2024/01/30 のログ
ご案内:「◆奴隷市場都市バフート(過激描写注意)2」にネリネさんが現れました。
■ネリネ > 部屋に入れられたソレは首を傾げた。
とある娼館…とは名ばかりの、一晩奴隷を借りて楽しむだけの施設。
記憶容量の失せたソレでも、流石に頻繁に通い見慣れていれば、覚えているのだろう寝室と。今入れられた部屋は、どうやら違う。
暗い地下に設えられ、当然窓など存在せず、壁も扉も頑丈な其処は。
売り物として上等な奴隷にはさせられない事や。真っ当な人間なら泣き喚くような事。
果ては、酷く偏り対象を選ぶ嗜好や…大っぴらに姿を見せる事が出来ない、人ならざる何か。
そうした諸々に対し壊れても良い奴隷を宛がう為の部屋だった。
とっくに壊れている。だから、それ以上壊しても大差無い。
そんな風にしか見なされないソレを、その部屋で待ち受けているのは――
■ネリネ > 精と、血の臭い。それが長い事こびりつき。密閉された室内は饐えた臭いが染み着いている。
乱雑に放置された淫具はてらてらと濡れ光り。別の奴隷にも用いられていたと言わんばかり。
もっと剣呑な拷問具さえあからさまに配置され、其処には赤茶けた痕が残されている。
頑丈な寝台にも、壁や天井にも。そうした物で嬲られ悶える奴隷を拘束する為の枷がぶら下がっていた。
……実の所。そういった危険さや場末感の多くは、店側による演出。ハードなプレイを想起させ、客を愉しませる為の物だ。
例えば、一見硬さと大きさ以外取り得の無さそうな寝台が。材質等は上等な物であるように。
客の興が乗る程。行為が激しくなる程。…奴隷が酷使されればされる程。店の側には金が入るのだから。
とはいえ、奴隷が被る被害その物は。演出ではなく現実だ。
普通の売り物は用いられないというのも。当然だろう。…それこそ。
「……ぁ、これー…きもちいー…やつ、だー…♡」
置かれたそれ等に惚けて笑う、ソレのようなモノでなければ。
■ネリネ > どうやら。
その日の利用客は典型的な…嗜虐を趣味とする者であったらしい。
ソレを部屋へと入れた後。店の者が扉を閉ざしきる…よりも早く。
「 っ、っぎ…!?なっ、っぁ゛、いぎいぃ゛ぃ゛ぃ゛っ!!?」
普段なら大概のプレイで悦び喘ぐソレが。珍しく悲鳴を上げた。
劈くように迸る絶叫は。普段なら他の奴隷達を大いに怯えさせたのかもしれないが…
今日だけは。他に聞く者など誰も居ないまま――直ぐに扉も閉ざされて。ソレの悲鳴も完全に遮断された。
その後行われたのが、どのような責め苦で。ソレがどれだけの痛みに苛まれたのかは…
一夜と生命とを買った客のみなのだろう。
ご案内:「◆奴隷市場都市バフート(過激描写注意)2」からネリネさんが去りました。