聖バティスタ派騎士修道会の所有する大教会
聖女が信託を賜る託宣の間や浄罪の間、複数在る懺悔室や懲罰房など
教会に必要な施設・要素を揃えている他、大型の孤児院を併設し子供達が祈りを捧げる光景も見られる
そして地下にはヤルダバオートの地下娼街に繋がる大型の地下施設があり、麻薬を精製する工場や拷問室など、とても表沙汰に出来ない場所も存在する
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Time:07:04:44 更新
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からビデラさんが去りました。
■ビデラ > 「……聖女の威光を更に示すためにはどうすればよいのか…」
大聖堂の廊下を歩く青年騎士
日々、考えていることは聖女のことが一番、次に騎士修道会のことである
「……ん?」
そんな調子で大聖堂にたどり着いてみれば、信徒の忘れ物か
愛らしい熊のぬいぐるみが椅子に放置されていた
次の説法までには時間もある上に
別にこの程度の持ち込みは問題なはずだが、そこでは、と気づいた
「!、そう、か…、偶像…!より親しみやすく…
様々な場所に実際に聖女が訪れなくても、その愛らしさと威光を細やかに広めることができる…!」
そう、聖女の似姿の…例えばぬいぐるみだ
聖女自身のお姿とは天地ほどの差があるが、万分の一でも再現することが出来れば…
きっと、幼い子供でも…その神聖さを理解できるはずだ
そうなれば…子供のころから布教を刻み込むことが出来る
「―――これは、一考の価値ありですね。ふふ、ふふふ…」
今は誰も居ない聖堂の中で、珍しく涙を流さずに天を仰ぎ…上機嫌に笑っている
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にビデラさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からアガタさんが去りました。
■アガタ > ───鐘の音が聞こえる。
祈りの時間を伝えると同時に、己の交代時間でもある。
す、と瞼を上げると色違いの双眸が覗き、わずかに眩しそうに目を細めると傾けていた体を起こして歩き出す。
交代相手と言葉を交わし、いつものように大聖堂の警備に向かうのだろう。
■アガタ > 大聖堂に付随する瞑想の大回廊、そこから降りることのできる庭園は瞑想の場としての修養場所でもある。ときには信徒が静かにその身を憩わせることもあるだろうし、あるいは聖女に忠誠を捧げる聖天騎士が修練に励んでいたこともあるのかもしれない。
概ねは静かな場所。
丁寧に手入れされた庭園の生垣には、白い薔薇が花をつける。
陽光を浴び、風にそよりと揺れる姿は可憐なものだった。
静かなその場所で、黒い尼僧服と白い杖を手にした女もまた、一人木陰に佇んでいた。
軽くうつむきがちに、組んだ腕の中に長杖を抱き。
背の高い樹木に軽く身を預けた姿は修練というよりは短い休養をその場で過ごしている模様。
事実、大回廊から続く大聖堂の警備の交代時間を待っている状態なので、休憩といっても差し支えはないのだろう。
祈りの場にその身を置きはするものの、信心深いというよりは、組織への帰属意識への高さからの所作ではあった。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にアガタさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からビデラさんが去りました。
■ビデラ > 「ふっ、ふっ―――」
その後も、鍛錬後にも関わらず、陽が落ちるまで修練しました
■ビデラ > 大聖堂の一角、丁寧に手入れされた庭
今は誰も居ないそこで、無心に槍を振る男の姿があった
「―――聖女に護りなど不要だとわかっていますが…ふっ――…」
本日は、本来彼は休日であった。けれど、聖女に心を捧げている彼がただただ休むなどあり得ない
ただひたすらに槍を振るう
守るべき聖女の姿を思う
それだけで、肉体の疲労など無いものとなる
実は昨日、仕事が終わってから続けて槍を振っている
それでも、満足感が無い
それも当たり前だ。信心に限度は無く、それに伴う鍛錬にもまた終わりはない
細身の体は、既に鋼のような筋肉に覆われている
「ふっ、ふっ―――っ!」
汗を掻くことすら、未熟の証
この体たらくではいざという時に動けないと…既に悲鳴を上げている体を信心によって動かしながら鍛錬を続けている――
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にビデラさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」からグアルティエロさんが去りました。
■グアルティエロ >
「あ゛」
思い出した。
「……明後日の……!」
王国へ向かうための準備をすっかりと忘れていた事に気付いて、頭を抱える。
こうしちゃおれんと急いで残りの仕事を片付けに小走りで談話室を出るのだった。
■グアルティエロ >
ファルズフ大聖堂外周部、宿坊(参詣者が寝泊まりするための宿舎)の談話室。
十数人は余裕をもって入れる広さに並んだ、テーブルやソファ、神聖都市の歴史が綴られた書物やノーシスの聖書の他児童書が収まった棚、お茶やお茶菓子が詰められた棚、等々、少々詰め込みすぎたきらいのある談話室は今はがらんと人気はない。宿泊する者達の多くはもう各々に割り当てられた寝床でぐっすりと眠るか、あるいは、しっぽりとお楽しみか、今そこに居るのはド派手な神父一名のみ。
「うん、こんなもんやろー」
調度品を水拭きして、本棚を埃叩きではたいて、お茶セットを補充して、雑務を丁度終えたところ。
「さて、あーとーはー……」
宿坊のお客さん、孤児院の子供たち、地下に棲む女あるいは男たちのために朝食の準備とー……
換気のために開けていた窓の戸締まりチェックを指差し確認しながらもう片方の手で数える残りの仕事。
「……ありゃ、こんだけやったっけ、なーんか忘れてへんかな……」
静かな室内に響くよく通る独り言。
あれもしたしこれもしたし、と数えてみて何か引っかかる気がして、首を傾げる。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート・ファルズフ大聖堂」にグアルティエロさんが現れました。