2025/03/30 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にアガタさんが現れました。
アガタ > ファルズフ大聖堂裏手。
騎士修練場に併設されている武具庫にて。
自身の武装、ついでに作業に邪魔な頭巾入り口近くに立てかけられ、その先端に引っ掛ける形でおざなりに預けられている。

およそ修道女らしからぬといえばそうだが、己の本来の身分は従士のため、居場所もいで立ちもこちらの方が落ち着く。
とは言え纏ったカソックを着替えるほどのことでもないので、長い黒髪を無造作に項で結んで背に流していた。

色違いの双眸は、棚に収められた騎士団の武装へと向けられている。

「─────ふむ。……」

騎士修道会という名の下、当然組織だった部隊が存在し、有事の際には彼等に支給するための武具の管理は必要で。
一つ一つを手に取り、磨き具合、留め具や、裏あての革の様子を確認。

経年劣化の腐食の一つ一つを確認し修繕や、研ぎ直しが必要なものについては別に分けて、鍛冶屋に発注するための書付に残した。

鏡面が曇っているのならばこれはこちらの作業で磨き直し、とそれぞれ仕分けする作業を黙々と行っていた。
貴族女性の護衛よりは余程やりやすいので仕事が進むな、と考えながらに。
それなりに重量のある武具をひょい、と抱えて、磨き直しの箱に収める。
或いは書付に書き加え、そちらは後日纏めて、鍛冶職人へと引き渡しになるのだろう。

アガタ > 武具の点検を終えたら、ひとまずは磨き街の武具を手にせっせと磨き作業に入るのだろう。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からアガタさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にグアルティエロさんが現れました。
グアルティエロ >  
ファルズフ大聖堂外周部、宿坊(参詣者が寝泊まりするための宿舎)の談話室。
十数人は余裕をもって入れる広さに並んだ、テーブルやソファ、神聖都市の歴史が綴られた書物やノーシスの聖書の他児童書が収まった棚、お茶やお茶菓子が詰められた棚、等々、少々詰め込みすぎたきらいのある談話室は今はがらんと人気はない。宿泊する者達の多くはもう各々に割り当てられた寝床でぐっすりと眠るか、あるいは、しっぽりとお楽しみか、今そこに居るのはド派手な神父一名のみ。

「うん、こんなもんやろー」

調度品を水拭きして、本棚を埃叩きではたいて、お茶セットを補充して、雑務を丁度終えたところ。

「さて、あーとーはー……」

宿坊のお客さん、孤児院の子供たち、地下に棲む女あるいは男たちのために朝食の準備とー……
換気のために開けていた窓の戸締まりチェックを指差し確認しながらもう片方の手で数える残りの仕事。

「……ありゃ、こんだけやったっけ、なーんか忘れてへんかな……」

静かな室内に響くよく通る独り言。
あれもしたしこれもしたし、と数えてみて何か引っかかる気がして、首を傾げる。

グアルティエロ >  
「あ゛」

思い出した。

「……明後日の……!」

王国へ向かうための準備をすっかりと忘れていた事に気付いて、頭を抱える。
こうしちゃおれんと急いで残りの仕事を片付けに小走りで談話室を出るのだった。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からグアルティエロさんが去りました。