2024/09/30 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にマカナさんが現れました。
■マカナ > あまり大聖堂にいない司祭階梯。
故に大抵は掃除などこまごました作業の指揮を執っていることが多いのだが、今日はたまたま偶然事務作業を行う司祭階梯の面々が体調を崩しているとのこと。
逆に、作業指揮を行える司祭階梯はいくらでもいるらしく、今日一日だけ司祭階梯のまとめ役として、司祭の執務室へ突っ込まれていた。
「……そりゃぁ、できるけどさぁ……」
誰もいないことをいいことに、ひとりごとの口調はこの格好ではない、本性に若干寄っていた。
とはいえ、気配読みにも切り替えの反射神経にも長けているマカナは、誰かが近づいてきたり現れたりしたらすぐに『シスター・ルチア』にもどれるのだけれど。
今は、体調を崩した司祭連中がため込むことになった帳簿作業を行っている。
器用にこなすマカナは、こういった作業も手早く終わらせることが出来る方なのだが
「……それにしても、多いよぅ。」
どうしてここまでため込んだのか、と言いたくなる量の作業が残っている。
代打なのだからやれるところまでやる、でもいいのだろうけれど、どうにもそこは性格的に、片付けたいと思ってしまう性分で。
自分がずっとやる作業なら、適度な所で切り上げるのだが。
■マカナ > とはいえ、大きな問題が起こっていないのは僥倖。
司祭階梯のまとめ役ともなれば、従士以上の騎士階梯が出てくるまでもないトラブルは、まずマカナのもとに飛び込んでくるのだ。
ここまで大量の作業をやりながら、そんなトラブルの解決だなんてやりたくない。
基本的に、『マカナ』は勤勉ではないのだ。『シスター・ルチア』は勤勉で穏やかな司祭階梯として通っているのだけれど。
「……こっちでも『マカナ』にすっかなぁ……でも、それじゃぁ意味ないしなぁ……」
ボヤキは止まらないが、同時にその手も視線も止まらない。
まるで別の所に思考装置でもついているかのように、二つのことをバラバラに片づけていた。
この後大聖堂関係者が現れるのか、トラブルが入ったと誰かが呼びに来るのか、それともこのまま作業を進めていられるのか。
少なくとも今は、作業に集中できるようだった。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にビャクヤさんが現れました。
■ビャクヤ > そんな穏やかな大聖堂の入り口に、入ってくる女の姿があった。大聖堂というだけあって他の教会や祈祷所、修道院からの見学にやってくる同業者などは珍しくないし、免罪符や寄進と引き換えに内部を見て回る観光客や地元民の姿も多く、本来であればあなたとて女が来たとて何も思わないし、近くに繰れば会釈する程度であろう。しかし、その女はマグメール様式の衣服ではなく、少々奇矯な……シェンヤン風の衣装を身に着け、それでいて軽装を好む冒険者などが身に着けるような股繰りが大きく切り込まれた衣服を身に着けていた。
つまりは、マグメール王国の宗教の総本山である神聖都市ヤルダバオートにおいてはかなり『浮いた』服装であり、目立っていたのである。
彼女の名はビャクヤ。ご多分に漏れず、いつぞやの公主訪問の際にあったマグメール・シェンヤンの友好ムードにのって増えたシェンヤンからの旅人の一人であり……
「ふぅーむ、ここがファルズフ大聖堂……立派な物ですね。この紋様はこちらの宗教的な聖句をモチーフに彫り込んだものか……」
などといいつつ、聖堂内の公開されている場所を歩いて……そのまま、ふいに『告解室』に入ったのである。大きな聖堂には大抵備えられている、信徒が罪を告白する場所。彼女はあきらかに信徒と言う風には見えず、興味本位で入ったようにも見えるが……
現在は例のごとく、他の司祭たちは体調を崩して休んでいる。対応すべきはあなたしかいないのだ。軽い面倒ごとが飛び込んできてしまった。
■マカナ > そんな風にぼやきながら作業を繰り返していた所、誰やらが近づいてくる気配。
雰囲気を隠して大聖堂における『いつもの自分』に戻していれば、入ってくるのは修道士の一人。
「どうなさいましたか?」
入ってきた修道士に状況を確認するものの、要領を得ない。
少なくとも理解できたことは、妙な格好をした人が、告解室へと入り込んだという。
告解を求める人かどうかは分からないが、対応できる人がいないと告げてくる言葉。
司祭階梯が全くいないとは言わないが、今日対応しているメンバーを考えると少し荷が重いか。
そう考えれば、ゆっくりと立ち上がりながら
「分かりました。私が参りましょう。」
そう言葉を向ければ修道士は安心したように。
そして執務室を出ていけば、大聖堂へ。そして、呼びに来た修道士にどの告解室かを確認したうえで、その場所へと入っていく。
告解室は、信徒側と聖職者側に分かれており、その間には仕切りがある。
鍵が開いている信徒側に入ったであろう相手に相対するために、聖職者側の鍵を開けて中に入り、内鍵を改めてかける。
そして、仕切り窓の前にある椅子に腰をかければ
「……ごきげんよう。告解をご希望ですか?」
穏やかな笑顔と声の調子で語りかけた。
■ビャクヤ > その後、その国会室の中でいかなやり取りが行われたかは……
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からビャクヤさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からマカナさんが去りました。