2024/03/16 のログ
ご案内:「◆地下牢獄(過激描写注意)」にブラウさんが現れました。
ブラウ > 絵に描いたような地下牢。
見える限り、対面と向う隣りに1つづつ3部屋が確認できる。
多分、隣にも1部屋あるだろう、と推測できる。
湿った空気とどんよりとした明かりで支配された空間。
ガキン、と金属音と共に男の声が飛び込んでくる。

「判ってるよ。オレも子供使いじゃねえんだからよ。それより、オメーらのが変な手ェ出してたら知らねえぞ?」

否定の罵声を扉が遮ったのか、遠くで何かがくぐもったように響く。
足音が、してその鉄格子の前に止まった。
背が高い、というよりひょろりとした印象のシルエット。

「起きてるかい?入らせてもらうよ?
 ああ、暴れないでくれ。荒事にはしたくない」

街で声を掛けたような緊張感の無さで男はこの牢の入口近寄ると鍵を取り出して開けた。
そして中に入ると、扉を後ろ手に閉じる。施錠される音が鳴った。

「オレはブラウ。名前を聞いても?」

場違いのような空気をそのまま、男は自己紹介をした。

ブラウ > 牢獄の中で陰鬱な会話が続く。
大人でも待ちくたびれる程度の時間が経過したころ、男は牢獄の相手に頷いた。

「あんたの言う事は分かった。
 ちゃんと伝えておくよ。言ってる事が本当なら直ぐ解放されんじゃねえかな」

じゃあな、と小さく身振りをすると錠を再び開けて牢の外へ出る。

「まあ、逃げる気もねえみたいだった、ってのも伝えておくから安心しな。じゃあな」

再び錠をしながら男は疲れたように声を掛け、踵を返した。
足音が遠ざかり、遠くで重々しい金属音がひずむ。
そうして、再び、耳障りに響いた時、地下牢は静寂を取り戻した。

ご案内:「◆地下牢獄(過激描写注意)」からブラウさんが去りました。