2024/11/28 のログ
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ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」 酒場『叡智の闇』」にヴィロサさんが現れました。
ヴィロサ > 魔族たちを中心に賑わう街。その中にも人間と同じような酒場が存在する。
近隣にて小規模な会議の為に召集された魔将・ヴィロサは用も済んだので護衛の部下たちを放し飼いにして自身も遊びに興じていた。

「久々のナグアルは景観も顔ぶれも変わってワケが分からんぞ!」

椅子に大きくふんぞり返り、テーブルの上で足を組む行儀の悪さで肉と酒を豪快に味わう女。
ボトル入りのワインをぐびぐびラッパ飲みしながら、少し前の出来事を声高に愚痴り始める。

「時間の無駄だったな。会議などやめてわたしの戦いぶりを労う宴でも開けばよかったのだ」

生来、じっとしているのが嫌いな気質ではあるが彼女よりも位の高い魔族も存在する。
既に戦場では好き放題している自覚があるのか、いたずらに命令違反を繰り返して目を付けられる事を良しとしなかったため渋々応じた訳だが。

自分の順番が来るまでは、今こうしているように机の上で足を組んで大イビキをかいて寝ていた問題児。
会議の内容はくだらない報告会だった。
ある者は実験や研究など、小難しくよく分からない内容を延々と話していた。
ある者は王都の内偵活動の報告。
そして自身は戦況の報告。

じっとしていてストレスが溜まっていた女は豪遊するつもりだったが土地勘もなかったので仕方なく酒場でクダを巻いていた。

ヴィロサ > しばらく酒を楽しんでいる頃、不意に横やりが入る。

態度が悪いぞ と顔も知らぬ客から指差しで指摘を受ける。

「…………」

女は露骨に不機嫌な顔をした。
空っぽになったボトルを、ゴトン!と強めにテーブルへ叩きつけるように置けば

「お前、誰に対してものを言ってるんだ?」

元来、気が短く直情的な女はくるんと足を横へ回し、椅子から立ち上がればずこずこと歩み寄り、絡んできた客の胸倉をつかむ。
自身より体格が勝るかもしれなかったが、こっちには翼がある。飛ぶなりして意地でも見下す目線をキープ。

「恐れ知らずな奴め。表に出ろ!ギタギタにして身の程を思い知らせてやる!
 ついでに二度と生意気な口がきけないようその口も便器にしてやろうか!」

客たちの反応は様々だった。
彼女を知る者、知らない者がまるでプロレス観戦のように、やっちまえと煽ったり、そわそわと荒事に落ち着かない者様々。
女は周囲の反応をよそに、ズルズルと客を力ずくで引っ張り出して店の外で派手にやり始めるのであった。


……女が暴力を加えた相手を、その後本当に衆人が見てる中で「便器」にしたのかは定かではない。

ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」 酒場『叡智の闇』」からヴィロサさんが去りました。