2023/07/29 のログ
ご案内:「タナール砦への補給路(過激描写注意)」にアグラットさんが現れました。
アグラット > タナール砦。魔族との戦いの最前線。
そこには毎日のように膨大な物資が届けられ、また消費されていく。
そのどれもが、戦いには欠かせない物であり、それ故に執拗に狙われる。
魔族はあらゆる謀略や直接攻撃を行いその到着を遅らせ、またそれ自体を破壊しようとしていた。
そんな補給路となっている道の一つで、今しがた大きな爆発音とともに火柱が上がる。
吹き飛ぶ馬車の破片。燃え盛る木箱や幌。それを消火すべき人員はもはや物言わぬ屍となっていた。
そのような馬車が他にも数台、横転したり馬を失ったりして停止している。
そして、それを見て笑うのは一人の女魔族。

「あっはは!いい花火ね?」

彼女の足元には、この補給隊を護衛していた兵士の亡骸が転がっている。
そして、その手元には血の滴る黒い大斧。
彼女は王国内部において破壊工作を行う魔族の一人であり、
今日もまた砦への補給隊を襲ったのだ。

「ふん、楽勝ね…人間どもは補給に碌な護衛も付けないのかしら?」

残りの補給物資にも魔術で火を付け破壊しつつ、アグラットは周囲を見る。
生き残りは見当たらない。だが戦闘音を聞きつけて救援隊が来るかもしれない。