2024/09/07 のログ
ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」にソワナ・エディソンさんが現れました。
ソワナ・エディソン >  
 人間が魔族街の中にいる
 普通に考えれば異常としか捉えられない行為
 けれども、当の本人である私は王都や港湾都市よりも肩の力が抜けているのを感じる。

 一定の緊張感といえばそれは王都以上でも、此処にはまともな人間は二の脚を踏めない。
 その環境が心地よくさせてくれるだろう
 頭の中の靄がかかるような苛立ちは限りなく薄くなっている。
 だからこそ、魔族街のなんてことはない普通の酒場
 手元でごわごわと泡を立てる樽ジョッキ。
 中の黒エールは冷えてておいしかったのか、半分を一気に開けて ぷはっ と小さく息をつく。

 顔も新しい人間面ならあっという間に喰い者にされそうな弱肉強食のこの街の環境でも
 何度も何度も何度も何度も何度も何度も貫いて、焼き焦がすような魔力波を浴びせれば一定の理解は得られる。
 タナールのような“職場”だけでしか腰を落ち着けられないのは勘弁してほしいところだろう。


   「おいしいですね、このシチュー。」


 人間が作った者なんて食べたくもない と言うようなニコ糸目の表情に嘘偽りはなく
 汚いものを見なくて済むような清々した笑顔で異形の店主に言葉を漏らすのだった。

ご案内:「魔族の国・欲望の街「ナグアル」」からソワナ・エディソンさんが去りました。