2025/03/06 のログ
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ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > ナグアル、中央エリア
交易目的の商人が露店を並べ、人だかりを目当てに食料、料理、酒を売る屋台、外部の街からの来客や商人目当てに娼婦が立ちんぼをしてたりもする。
夜でも賑やかなそこの露店の一つ、果物やそれをすりつぶしたジュースを売る屋台に、小さな少年が駆けてくる。

赤みのつよい栗色の髪、真っ白なローブ、背にちっちゃな翼。
英雄譚や人間たちの進行する教会に描かれていそうな小さな天使の姿。 とはいえ天使という種族がいないこの地では子どものごっこ遊び程度にしか見られない。
しかもここは魔族の街だ。 そんなところに魔族と対極そうな天使などいるわけがないのだ。 しかも

「おじちゃんおじちゃんおじちゃん、くださいな♪」

と、角の生えた魔族の商人に人懐っこく声をかける天使などいるわけがない。 何度もここに来ては買い物をして走って去っていく少年に果物を売ってきた商人も、人懐っこくなんにも考えてなさそうな子どもゆえに、警戒だとか疑惑をもう向けていない。
りんご、キウイ、いちご、ブドウ――
少年はあれこれと果物をかごにぽいぽいと入れ、「あい、これ♪」とカゴを商人にわたす。
商人はかごの中の果物を見てから料金を計算して、少年からお代をもらう。
ふと――

――なあ、これはおつかいかい? お前さんみたいな子どもだと毎日毎日買うにはちと高いだろう?

毎日のように果物をかって帰る子ども。お使いであれば毎日のように来るのはとてもえらいことだ。ご褒美になにかおまけしてあげようと

「ううん、これはね、プレゼントするの。」

と、ニコニコと嬉しそうに商人に答える少年。

ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 「いっぱいいっぱいお仕事してるおねーちゃんたちにあげるんだよー♪ だからぼくもいっぱいお仕事頑張る♪」

やたら誇らしげに胸をはる少年。
今はサキュバスが娼婦をしている娼館で働いている。
見た目からは想像できないほどの怪力の少年はなんでも運べるし、人懐っこいので娼婦やスタッフや客からも評判はいい
時折少年を所望する客もいたりするがそこはやんわりと店が断っている様子

「だから、これはちゃーんと僕のお給料で買ってるのです♪」

お仕事で「お給料」としてお金を貰うのも誇らしいようで、ふんすふんすと鼻息をたてている。 なんでも大人のマネしたがる子どもそのものだ。
商人も微笑ましく少年の頭を撫でていい子だねえ坊やはとオマケにブドウを一房のせてくれる。

「ありがと♪」

と嬉しそうな顔で、少年はカゴを抱える

シャルティア > 「えへへ、喜んでくれるかな♪えへへ♪」

果物を詰め込んだカゴを抱えて、嬉しそうに少年は帰っていく

ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」からシャルティアさんが去りました。