2024/10/07 のログ
ご案内:「街道/奴隷馬車(過激描写注意)」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 『お願いします、買って下さい、お、お願いっ……!』
『助けてぇ…!何でも、もう、何でもしますからぁ……!!?』

街道の拠点を行き来する大型の馬車であったが、中に積まれていたのは食材等では無く檻の中に収められた所謂奴隷。
他の馬車の往来に紛れて行われているありふれた悪事の一つでもあったけれども、一段と奴隷達の叫び声が響いている。

と言うのも、奴隷を売り出す商人や主人の類は馬車には乗っておらず、値札を掲げているのは他でもない奴隷本人。
時には何度も書き換えられている痕跡を残しているもので、売り込みに出しているのも奴隷そのもの。

『……ああ、何でこんなに必死なのかって?この規模の馬車なんでね、帰りに大型の魔獣を運ぶ予定を入れちまってですね』

叫び声を聞きながらも呑気そうにしていた御者は問い掛けに対して楽し気に笑いながら答える。

『いちいち荷物を降ろすのも面倒ですから、目的地まで来たら「そのまま」魔獣を檻の中に連れ込むって言ってるんですよ』

最もわざわざここまで遠方まで売りに出している奴隷の質もたかが知れているもの、と笑っている中で、また捨て値で奴隷が売る事に成功して涙を流して喜んでいる。
残り続けたならば地獄、されども自分を切り詰めたとしても待っているのは奴隷としての生活。
そんな光景を含めて道楽として捉えられるのかもしれない中、馬車は再び走り始め、次の拠点へと向かっていって。

ご案内:「街道/奴隷馬車(過激描写注意)」からレフェーリアさんが去りました。