聞けばへぇと言いながら違う玩具も手に取ってみる。
 さっきのが男性に使う道具ならばこっちは女性に使う道具だろう。

「あ、やっぱりさっきの人間由来だったか。いや、どっかで見た気がしたんだよあんな感じの奴」

 エグくなってたけどと。
 それの使い方も何となく触れば理解できる。そうすれば満足したのかまた元の場所に置いた。
 スリーサイズと聞けばハッと笑って。

「その辺は後でジックリ調べれば良いさ。でもそうだな……少しだけ不思議だったのはよ。今の所って話かもしれねぇけど他に人間いないんだな。何人か住み込みとかしてるのかと思ってた」

 俺以外にも連れて来た奴とかいたかと思ったなんて答える。
 実際、何人かいるものだと思っていたので少しだけ意外ではあったのだ。

ジェイミ・アイニー > 張型はもちろん、逆に男性を虐める形のもの
あるいは、なんだか動き出しそうなものまで、様々なバリエーションの玩具がある
手入れはしているため、不潔なものはないようだ

「そそ。あ~、ここにも人間はいるけど、住んでるやつはいないかもしれないなー。大体遊びに来てぐったりしてるなあ…」
『酒、性交、賭博も過激にしていますからね。後は…誘ってもすぐに出ていったり…、私たちとやることやったら出ていったり…?』

一応はこの区にもいるらしいが、住み込みはいないらしい
遊びに来て、あの騒ぎに巻き込まれていることが多いようだ

「住み込みとか、そういうのは五位がよくやってるな~」
『あそこは、人間にとってもやりやすいところでしょうね…後は条件付きですが十一位のところでしょうか…』

それぞれの強い特色があることを明らかにする
例えば、五位のところでは生命を脅かさない程度の対価で生活を保障されたり、など

「なんだ?ナグアルに住みたくなったのか?刺激的でいいと思うぞー?」
『ふふ。退屈はしないと思いますよ…。あなたのお好きな知識も、沢山仕入れられるでしょうし』

それならそれで歓迎である
結局は、敷かれたルールを守っている限り、街の方から牙を剥くことはそうそう無いのだから

クレイ >  
「やる事やったらって、折角遊びに来たのにそれはなんか色々ともったいねぇな。その上で色々とここでしかできない事やればいいのに」

 自分だったらその上で街も見て回るし、お土産とか買った上でもう何回かやって帰る。
 折角なら徹底的に楽しむのが自分だ。
 しかし住むというのには首を横に振る。

「それはやらねぇな。俺は自由が好きなんだよ。王都ですら家なんか買わずにその日の気分で宿を選ぶんだぜ? まぁけど、そうだな俺は嫌いじゃないぜこの空気は。だから今度から気分次第で来る場所のひとつには入る」

 だから時々街で俺を見かけるかもななんて返答をする。
 ギルドに入らず、特定の仕事もせず、そうして暮らして来た自分がここで住むだけなんてとても務まる気がしなかった。

「でもあれだな、そういう事ならその5位の所とかは少し寄って見たくはあるかもしれねぇ。なんとなく興味あるし」

 そこもそこで面白そうだ。時間があれば寄ってみよう。なんて思っていた。

ジェイミ・アイニー > 「怖くなったんじゃないかー?よくわかんないけどさ」
『ちょっとたくさん遊ぼうとしたら、すぐ泣きわめいてしまって…』

どうしてでしょうね、とわざとらしく頬に手を当てて悩むポーズ
人間相手に魔族が本気で交われば体力差は酷いことになるだろう

「ふぅーん。今回は飛んできたからいいけど、普通に来ると遠いから気を付けるんだぞー」
『人間にも見つからないようにした方がいいでしょうね…大抵の人にとっては、裏切り者に映ってしまうでしょうし』

そういう展開も面白いけどなー、とかジェイミが呟く
何にしろ、面白いことが好きなのだ
命を奪うことはしないが、困っている姿を見るのは好きという困った性質である

「好きにすると良いぞー。門の内側に入った時点で、別にどこに行ってもいいし」
『人間にとっては注意が必要な区もありますが…クレイなら大丈夫でしょう…』

頭も回る男なら、そうそうどうにかなることはないだろうというちょっとした信頼

「そうだ。一区にはリリートゥっていうすっごい娼館もあるし、暇なら行ってみたらいいぞー」
『キモチイイのは好きでしょう?…ここにも娼館はありますが、耐えられるかはわかりませんしね…』

宣伝もしておこう
街が知られていくことは好ましいことであるから

クレイ > 「そんなにすげぇのかお前ら」

 まぁ魔族のリーダー格なわけだしソッチが強いのも納得はする。
 とはいえ、それはなんとも楽しみな話であった。
 道などに関しては頷いて見せた。

「飛んでくる最中に道は覚えたから大丈夫だ。それに、傭兵なんて元から嫌われ者だ。今更裏切り者扱い程度気にもしねぇよ」

 戦争屋。街の中じゃただの厄介者でしかない。そう言う意味でも肯定されるこの街は実際暮らすとしたら暮らしやすい街ではあった。
 だからこそそれをケラケラの笑いながら答えて。

「ああ、大好きだ。そんな場所があるならそこにも寄ってみないとな。色々と見て回る場所が多そうで逆に困っちまうな」

 人間の街では経験できない事も多くあるだろう。楽しみである。
 さて、しばらく話をしていただろう。

「で、どうするよ。お前らから聞きたい事がないならそろそろ始めるか。それだって目的のひとつだしな」

 なんて相手に尋ねる。ここは欲望の街。ならば下手にあの手この手で誘うより直球の方がこの街の流儀らしいと。