2024/10/18 のログ
ご案内:「ファルズフ大聖堂・聖浄の間」に聖バティスタさんが現れました。
聖バティスタ >  
大きな建造物であるファルズフ大聖堂。
そこには聖女の私室をはじめ、様々な施設が併設されている。

その中の一つ、聖浄の間と呼ばれる大きな部屋が在る。
聖油がふわりと香り、花弁の浮かべられた温かな湯の張られた…所謂湯浴み場である。

信徒の身を清める儀などにも使用われることがあり、
神の下に性別の概念はないため男女共用となっているそんな聖浄の間にて。

「──ふぅ…」

金や白といった、色鮮やかな花弁の浮かぶ湯面に白磁の肌をとっぷりと沈める聖女。
大礼拝の儀を終え、一人、身を清めていた。

身の回りの世話をする司祭などの立ち入りも断り、殆ど貸し切りとなった湯浴み場で疲れを癒やす。
……言うほど、疲れているわけでもないけれど。ただただ人気が煩わしく、今回は人を払っただけに過ぎない。

聖バティスタ >  
「はぁ~ぁ……♡ よくもまぁ、飽きもせず…。
 ま…それで宗教なんていうものは、成り立っているのだけど…」

心地よい聖油の香り、冷たい身体を解す熱に心地よい声をあげながら、口にするのは不遜な言葉…。

飽きもせず、と揶揄されるのは大礼拝に訪れる王都からの客人達。
さしたる信仰心などありもしないクセに、ただただ教団の後ろ盾と、献金への見返りである神の塩粒(魔薬)を求めるだけの欲に素直な者…。

それでも拝謁の際に(聖女)のカラダを舐める様な目で見る太太と肥えた王国貴族には辟易する。

「──たまに玩んであげる分には、豚も可愛らしいものだけれど…♡」

ああいった手合はたまには良いが、何人も続けて…ともなれば、胸焼けがしてくる。
やはり、常日頃口にするならば美しい者のほうが良い──…。

聖バティスタ >  
跳ねる湯の音を立てながら、伸ばされたま白い二の腕をすべやかに撫ぜる。

脂ぎった食事の後には、爽やかなデザートなんかを口にしたい。

「──…修道院あがりの可愛らしい子がいたわね…」

「今宵は、あの子にしようかしら……」

ちゃぷ、ぱしゃん…。
清らかな湯を跳ねさせ、幼気な身を清めてゆく──薄い白磁が熱にほんのりとピンク色が差してゆけば、
どこか醸し出している雰囲気も手伝い、その身には到底相応しいと思えぬ妖艶な空気を聖女は纏いはじめる。

聖バティスタ >  
ざぷ───

十分に身を温め、清め終われば一糸纏わぬ、汚れ一つ見せない幼な身体を湯面より持ち上げる。
敬虔の過ぎる聖女の狂信者からすればそんな聖女の御身は直視できぬ程の神々しさに違いない。

「…にしても良い加減ね。
 お金でもとってお客をいれても良いんじゃないかしら…」

なんか、神のご加護が得られますみたいな適当な文言でも足せば騙される連中もいる気がする。

滴る湯雫が落ちるたびふわりと香る
聖油の、鼻腔を擽る様な心地よい香りを纏うほっそりとした肢体を真白いバスタオルで覆い隠し、
ひたりひたりと、聖女は聖浄の間を後にするのだった。

ご案内:「ファルズフ大聖堂・聖浄の間」から聖バティスタさんが去りました。