2024/03/04 のログ
タマモ > 少女の気紛れの散歩、その行き先に決まった場所はない。
王都の中であれば、王都以外の都市の中、行き道である街道、その途中にある山脈、そして国外まで。
本日、その少女が行く先と決めたのは…タナール砦。
争いがあれば、それを邪魔したり、どちらかに加勢したり、その目的は様々であるが。
そうした、何をするのかは、特に決めていなかった。

「ふむ…」

そんな少女が、何をしようかと、本日に決めた事は…砦内の潜入活動。
物陰に紛れたり、誰かに紛れたり、そうして砦内を巡りに巡り、ここにあるすべての部屋を探り出す。
それが、今回の目的となっていた。

そろりそろりと足音を忍ばせ、時折、耳を澄ませ、人の行き来をしっかりと確かめて。
そうして、色んな場所を巡り…ふと、妙な感覚を感じ取る。
向かう途中にある男子便所、まぁ、一見すれば、ただの便所のはずだ。
それなのに、そこから感じた、異性の匂い。
そんなものを感じれば、疑問に思うのは当然だ。
足音を忍ばせたまま、そんな場所へと、こっそりと少女は現れる。

その便所の中、個室に留まっている相手が、こちらに気付けるかどうか、もあるのだが。

セラ > うーん、と悩む表情を見せて腕を組み。個室の便座に腰かけている見目麗しい少女の姿をした魔王様。
手足こそ自由だが。その細い首筋に嵌められた首輪が。そこから伸びるリードで繋がれている事が、この個室内における役割を暗黙の裡に示しており。
そうやって、悩んでいる事自体が己が男子便所に設置された肉便器である事を受け入れてもよいと思ってしまっている部分があるという自覚も無く。
今更と思い。とはいえ、と悩み。同じところでぐるぐると思考を巡らせていたが。
いつ、誰が来るやも知れぬと残していた警戒心が、他者の気配を捉え。

「……む?」

兵士のひとりでも来てしまったかと、悩む思考を停止させ。
息を潜めて、気配を探る事に意識を傾ける。

タマモ > まぁ、こんな場所だ、そこに居るのが肉便器目的で設置された少女、とも予想は付くものなのだが。
潜入活動の楽しみの中、そんな意識が少々逸れていた。
どちらかと言えば、変わったものが見付かった、楽しみ、なんて感じだろう。

相手は相手で、色々と考えている、そんな状態の中。
ゆっくりと、しかし確かな足取りで、少女の設置された個室まで後一歩。
すんっ、と鼻を鳴らし、再確認に嗅ぎ取った匂いだが…はて?と小首を傾げる。
どこか、嗅いだ事のある匂い、だったからだ。
…となれば、後は答えあわせである。

こちらの気配も探っている相手、その少女が、個室の空いた扉から、前を見詰めたままならば。
ひょこ、と顔を覗かせて、その個室を覗き込む顔が見える事だろう。
と言う事で、ここでお互いに気付く、と言う訳だ。
正面に意識を向けていた分、中に居た少女の方が、ほんの僅かに気付くのが早いか。

セラ > 感じる気配から判断して、相手はひとり。
兵士が連れ立ってきたという事は無いようだと思い。
だとしても、性処理目的でやってきた兵士にしては気配に荒々しさ。あるいは、欲望を滾らせた様子が無い気がすると訝しみ。
何者だと、潜入してきたスパイか何かの可能性を一抹ぐらい脳裏に浮かべながら近づいてくる気配へと意識を集中させ。

「…………え?」

向けた視線の先。目に映るのは知った顔。
淫らな快楽の記憶とともに刻まれたその顔の主が、何故ここにと疑問が頭を占め。
きょとんとした表情を浮かべながら、まさかいつの間にか軍属になったのかと。そんな思考が泡のように浮かんで、消えて。

「どうして、ここに?」

内心の疑問のままの呟きが、小さく唇から零れ落ちる。

タマモ > お互いが先に居る誰かに、色々と想像を膨らませている、と言うところだが。
まず気付いたのは、中に居た少女、続いて己が答えあわせ、との感じだろう。
覗き込んだ己の顔を見れば、きょとんとしているようで、そんな表情を見る事となる。

「おや…答えとは、お主の事じゃったか。
ふむふむ、なるほどのぅ」

不思議そうにしている少女だが、よく見れば、中にリードで繋がれているようで。
それを目にすれば、納得した様子で、ぽむ、と手を打った。
そんなところに投げ掛けられる、少女からの問い。

「あー…別に、大した目的はないぞ?
風の向くまま気の向くまま、何となく、今日はここに踏み入っただけじゃ。
…して、お主の方こそ、こんな場所で何をしておるのかのぅ?」

いや、納得して手を打ってるのに、何を改めて聞いているんだ、と思われるかもしれないが。
間違っていたら嫌なので、一応は、こう…確認なのだ。

ここに来るまでに、誰かが来る様子はなかった、少しは声を出しても大丈夫。
と言うのもあってか、そんな声を少女へと掛けながらも。
ずぃっ、と個室の中へと更に踏み入れば、とりあえず、みたいな感覚で手を伸ばす。
伸びる手は、無遠慮に少女の胸へと伸びており、自由な手で退けたりしなければ、その胸をぎゅむ、と掴む事だろう。

セラ > 「答え、とは?」

相手の発した言葉に、かえって混乱を誘われた様子で不思議そうに首を傾け。
一方的に、何かを納得した様子の相手に胡乱なまなざしを向け。

「あぁ……ありうる、のか? できは、するか。
こんな場所で、何をと問われたら……兵士の慰安用の肉便器として、男子便所に設置されている的な?」

先日の事を思い返せば、兵士が詰めている砦に侵入して気ままに歩き回るぐらいはできそうだなと。
己の思い浮かべた疑問を、何とか飲みこむように納得し。
このような説明でいいのだろうかと、自分自身で疑問を抱きつつ。簡単な自己紹介の台詞を口にしながら、近づく相手を見つめ。
無遠慮に伸びてくる手に、逃げるかどうか迷うように身じろぎをしたものの受け入れて。遠慮なく掴まれれば、その身の感度の良さを示すように「んっ♡」と小さく甘い喘ぎを漏らしてしまい。

タマモ > 「あ、いや、誰か居るとは思うておったが、誰であるか、の確信がなくてのぅ?
まぁ…その誰か、の性別やら何やら、適当に予想をしておったのが当たった、とな?」

とりあえず、向けられた問いには答えておくが。
向けられた視線に関しては、こちらが視線を逸らし誤魔化した。

「ふふんっ、まぁ、妾じゃからなぁ?
ふむふむ、慰安用の肉便器か…しかし、誰も来ておらんようじゃ。
妾の後に、誰ぞ来る様子もなさそうじゃったが、このままで良いのか?
お主の事じゃからな、何も無いのは、つまらんじゃろう?ん?」

少女は少女で、なにやら納得をした様子だが。
それを気にする風でもなく、そんな会話を交わしながらも、その手は遠慮なく乳房を弄る。
揉んだり、搾り上げたりと、その感触を楽しみつつ、体を屈め耳元に唇を寄せ。

「いっそ、妾がどこかに、連れ去ってしまっても…ばれぬやもしれんのぅ?」

そこに、吐息と共に囁かれる言葉は、ある種お誘いの言葉とも受け取れるもの。
それを承諾すれば、己を知る少女ならば、本当に連れ去るだろう、と思えるだろうし。
そうしなければ、ここで軽く遊ばれるだけで、後は来るかも分からない、砦の兵士達の相手となる、と思えるのだろう。

セラ > 「そうすると、男子便所に女性がいると予想していて。それが、当たったと?」

まさか、わたしがいると予想していたわけでは無かろうと。
そうなると、女性が男子便所にいると予想していたわけで。そういう予想が普通にされるぐらいには、この国は病んでるのだなと妙な所で実感し。
視線を逸らして誤魔化す様子に、そういう可愛げがあったのかと失礼な驚きを胸に抱き。

「人気が無いのは、時間帯の問題か。衆知がされてないか、だと思うが。
決して、わたしが魅力的でないとかそんな理由ではないはずだ。
このまま、なにも無しというのは……その、確かにつまらなく思うが」

平静を装いながら、言葉を紡ぐが。
胸を弄ぶ相手の手指の動きに連動して、声の調子は乱れ。
豊かな乳肉はたぷたぷと、その量感と柔らかさを弄ばれるままに卑猥に形を変えて触覚だけでなく視覚的にも愉しませつつ。
乱れる声の調子から、弄ばれる乳肉からの甘い感覚に敏感に反応し。意識を乱されている様子であり。
耳元で囁かれる言葉に、惑うように瞳は揺れて。

「そうだ、な。きっと、バレないだろうな」

ここで姿を消しても、何も問題は無いだろうなと誘うような言葉に対して、応じるような言葉を返す。

タマモ > 「うむ、そう言う事じゃ。
妾の勘は、良く当たるものじゃろう?」

偉そうに胸を張ってみせるが、実際は匂いで分別した、何て言いはしない。
何となく、己の勘の鋭さを自慢したかったから、との理由もあるからだ。
と、そんな下らない事は良いとして。
視線を逸らしてしまったので、少女の失礼な驚きは見れなかったようだ、残念。

「まぁ、それは当然じゃろうな。
お主に魅力を感じない、なんぞあったら、間違いなくおかしいからのぅ。
…うむうむ、そうじゃろう?」

空いた手で自らの顎に触れ、軽く思案するような仕草。
そうしながらも、当然のように、乳房を弄る手は動き続ける。
反応を楽しむように、反応に合わせるように、するりとドレスの胸元を肌蹴させ。
肌蹴た隙間から見える素肌に指を通し、今度は焦らすように、撫で上げて。

「お、そうかそうか、乗り気になってくれて、妾は嬉しいぞ?
それならば、これは妾が預かって、と…それでは、場所を変えるとするか」

少女の答えを聞いたなら、にっこりと、顔を覗き込む表情に笑みを浮かべ。
顎に触れていた手がリードを掴むと、繋いでいる先から取り外す。

リードを掴んだままの手で、少女の体を抱き寄せれば。
乳房を弄る、その手は弄ったままに。
紡ぐ言葉に続き、ゆらりと周囲の景色が歪み始める。
歪みがより大きくなり…そして、その歪みが戻った後には、誰も居ない個室があるだけだった。

ご案内:「タナール砦男子便所(過激描写注意)2」からタマモさんが去りました。
ご案内:「タナール砦男子便所(過激描写注意)2」からセラさんが去りました。