2025/03/21 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にグアルティエロさんが現れました。
グアルティエロ >  
ファルズフ大聖堂。
懺悔室、前。

「誰やこれ使うたん」

完全防音。寝具、調度品、場合によっては各種香料等々完備の個室が立ち並ぶ廊下――
でド派手な身形をしたド派手な髪色が明かりに照らされてきらきら輝く男が項垂れてる。

「誰やマジでほんま」

中は、酷い有様であった、至るところに精液やら愛液やら飛び散ってもうぐっちゃぐちゃ。
雄と雌とが交わりあった淫らな匂いが扉の向こうから鼻や喉にぎとつくほど漂っている。
肩に担いだモップを、手に持った水入りバケツをひとまず下ろしてから突っ込んで、洗剤をようく掻き混ぜて……
掃除の準備はひとまずしているもののこれはもう何処をどう手を付けていいものやら困って眉根がきつく寄る。
掃除に来た。それはいい。業務だし。汚れがある。それもいい。業務の内だ。しかし物には限度ってものがある。

「見つけたらおじさんちょっと全力気味にぶん殴るかもしれんわぁ~……」

大型肉食獣の分類でもとびきり大型に属するような獣に近い体重とそれを支える筋力の男がそんな事したら、どうなるか?
全力気味というから全力じゃないにしても常人が食らったら、いや、掠ったぐらいでも致命傷であるけど、

「ぶん殴るわぁ~……」

殴る。決めた。絶対殴る。と心に固く決意しながら、鼻を摘みつつ、とりあえず換気から始めるのであった。