2024/12/28 のログ
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ご案内:「◆奴隷窟(過激描写注意)」にブラウさんが現れました。
ブラウ > 暗い館の廊下を小さな灯りを片手に歩く。
微かにメンソール系の香りがする油を燃やしながら小さな炎が取っ手の付いた油皿の上で揺れる。
油皿の取っ手を摘まむ指に「店員」の指輪が鈍く光った。

「客が徘徊する店ってのも面倒だな」

ぼそりと愚痴る。
やりたいことと趣向は判る。この館で奴隷達は様々に生活している。
それを見て気に入った客は買う。
デモンストレーションとしてアレやらソレはあまり興味がない、
という趣味人が客層なのだから良い方法なのだろう。

「………誰だ?」

だが、面倒も多い。奴隷がさぼる事、「客」が迷子になりがちな事だ。
敢えて灯りが無い暗い廊下は大ぶりの窓から暗い月光が射している。
その中で人影が見えて声を掛けた。