2024/04/20 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 地下水道(過激描写注意)」にベルナデッタさんが現れました。
ベルナデッタ > 王国の大都市には、住人に水を提供し、また生活排水を流す為の地下水道が網の目のように張り巡らされている。
特にこのダイラスの地下に存在するそれは、マグメール有数の規模と設備を誇る。
そんな煉瓦造りの広い水道の一部。そこは何故か壁に明かりが点々と灯され、壁には不気味な呪術的紋様が刻まれていた。
そして、突如としてそこで響く爆発音。

「やはり当たりですか…!」

爆発した水面から吹き飛んだ何かが、異端審問官ベルナデッタの前に転がり落ちる。
それは、魚じみた鱗の皮膚の付いた片腕。
それと同時に、バシャバシャと水面から彼女の周囲に這い出る影。
人型をした魚とも両生類ともつかぬ異形。魔物の一種である半魚人(マーマン)だ。
手に粗雑な武器を持ったそれらに、ベルナデッタは剣を手に相対する。
この都市に潜む魔族の捜索と滅殺が、彼女の今回の任務だ。

「神々と共に!」

ベルナデッタは臆することなく斬りかかる。
聖なる手榴弾(ホーリーグレネード)による爆殺を生き延びた半魚人の数は四体。
その程度の数なら問題ない。彼女の処刑人の剣は、武器を構える暇すら与えず最初の一体を切り伏せる。
一瞬で、半魚人の首が飛ぶ。

『ゲギャ、ギャッギャッ!』

残り三体は慌てて武器を構える。錆びだらけの三叉槍。半魚人の武器としては一般的なもの。
だが、ベルナデッタは踊るような太刀捌きで一体の槍の穂先を斬り飛ばすと、もう一太刀で袈裟斬りにする。
その時、背後から同時に二本の槍が襲い来る。

「……ッ!!」

とっさにしゃがんでそれを避けるベルナデッタ。
そのまま、残る二体目掛け駆け出す。そして、

『ゲッ……!』

一太刀にて二体の首を斬り落とすと、半魚人達は血を吹き出しながら力なく倒れた。

「ふぅ…この先ですかね?」

ベルナデッタは他に魔物がいない事を確認すると、地下水道の奥へと進んでいく…。