2025/05/15 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にアガタさんが現れました。
アガタ > 大聖堂に付随する瞑想の大回廊、そこから降りることのできる庭園は瞑想の場としての修養場所でもある。ときには信徒が静かにその身を憩わせることもあるだろうし、あるいは聖女に忠誠を捧げる聖天騎士が修練に励んでいたこともあるのかもしれない。

概ねは静かな場所。
丁寧に手入れされた庭園の生垣には、白い薔薇が花をつける。
陽光を浴び、風にそよりと揺れる姿は可憐なものだった。

静かなその場所で、黒い尼僧服と白い杖を手にした女もまた、一人木陰に佇んでいた。
軽くうつむきがちに、組んだ腕の中に長杖を抱き。
背の高い樹木に軽く身を預けた姿は修練というよりは短い休養をその場で過ごしている模様。

事実、大回廊から続く大聖堂の警備の交代時間を待っている状態なので、休憩といっても差し支えはないのだろう。
祈りの場にその身を置きはするものの、信心深いというよりは、組織への帰属意識への高さからの所作ではあった。

アガタ > ───鐘の音が聞こえる。
祈りの時間を伝えると同時に、己の交代時間でもある。
す、と瞼を上げると色違いの双眸が覗き、わずかに眩しそうに目を細めると傾けていた体を起こして歩き出す。

交代相手と言葉を交わし、いつものように大聖堂の警備に向かうのだろう。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からアガタさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にビデラさんが現れました。
ビデラ > 「……聖女の威光を更に示すためにはどうすればよいのか…」

大聖堂の廊下を歩く青年騎士
日々、考えていることは聖女のことが一番、次に騎士修道会のことである

「……ん?」

そんな調子で大聖堂にたどり着いてみれば、信徒の忘れ物か
愛らしい熊のぬいぐるみが椅子に放置されていた
次の説法までには時間もある上に
別にこの程度の持ち込みは問題なはずだが、そこでは、と気づいた


「!、そう、か…、偶像…!より親しみやすく…
様々な場所に実際に聖女が訪れなくても、その愛らしさと威光を細やかに広めることができる…!」

そう、聖女の似姿の…例えばぬいぐるみだ
聖女自身のお姿とは天地ほどの差があるが、万分の一でも再現することが出来れば…
きっと、幼い子供でも…その神聖さを理解できるはずだ
そうなれば…子供のころから布教を刻み込むことが出来る

「―――これは、一考の価値ありですね。ふふ、ふふふ…」

今は誰も居ない聖堂の中で、珍しく涙を流さずに天を仰ぎ…上機嫌に笑っている

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からビデラさんが去りました。